INTERVIEW
SONS OF APOLLO
2020.01.16UPDATE
2020年01月号掲載
Member:Derek Sherinian(Key)
Interviewer:山本 真由
どんな感じになるか、頭の中でヴィジュアライズするんだ。早くライヴでプレイしてみたいよ。どの曲もすごくクールな感じになると思う
-最初にできた曲、もしくは作品の核となった楽曲は?
(アルバムからの)1stシングル「Goodbye Divinity」はYouTubeですでに270万回くらい再生されているんだ(※2019年12月30日時点342万回)。大感激だよ。あの曲は最初に書いた曲で、Mikeはすぐに"これはアルバムのオープニング曲にすべきだ"って確信していた。ツアーでも1曲目にしようなんて話が出ているんだ。そっちはまだわからないけどね(笑)。
-今はセットリストを作っている最中なんですね。
そうだよ。
-「Goodbye Divinity」は、おっしゃる通りまさにアルバム冒頭に相応しい楽曲ですね。わかりやすいヘヴィなロックをベースとしながら、メンバーそれぞれの超絶技巧が盛り込まれた楽曲で、バンドの世界観に引き込まれます。この楽曲をはじめとしたアルバム全体の流れもすごく自然ですよね。
そう言ってくれると嬉しいね。俺たちのバンドのクールなところは、どのメンバーも独特のサウンドを持っているということなんだ。
-そうですね。
聴けば"あ、あいつだ"とわかる音を全員が持っている。そんなやつらがひとつになると、本当に素晴らしいものが生まれるんだ。
-そう思います。1曲目ということで、この曲には特にみなさんそれぞれのサウンドが表れたと思われますか。
この曲が特にと言い切るのは難しいけどね。アルバム全体、一曲一曲にそれぞれのサウンドが表れていると思うから。どこを切っても誰かの個性が出てくる。それくらい俺たちも熟達したってことかな(笑)!
-たしかにどこを切ってもSOAと言いますか、個性が溢れるアルバムになっていると思いますが、全体の構成はすんなりと決まったのでしょうか? 1曲目はすんなり決まったとのことでしたが、そのあとの曲順はどうでしたか。決めるのが大変でしたか。
いや、みんな自然の流れでまとまっていったね。大切なのはそこなんだよ。アルバムが自ら曲を書いたというか、時間の経過のなかで自然にまとまっていった。だから特に迷いはなかったね。
-だからですかね、全体の流れがスムーズで、1曲目から最後の曲まですーっと聴ける気がします。コンセプト・アルバムではないとおっしゃっていましたが、一貫したなんらかの流れがあって、自然に聴き続けていけると言いますか。
ということは気に入ってくれたの?
-もちろんです!
それは嬉しいね。
-個人的には、特に激しい「Asphyxiation」......
ふーん、ヘヴィなのが好きなんだ。
-そうです(笑)!......今笑ったのは2年前のことを思い出したからなんですよ。1stアルバムのときも(通訳者が)どの曲が好きか聞かれて答えたら"ふーん、ヘヴィなのが好きなんだ"とおっしゃったんです。今もヘヴィなのが好きですよ(笑)。
どの曲だったっけ。あ、「Lost In Oblivion」だったよね。覚えてるよ(笑)。
-それです! それを答えたら"ふーん、ヘヴィなのが好きなんだ"とおっしゃったんです。
「Asphyxiation」は、そんな君にぴったりだよね(笑)!
-はい(笑)。その「Asphixiation」、それから「Fall To Ascend」もお気に入りです。畳み掛けるようなソロ・パートも含めまったく無駄がなく、あなたのソロもめくるめく流れがたまらなく魅力的です。聴いていてすごくテンションが上がりました。みなさんの個性の効かせどころが素晴らしいです。ソロを入れる際に特に気にしていることは何かありますか?
いや、自然に流れていったから、特に気を使っていることはないね。というのもソロは各自が書いているんだ。俺たちにとってはすべてが自然なことでね。
-誰が最初にソロをやるとか、そういうものも含めて?
そうだね。その選択しかあり得ないことが自然に明らかになっていくんだ。例えばRonがあるセクションを聴いて"なるほど。ここで俺にソロをやらせてくれ"と思うとする。その感触が強かったらそこにソロが入る。他のメンバーについても同じようにことが運ぶんだ。チームとして作用しているからね。チームワークが多いよ。
-でもレコーディングは個別に行ったのですよね? このソロはここに入るとか、そういうのはどうやってわかったのでしょうか。
多くの曲は俺がプロデュースを手掛けていたから、俺が全体の音を聴いて、特定の方向性が見えてきたら、お前はここでソロを入れてくれ、俺はここに入れるから、なんて言うこともあったね。
-その指定箇所にソロを入れてもらって、あとであなたが集まったものを組み合わせると。
そういうことだね。
-今回もセルフ・プロデュースと言いますか、あなたとMikeの"THE DEL FUVIO BROTHERS"でプロデュースを行ったのでしょうか。それともあなたひとりで?
俺とMikeだね。
-前作と同じですね。
そうだね。
-そして、「Desolate July」のような、しっとりと聴かせるナンバーもまた魅力的です。こういう楽曲もまた、ライヴで人気が出そうな楽曲ですが、そういったことは想定して作っているのでしょうか?
そうだね......曲を書くときはいつも自然にライヴのことを考えるんだ。ライヴでやったらどんなヴァイブになるかとかね。俺個人としては曲を書きながらいつもそんなことを考えているよ。どんな感じになるか、頭の中でヴィジュアライズするんだ。早くライヴでプレイしてみたいよ。どの曲もすごくクールな感じになると思うんだ。
-そうですね。前作の曲と併せてもしっくりくるのではないでしょうか。
そうだね。そう思うよ。
-先ほども"いつもライヴのことを念頭において曲を作っている"とおっしゃっていましたし、このバンドがライヴ活動も行うというのは必然だったのかも知れませんね。
そうだね。アルバムを書くたびにこれはぜひライヴでやらなければという気分になるし、確信もできるしね。とにかくそれが自分たちにとっては自然なことなんだ。