INTERVIEW
GOODBYE TO THE HERO × chasedown
2019.02.12UPDATE
2019年02月号掲載
ヘヴィな音楽が好きならば、ぜひこの2バンドをチェックしてほしい。メタルコア/ポスト・ハードコアを明確に掲げたGOODBYE TO THE HERO。対して、ラウド、オルタナティヴ、打ち込みまで使いこなすchasedown。この"TWILIGHT RECORDS"に所属する2バンドが2月13日に4曲入りEPを発表することになった。"アメリカ"という共通のバックグラウンドを持つ2組が放つサウンドは豪快で刺激性も強く、現行の音楽シーンを揺さぶる破壊力に富んでいる。今回はGOODBYE TO THE HEROからJoeyとSatoji、chasedownからTakeshi Tetsuiとjunchi.を迎え、さらにはレーベル代表のSAITO氏も交えて、座談会形式で2バンドの魅力に迫りたい。
GOODBYE TO THE HERO:Joey(Vo) Satoji(Gt)
chasedown:Takeshi Tetsui(Vo) junchi.(Gt)
TWILIGHT RECORDS代表:SAITO
インタビュアー:荒金 良介 Photo by RIKA(ROCK HAiR FACTORY店長)
-今回はレーベル・メイトであるGOODBYE TO THE HEROとchasedown、それぞれのEPが同日にリリースされるということで、両バンドのヴォーカルとギタリストに集まっていただきました。まずは、そもそもの出会いから教えてもらえますか?
Satoji:もともとGOODBYE TO THE HEROは大阪で活動していたんですけど、東京に拠点を移してからchasedownと出会いました。レーベル社長のSAITOさんに繋げてもらったんですけどね。
SAITO:彼らの今までの活動を思うと、新人......ではないんですけど(笑)、強力な2バンドがタイミング良く揃ったなぁと思って。僕なりにシーンを見ていて、今この2バンドが出てきたらいい意味で邪魔臭くて面白いだろうなと感じたんですよね。
Satoji:追って話しますけど、一緒にツアーも回るので、そこで師弟関係を結べたらいいなと。
junchi.:はははは(笑)、師弟関係!
Satoji:"兄貴!"って(笑)。
-今まで一度も対バン経験はなく?
junchi.:ないんですよ。未知数なので、これからですね。今の印象としてはかっこいいことをやってるバンドだから、今回のダブル・レコ発ツアー(3月から5月にかけて開催する"9ROSSCOUNTER TOUR")が楽しみです。
Satoji:人もめちゃくちゃ好きだし、音楽もめちゃくちゃ好きだし、ライヴもかっこいいですからね。一緒に切磋琢磨できるバンドだなと。
-GOODBYE TO THE HEROは2017年に東京に拠点を移したんですよね?
Satoji:そうですね。これから土台を作っていくなかで、いろいろ教えてもらえることも多いから。
SAITO:補足させてもらうと、2バンドをくっつけた理由は、メタルコア・シーンとラウドロック・シーンをちゃんと戦わせたかったからで。まずはこの2バンドの戦いを周りのバンドに見せたくて。かっこいいのにそれを伝えることができてないバンドがたくさんいるんですよね。いい刺激を与えられるだろうと思ってます。
-みなさんもここからシーンに打って出よう、という気持ちですか?
junchi.:chasedownに関してはぶっちゃけ、ジャンルはクロスオーバーしているし、メタルコア、ラウドロックという垣根はあまり考えてなくて。ざっくり言えば、オルタナティヴ・ロックを目指してて......大きく括って見ると、僕らがラウドロックをやっている印象があるなら、それはそれでいいんですけどね。ただ、僕らのスタンスとして、ラウドだぜ! というふうには思ってないです。ラウドに寄ってる曲もあれば、打ち込みの曲もありますからね。
-GOODBYE TO THE HEROはいかがですか?
Satoji:メタルコア、ポスト・ハードコアを意識してやっているし、シーンで言えば納得がいってないところもあるので、そこを変えてやろうという意識はあります。
-シーンに納得がいってないとは?
Satoji:メタルコア、ポスト・ハードコアはアメリカやヨーロッパが主流だと思うんですけど、日本にもこんなにかっこいいバンドがいるんだぞ! っていうのを伝えたいんです。激しい音楽を聴かない一般の人にも届ける意識でやってます。
-ちなみにJoeyさんはアメリカの方ですか?
Satoji:はい。もともとアメリカのフロリダでメタルコア・バンドをやってました。"Warped Tour"にも出ましたし、ASKING ALEXANDRIAとも仲が良くて......。
SAITO:Joeyに喋らせて(笑)?
Satoji:えぇと......(※Joeyを見て)喋って!
junchi.:ははははは(笑)。
-Joeyさんがバンドに加入したのは2018年2月ですが、その経緯は?
Satoji:僕らが東京に拠点を移そうと思ったときに、大阪で最後の公演があったんですよ。そのフロアにJoeyがいて、入れ墨だらけのいかつい外国人がいるなぁと。そのライヴ後にMAKE MY DAYのIsam(Vo)の友達だと知って、そこで紹介してもらいました。で、僕らが上京したあとに前のヴォーカルが約1年でやめたんですよ。それで外国人のヴォーカルがいいという案が出て、ほかのメンバーはアイリッシュ・バーとかに行って、バンド経験者を探したりしてて。
-その行動力はすごいですね!
Satoji:ただ、僕は特に探してなくて、どうしようかなと考えていたときに電車の中で偶然Joeyに会ったんですよ。大阪に住んでいると思ってたら、東京でバンド活動していたみたいで。それでJoeyに声を掛けたら、"君たちが良ければいいよ"って。だから、運命的な出会いですね。
-Joeyさんから見て、GOODBYE TO THE HEROの魅力は?
Joey:ちゃんと自分が歌詞を書くバンドをやりたかったし、簡単に言うと、ちゃんと活動できるバンドを探していたんだ。前のバンドでは曲がなかなかできなかったり、自分のモチベーションも上がらなかったりして。その中でSatojiと出会って、ヴォーカルがいないというから、自分が表現できるバンドとして、とても魅力を感じたんだ。
Satoji:歌詞はJoey、楽曲は僕が書いているんですけど、お互いにやりたいことをやれる環境になってますね。