INTERVIEW
首振りDolls
2018.04.18UPDATE
2018年04月号掲載
Member:nao(Dr/Vo) Johnny Diamond(Gt/Vo) John(Ba)
Interviewer:荒金 良介
-Johnさんは?
John:当時、ヴィジュアル系のJanne Da Arcが流行っていて、それを聴いたときにすごくテクニカルだったので、そこから楽器を始めました。で、友達がギターをやっていたので、一緒に楽器屋について行ったら、"俺はギターだから、お前がベースをやれば一緒にスタジオに入れる"と言われて。それでベースを始めたんですよ。MR.BIGの『Lean Into It』を聴いたときに超絶なベース・フレーズにハマって、それからハード・ロックを好きになりました。
-Billy Sheehanのベースはめちゃくちゃ難しくないですか?
John:そうっすね。未だに1曲通して弾けないです(笑)。それからAEROSMITH、EXTREMEとかを聴いて。ベースだけど、ギタリストもめちゃくちゃ好きで、Guthrie Govan、CACOPHONYとか......。
-Marty Friedman(Gt)がいたバンドですね。マニアックなところも押さえてますね!
John:そうですね(笑)。で、大学で軽音楽部に入り、そこでUNISON SQUARE GARDEN、凛として時雨、the band apartとか、そのへんのバンドもコピーしました。だから、ハード・ロック一辺倒じゃないフレーズも出てくるんだと思います。流行ってるバンドは結構好きですね。
-話を訊くと、メンバーそれぞれ音楽の好みは微妙に違いますね。
nao:ふたりは被るところがあるけど、私だけ極端に違うかな。
-このバンドの和物感はnaoさんが担っている感じですよね。ヴィジュアルはちょっと犬神サアカス團を彷彿させますが。
nao:うん。でもこの目が垂れたメイクはAlice Cooperのマネなんですよ。元THE STALINの中村達也(Dr)さんのバタフライのときのメイクがあるじゃないですか。あれをしたいけど、毎回やるのは大変だから、少しでも羽根っぽくしたくて、今はこのメイクに落ち着きました。意外と首振りは白塗りがひとりもいないんですよ。犬神サアカス團は白塗りだし、大好きなんですけど、ルックス的に目指したのはAlice Cooperですね。
Johnny:僕はKISSかなぁ。
nao:Johnは私たちに言われて、しょうがなくメイクして(笑)。
John:参考資料でNEW YORK DOLLSを見せられて、自分なりにやろうと。だから、ふたりほど(派手には)やってないんですよ。
nao:やってくれただけでありがたくて。最初にメイクしたときにめちゃくちゃ褒めました。"忌野清志郎みたい!"って。
-ヨイショして(笑)。
Johnny:バンドを組んだ時点でメイクをやろうとは決めてました。それは小倉(福岡県)の伝統なんですよ。僕らが影響を受けた先輩バンドは絶対メイクしてたから。HANOI ROCKSとかバッド・ボーイズ・ロック系のバンドばかりで。おじさんたちばかりなのですぐ解散したんですけど、みんなメイクしていたから、それが普通なのかなと。
nao:ステージに立つなら、塗るものだろうと自然に思ってた。
-それは小倉独特のシーンでしょうね。音楽的にはAlice Cooper、KISS、HANOI ROCKSみたいなバンドが多かったんですか?
Johnny:そうです。今回収録している「ロックンロール」という曲は僕が20歳のころに好きだった先輩で、Johnny5というバンドがいたんですけど、もともとはそのバンドの曲なんです。僕の"Johnny"という名前はそこから来てるんですよ。
nao:この曲はいろんなバンドが(コピーを)やってるんですけど、正統な後継者だと思ってます。
Johnny:Iggy PopとMC5が合体したようなバンドで、めちゃくちゃ音もデカくて、女装もしてて。ギター・ヴォーカルの人はミニ・スカートを履いて、Alice CooperとHANOI ROCKSを足したような音楽で、そういう人たちに影響を受けました。
nao:あのROLLYさんも小倉に来たときに"絶滅危惧種みたいな奴がウヨウヨいる!"って言ってたそうです(笑)。
-小倉は特殊なロック・シーンが形成されていると?
nao:そうなんですよ。北九州市は特殊なんですよね。
-いい意味で外の影響をあまり受けていないんですかね?
Johnny:間違いなく受けてないっすね!
-ははははは(笑)。
nao:ただ、メロコアが流行ったりして、小倉からは175Rが出てきたりしたから。
Johnny:たぶん、僕らはおじさんたちの魅力にどっぷりハマッちゃってて(笑)。