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INTERVIEW

TAKE NO BREAK

2020.04.07UPDATE

2020年04月号掲載

TAKE NO BREAK

Member:淳(Vo) シン・マナヒロ(Gt) 朋(Ba) デスヲ(Dr)

Interviewer:山口 哲生

-そういう裏話もあるんですね(笑)。アルバム・タイトルを見たときに自分でいろいろ意味を考えていたんですよ。たぶん"アゲアゲ"なんだろうなとは思いつつ、元素記号の"Ag"って銀だから、"ギンギン"かなとか。バンド名もテクノブレイクですし。

一同:あー!!

淳:そう! 実はそうなんですよ!

デスヲ:そうなんです! 僕が化学に詳しくて!

一同:ははははは(爆笑)!

デスヲ:それ、いただいていいですか(笑)?

-どうぞどうぞ(笑)。

朋:それでああいうジャケットにね?

-あのジャケット、かなりインパクトありますよね(笑)。TENGAにアルバム・タイトルが書いてあって。

淳:朋さんの知り合いにTENGAさんの人がたまたまいたんですよ。

朋:そう。許可もちゃんと取ってますね(笑)。

淳:ジャケットの話をしていて、最初はサバンナみたいなところにキリンがいて、よく見たら●●(※自主規制)してる感じにしたかったんですけど、みんな全然納得してくれなくて。

シン・マナヒロ:もともとは、YouTuberのキリンさんがTAKE NO BREAKのTシャツを着てくれていたんですよ。だから、"キリンさんがいいんじゃないの? コメントとかも書いてもらって......"っていう話をしてたら(淳が)"いいね! サバンナでキリンが......"って言い出して。いやいや、キリン違いだからっていう。

朋:あと、サバンナにキリンだと"A.G.A.G"っていう言葉とはちょっと違うかもねって。でも、さっきの"ギンギン"を聞いたらありだったかもな......(笑)。

淳:でも、よく考えたらTENGAは"A.G.S.G"なんだよ。

デスヲ:......どういう意味?

淳:TENGAはアゲサゲだから。

-あー! なるほど!

淳:おぉ! すごい喜んでくれた(笑)!

-それめちゃめちゃ上手いですね(笑)!

シン・マナヒロ:ちょっと男子ー! 女子も読んでるんですけどー!

-曲のお話に戻しましょう(笑)。シンさんとしては、朋さんが作った「A.G.A.G」を聴いたときの印象というと?

シン・マナヒロ:正直最初は自分の中であんまり見えていなくて。僕はマイナー系で激しめの曲を書いちゃうから、ちゃんと弾けるかなと思ったんですけど、最終的にアルバムの中で一番いい曲なんじゃないか? っていうぐらいすごく良くなりました。

-シンさんが作る曲とは違うタイプだからこそ、より良いと思えるところも?

シン・マナヒロ:そうですね。あとデモのレベルって各々違うじゃないですか。ミックス、マスタリングまでいったときの最終型で"なるほど、そういうことだったんだな"ってハっとするというか。言い方がいいのか悪いのかわからないんですけど。

朋:俺のデモじゃ(最終型が)見えなかったってことだからね。

シン・マナヒロ:違う違う(笑)! 一番化けたってこと!

朋:俺は最初から見えとったぞ(笑)!

シン・マナヒロ:ごめん! 僕が悪かった(笑)! この曲にアルバム・タイトルが付いたのもすごく納得できるし、一番満足度の高い曲になったなと思います。

-歌詞は淳さんが全曲書かれています。

淳:そもそも、"TAKE NO BREAK"っていうバンド名自体を下ネタから付けたところがあるので、歌詞もカッコつけすぎない程度にカッコつけるというか。どの歌詞も下ネタをテーマにしているんだけど、カッコ良くは書こうと思っていて。もちろんそうじゃないものもあるんですけど、基本的には"下ネタをかっこ良く"がテーマですね。

-「A.G.A.G」の歌詞も、もとは下ネタなんですか?

淳:いや、この曲でやるとなんかストレートになっちゃうなと思ってやめました。下ネタがもとになっていることが多いけど、あからさまな表現はしたくないんですよ。でも、"A.G.S.G"だとそっちのほうになっちゃいそうだったんで、ちょっと自粛しました(笑)。

-先ほどお話にもありましたけど、デスヲさんはアルバムを締めくくる「Organic Heaven」を作られていますね。

デスヲ:僕はシン君と逆で明るい曲しか書けないんですよ。それを見越してこういう感じの曲を書いてほしいっていうオーダーが淳からあって。それを踏まえてこういう感じがいいかなって作ったのがこの曲ですね。最初は"トワイライト"っていうタイトルだったんですけど、ミックスを聴いているときに、もはや僕の曲だけ雰囲気がロックちゃうなと思って(笑)。そのときにポっと出た言葉がなぜか"Organic"だったんですよ。

淳:"おっ! それいいですね!"って。

シン・マナヒロ:なんか農園っぽいっていうか(笑)。

デスヲ:シャンプーとか、そんな感じだよね(笑)。その言葉を拾ってくれてこのタイトルになりました。

淳:デスヲさんも言われてましたけど、デスヲさんが書く曲ってキャッチーで明るいし、これまで書いてくれた「Run the World」(『OREmind』収録曲)とか、「Jump in the Sound」(2019年リリースのシングル『Infinity』収録曲)ってライヴですげぇ盛り上がってるんですよね。だから、次の曲は大きな会場でゆったりノれるようなものをお願いしたいなと思って。

デスヲ:シンガロングを入れてみましたね。そこは意識的に狙ったところでした。

-アンセム的なものを作ろうと。淳さんはシンさんにも曲のオーダーをされました?

淳:はい。シングルに関しては"「A面!」っていう感じの曲をお願いします"と。特に細かいオーダーはしなかったんですけど、そういう感じで話はしていて。で、シングルのクオリティを見て、俺が"こういう曲で!"って言うよりも、シン君としては細かいオーダーがないほうが書きやすいのかなと思ったんで、アルバムのときも細かい話はしてなかったよね?

シン・マナヒロ:うん。

淳:今のTAKE NO BREAKがやっているセットリストの中で、この曲とこの曲の間に入るようなものとか、今足りない部分とかを考えて作ってきてほしいっていう。それぐらい大雑把な感じでお願いしてました。

-シンさんとしてはその話を受けつつ、曲を作っていったと。

シン・マナヒロ:個人的な考えなので、間違っているところも多いと思うんですけど、若い子が今やっている音楽とか、ムーヴメントを起こせるような活力があるジャンルやカテゴリの曲って、ある程度激しいんだけど、キャッチーでフックがあって......みたいな感じがしていて。だから、そういうフェスに出ても大丈夫っていう、名刺代わりじゃないですけど、激しいこともできるし、テクノでアゲアゲみたいなものもできるんだよっていうところの辻褄を合わせるというか。そういう感じの曲を出したら"いいじゃん!"って採用してくれて。

朋:シン君が加入して2本目のライヴをDVDにしてるんですけど(笑)、アルバムの曲もそのときにやっているんですよ。その完成型がこのアルバムで聴けるので、聴き比べてみると結構面白いと思います。当時は1番と2番の歌詞が同じだったり、フレーズも全然違うものに変わったりしているので。

シン・マナヒロ:うん。ライヴを経てこの形になってますね。

-その過程が観られるのは面白いですね。

朋:そのDVDのほうもまだございますので(笑)。

シン・マナヒロ:上手いな~。