INTERVIEW
LOKA × Mikey Doling (SNOT) × Dave Fortman
2019.06.10UPDATE
2019年06月号掲載
LOKA:Kihiro(Vo) RIU(Gt) Miro(Ba) Ken(Dr)
SNOT:Mikey Doling(Gt)
プロデューサー:Dave Fortman
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 大木 優美
一番大事なのは、曲に対して最高のサビがあるかどうか、人が覚えられる歌が入っているかどうか(Dave)
-DaveさんはSLIPKNOT、EVANESCENCE、GODSMACK、MUDVAYNE、SIMPLE PLANなど名だたるバンドの作業現場を見てきたわけですが、今回の現場はまた雰囲気が違いますか?
Dave:う~ん、そうだね。現場はそのバンドによってまったく異なるからね。共通しているのは全員がロック・バンドというくらいだよ。 一同:ははははは(笑)。
-これまで手掛けてきたバンドで大変だった人たちは?
Dave:SLIPKNOTはプリプロの段階から意見をなかなか通してくれなくてね。そこで戦いはあったけど、最終的には自分の意見を通すことができたよ。
-Daveが手掛けた作品で最も売れたのはEVANESCENCEの『Fallen』ですか?
Dave:ああ、そうだよ。1,700万枚売れたからね。
-そんなすごい方がLOKAのプロデュースを手掛けているというのも大きなトピックですよね。曲の仕上がりが本当に楽しみです。
Kihiro:そうなんですよ! ただ、やってるときはそんな雰囲気はまったく感じさせないから。さっきも、スタジオの下で梨のジュースを売ってたんですけど、それを飲んで"なんだこれは!"って驚いてましたから(笑)。で、スタジオに戻って、サラダせんべいを食べて、また"なんだこれは!"って。
-はははは(笑)。
Kihiro:Daveは常にテンションが高いんですよ。Mikeyもそうだけど、現場の空気の作り方を知ってるんですよね。常にアゲアゲ状態だから。
RIU:二日酔いでも平気だしね(笑)。
Kihiro:機嫌が悪いときは一切ないですからね。
-その空気が今回のレコーディングにも表れていると?
Kihiro:みんなメンタルが落ちることはないですからね。楽器に関しては俺はほぼ参加してなくて、今回のレコーディングは本人たちに任せました。今までの音源は俺もべったりついていたんですけど。
RIU:いない方がうるさい奴がいなくていいっすけどね。
Kihiro:やかましいわ! まぁ、俺は細かいんでね(笑)。
RIU:テイクの良し悪しも、俺らだけだと"ここはノイズが入ってる"とか、結構細かいところまで気にしてしまうんですよ。でもMikeyたちはバーッと弾いて、"これでOK!"って感じで、そのノリが大事なのかなって。
Kihiro:ニュアンス重視ですよね。いいニュアンスが来たら"OK、次に行こう!"って。
Miro:僕は1ヶ所KORNっぽく弾いたフレーズがあるんですけど、そしたら"あいつらはウチの近くに住んでるよ"って言われて。
Kihiro:曲の話じゃないんだ(笑)。
Mikey:今回はトータル6日間しかないから、早く作業を進める必要性があるからね。過去にもこういうやり方をやってきたから、段階の踏み方については心掛けているつもりだよ。今回の楽曲はすごくキャッチーに仕上がっているからね。
Kihiro:サビは特にキャッチーですよ。そのサビも10~15分でできてましたからね。
-MikeyさんはギタリストなのでRIUさんには何かアドバイスも?
RIU:みんな毛色の違うギターを弾きますからね。それを生かして、このパートはこのギター・フレーズを使おうって感じで。個人的にはNIRVANA、Lenny Kravitzとか、ざっくりしたグルーヴの人たちが好きなんですよ。
Kihiro:ベース録りも早くて一瞬でしたね。Miroは引き出しのネタが多いんですよ。
Miro:うん。本当にあっという間に終わっちゃいました。
Ken:ドラムは、音を作って"これから録りましょう"と言ったら、MikeyとDaveのふたりに"とりあえず思いっきり叩け!"って言われて。だから、すごく楽に録れましたね。ワンテイク録るたびに"Ken、ちょっと来い!"と呼ばれて、"ここはこのフレーズに変えろ"って。作りながら進めていくのが逆に良かったですね。
-今回の3曲は、他のアルバム収録曲とはまたサウンドの方向性も違う?
Kihiro:そうなるでしょうね。予想がつかないです。LOKAは自分がディレクションに入っているけど、今回は任せましたから。プロデュースはふたりに任せて、お互いに意見を言い合ってますからね。
Dave:これからミックスで決める部分が大きいんだけど、それよりも一番大事なのは、曲に対して最高のサビがあるかどうか、人が覚えられる歌が入っているかどうかなんだ。それがなければ、どれだけいい音だろうと関係ないからね。とにかく、歌はより多くの人に伝わるものじゃなきゃダメなんだ。
-すごく説得力がありますね。
Kihiro:本当にそういうサビになってると思います。俺は今までこんなにシンプルな歌詞を書いたことがなかったですからね。どうしても表現を面白くしたり、捻ったりしてしまってたんですけど、それを全部"この単語はわかりづらい、もっと簡単に!"って赤ペン先生に直されたので(笑)。小学生でもわかる言葉使いになってると思います。
-聴いた人の耳に残らなければ意味がないと。
Kihiro:本当に直球しか投げてないですね。
Mikey:何回でも聴きたくなる楽しい曲にしなければ意味がないからね。
Kihiro:レコーディング初日に、Daveから"シンプルなものが一番刺さるから"って言われたんです。EVANESCENCEやMUDVAYNEも、曲が目指すところは一緒だからって。
-LOKAとしても、今回の制作を通して音楽に取り組む姿勢もこれからまた変わりそうですか?
Kihiro:いろいろ思うことはありましたね。また一緒にやりたいんだけど、そのときはまた別のアプローチでやってみたい。今回はその場でやることが多かったので、自分たちの武器をいくつも持った状態で制作に臨みたいです。
LIVE INFORMATION
"One life To live vol.3"
2019年6月20日(木)岡山IMAGE
"TRAP 'N ROCK TOUR 2019"
2019年6月21日(金)福岡Queblick
2019年6月22日(土)大分SPOT
2019年6月23日(日)山口 周南rise
"LIVEHOLIC 4th Anniversary series Vol.18"
w/ JILUKA / MADALA
2019年6月26日(水)下北沢LIVEHOLIC
"TRAP 'N ROCK TOUR 2019 ONE MAN SHOW"
2019年6月28日(金)大阪 アメリカ村DROP
"TRAP 'N ROCK TOUR 2019 ONE MAN SHOW~下北沢音楽祭~"
2019年7月6日(土)下北沢GARDEN ※TOUR FINAL
"覺醒音樂祭 Wake Up Festival 2019"
2019年7月7日(日)台湾 嘉義市港坪運動公園
"FIRE ON THREE"
w/ ATOM ON SPHERE and more
2019年9月6日(金)東京 下北沢GARDEN
2019年9月13日(金)大阪 阿倍野ROCKTOWN