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INTERVIEW

Runny Noize

2018.08.01UPDATE

2018年08月号掲載

Runny Noize

Member:洲崎 貴郁(Vo/Gt) 山田 健人(Vo/Gt) フクシマテツヤ(Vo/Ba) 児玉とみー優也(Dr)

Interviewer:加藤 智裕

-児玉さんはアルバムの中で特に難しかった曲などありますか?

児玉:「その上」ですね。レコーディングの最後に大阪で「Dear my Friend K」、「その上」と「Wow!」をやったんですけど、東京でレコーディングしてライヴとかなんやかんや全部やって帰ってきたらものすごい地震が大阪であって、その次の日がレコーディングみたいな感じだったんですよ。その1日しかなくて、「Dear my Friend K」、「その上」は前日まで一切合わしてなくて、どういう曲っていうのも全然把握できていない状態で12時間ぐらいスタジオに缶詰めで。しかも交通の便が止まってて。

フクシマ:僕は新幹線だったんですけど止まっちゃってて帰れなくて。山田は朝帰りの夜行バスに楽器忘れたんですよ。

山田:僕らが夜行バス乗ってるときに揺れたんです。狭い中でアラームめっちゃ鳴って。そういうのもあってギター忘れてしまって。

洲崎:言い訳やん。

山田:取りに行くにも電車動いてないですし、遠くまで取りに行かなきゃいけなくて遅れてもうたんですよ。

児玉:とりあえず前日にスタジオ入って、結構ギリギリの中で譜面、構成表作りながら見ながらやるみたいな。「Dear my Friend K」は(フクシマの音楽)理論がしっかりしているんで、拍数とか小節数が教科書どおりという感じなんで覚えやすいんですけど。

山田:おもんない曲や。

児玉:「その上」っていう曲はこの人(山田)がめちゃくちゃに作るから。

山田:面白い曲、面白い曲。

児玉:歌詞を変な拍数で区切ったりしてて。歌詞がない状態でうちらはやってるんで、わけわからん拍数で終わるから全然把握できなくて、めっちゃ苦戦しましたね。

-ちなみに「その上」ってなんの曲なんですか? 急に銭湯と出てきますが。

山田:そのままお風呂のことで。僕、お風呂大好きで"お風呂につかるべきや"と推奨してるんですよ。"どんなつらいことがあってもお風呂につかった方がいいよ"っていう歌ですね。銭湯は言いすぎかなとも思ったんですけどね。"その上"は音の響き的に"脳へ"にしたかったんですよ。

フクシマ:こいつ"脳どうなってんねん"っていうフレーズをネタで言うんですよ。「Dear my Friend K」の"No No No 言ってないで"と「その上」のサビで言ってる"NO"はこのことですね。

-作詞作曲者が3人いるバンドですが、児玉さんはそれぞれに対してどう思われているのですか?

児玉:英語なんでね......。

洲崎&山田&フクシマ:(笑)

児玉:曲として一番好きなんは「Dear my Friend K」ですね。好きなメロディというか、パっと聴いてアニソンなんかなっていう。今までRunny Noizeの中にないような家庭的さを感じられるというか。

洲崎:たしかに、最近ライヴで初めてこの曲をやったんですけど、観に来てくれた先輩が"あの曲良かったな、「進研ゼミ」みたいな曲"って(笑)。

-アルバムのタイトル"Runny Noize is better than medicine"は、どうしてこのタイトルに?

山田:英語のことわざで"Sleep is better than medicine"とありまして"睡眠は良薬に勝る"という意味なんですけど、僕は睡眠も大事にしているし、言ったらお風呂も大事にしているし、脳も大事にしているので、とても健康志向なんですよね。睡眠は大事にしろと常々言ってまして、その思いを込めてことわざをもじってこのタイトルにしました。Runny Noizeは睡眠ぐらい大事、薬よりもいい存在だということですね。

-最後に激ロック読者へ向けてメッセージをお願いします。

児玉:ラウド系が好きな人も、パンクもいいんやぞということで聴いてください!

山田:芸人がやってるからとかあまり意識せず、偏見も持たずに聴いていただけたら。

洲崎:僕は逆に芸人がやってんのかと思ってくれて結構です。"芸人がやってんだ、なんぼのもんじゃい"で聴いてください。

山田:じゃあ"絶対にそう思わないでください"と書いておいてください(笑)。

フクシマ:それではふたりの間を取りまして、きっちりバンドマン、きっちり芸人でございますので、よろしくお願いします。

洲崎:あと、お笑いライヴも来てください!

山田:お笑いから知ってくれた人はライヴハウスに来てくれるんですけど、なんならお笑い行くのやめてライヴハウスに行くぐらいなんですけど。ライヴハウスから劇場っていうのは全然いないんですよ。それはそれで新しい世界やと思うし面白いと思うんで、興味を持っていただけたらなと思いますね。