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INTERVIEW

GOODBYE TO THE HERO × chasedown

2019.02.12UPDATE

2019年02月号掲載

GOODBYE TO THE HERO × chasedown

GOODBYE TO THE HERO:Joey(Vo) Satoji(Gt)
chasedown:Takeshi Tetsui(Vo) junchi.(Gt)
TWILIGHT RECORDS代表:SAITO
インタビュアー:荒金 良介 Photo by RIKA(ROCK HAiR FACTORY店長)

-対して、chasedownはもともとTakeshiさんがサンディエゴでバンド活動していて、そのあとに結成したんですよね?

Takeshi:そうですね。幼稚園から中学生の終わりまでアメリカに住んでて、日本に帰って来てからバンドをやって、またアメリカに行って、ソロ活動してました。で、ビザの関係で戻らなければいけなくて、そのときに共通の知り合いのバンドの楽曲制作の現場に junchi.もいて、お互いにバンドをやってなかったので、やってみる? って。バンドとして動き始めたのはここ2年ぐらいです。それまではふたりで曲を作って、アコースティックでライヴをやってました。

-そのなかでバンドをやりたい気持ちが沸々と込み上げてきた?

junchi.:そうっすね。最初はメンバーが6人いたんですよ(笑)。SUICIDAL TENDENCIESの日本公演(2013年4月5日にSHIMOKITAZAWA GARDENで開催された"MMM and ogsushi presents SUICIDAL TENDENCIES 30th Anniversary World Tour In Japan")のオープニング・アクトをやるチャンスが来て、心はキッズなのでぜひやりたい! って。そこに出演できたから目標を達成しちゃったんです(笑)。

Takeshi:俺もそうだったよ。当時のバンドは企画もの扱いで、ライヴまでの過程が楽しければいいと思っていたけど、もっとイケるんじゃない? って。

junchi.:それから曲をどんどん書いていくうちに、chasedownというバンドで音源をリリースしたいなと思うようになっていきました。

Takeshi:バンドって面倒臭いじゃないですか。それを前のバンドで経験しているから、ソロをやったんですけど......改めて、バンドはそれに耐えられるくらいの魅力があるなと。

-chasedownでやりたい音楽性というと?

Takeshi:あえてコンセプトを設けずに、自分たちの中から出てきたものを信じてやってます。今まで僕らが通ってきたメタルやヒップホップとか、そういうルーツを出しているイメージですね。みんなそれぞれルーツも違うので、出てきたものに対してアレンジを加えようと。

junchi.:僕はメタルとヒップホップをこよなく愛する少年だったから(笑)、スラッシュ・メタル四天王(METALLICA、SLAYER、MEGADETH、ANTHRAX)から入って、それと同時にTLCの1stアルバム(『Ooooooohhh... On The TLC Tip』)やMichael Jacksonも好きだったので、それらを平行して聴いてました。

-メタル好きはラップが入るだけで嫌悪感を示す人もいますが。

junchi.:僕はどちらもかっこいいと思ってて。ANTHRAXとPUBLIC ENEMYがやった「Bring The Noise」を聴いたときに、"これぞクロスオーバーだ!"って衝撃を受けたんですよ。ヘヴィなギター・サウンドにラップを乗せたら、こんなにかっこいいんだって。

-Takeshiさんのルーツは?

Takeshi:グランジじゃないですかね。父親が音楽好きで、EAGLES、CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL、Bob Dylanとかが家で流れてて。自分から音楽を聴くようになったのはグランジですね。90年代、向こうのMTVで流れていたものは全部聴いてました。SNOOP DOGG、DR. DREも聴いてましたし。

-グランジはどのへんを聴いてました?

Takeshi:PEARL JAMですね。NIRVANA、SOUNDGARDEN、ALICE IN CHAINSもいてましたけど、PEARL JAMの『TEN』の曲をよく口ずさんでました。当時、「Jeremy」がMTVでよく流れてましたからね。あのころはRAGE AGAINST THE MACHINE、GREEN DAY、JANE'S ADDICTIONもいたし......僕はそこまでメタルは通ってないんですよ。(junchi.と)共通して好きなのはANTHRAX、PANTERAですね。

junchi.:PANTERAは新しかったからね。

-GOODBYE TO THE HEROの方が確固とした音楽スタイルを掲げている印象ですけど、ルーツというと?

Joey:子供のころはNIRVANA、PEARL JAM、JANE'S ADDICTIONを毎日聴いてました。軍隊に入ると、音楽をあまり聴かなくなって......軍隊を辞めたあとに初めて聴いたメタルコアがAS I LAY DYINGで、"めちゃいい!"と思って。それからASKING ALEXANDRIAや、フロリダに引っ越してからOCEANAというバンドを聴いて、スクリーム・ヴォーカリストになりたいと思って毎日練習してました。今はメタルコアはあまり聴かなくて、リリックを作るときは自分の頭で考えた方がいいから、激しい音楽とは違うものを聴いた方が想像力をかき立てられるんだ。

Satoji:僕はもともとパンク・ロックが好きで、それから先輩にラルク(L'Arc~en~Ciel)、GLAYを教えてもらって、速弾きできたら絶対モテるやろうと(笑)。そのあとにHi-STANDARDが盛り上がり、メロコアが流行って、SNAIL RAMPとかスカコアも聴いてました。それで学校卒業と同時にメタルを聴くようになって、AS I LAY DYING、LAMB OF GODを聴くようになって、メロディありきの激しい音楽が好きになったんですよ。最近だと、MEMPHIS MAY FIREやLIKE MOTHS TO FLAMESとか、メタルコア/ポスト・ハードコアにどっぷりとハマって。僕の中でブレイクダウンが一番テンションが上がるんですよ。アメリカ大陸を横断してるときに、お店でASKING ALEXANDRIAが流れて、"ブレイクダウンってこれなんや!"って。Joeyと一緒にプレイすることで、和と洋の要素をミックスできたらいいなと思ってます。