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INTERVIEW

KNOCK OUT MONKEY

2017.07.03UPDATE

2017年07月号掲載

KNOCK OUT MONKEY

Member:w-shun(Vo/Gt) dEnkA(Gt) 亜太(Ba) ナオミチ(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-えぇ、「cloud 9」はKNOCK OUT MONKEY流の「Welcome To The Jungle」(GUNS N' ROSESの1987年リリースの1stアルバム『Appetite For Destruction』収録曲)みたいだなと。

一同:ははははは(笑)。

w-shun:好き放題にやってますからね。今年、制作中にGUNS N' ROSESのジャパン・ツアーも観に行ったんですよ。

dEnkA:GUNS N' ROSESは良かったねぇ。

w-shun:大阪で観たんですけど、かっけー! と思って、あんなパワフルなオヤジになりたいなと。

dEnkA:初めて生でGUNS N' ROSESを観ましたからね。SLASH、Duff(McKagan)がいないGUNS N' ROSESは認められなかったので。ライヴを観て、影響は受けました。Axl Roseはガチの本気感を出していたから、感動しちゃって。

w-shun:うん、すごく刺激を受けましたね。

-今作はハード・ロック、メタル感も強まってませんか?

w-shun:そうですね。テーマとしてハード・ロックというイメージはありました。ただ、表面的なハード・ロックというより、アティテュードの部分です。80年代、90年代はそういうバンドばかりだったなと。そこに改めて感銘を受けたのと、「Do it」ができたことで攻めモードにスイッチが入ったから、そういう姿勢でアルバムを作りたかったんです。GUNS N' ROSESもそうだけど、僕はRAGE AGAINST THE MACHINE、NIRVANAも好きで。どちらかと言えばハード・ロックはそこまで通ってないけど、METALLICA、MEGADETHも改めて聴き返しました。

-何か思うことはありました?

w-shun:めちゃくちゃやなって(笑)。あの時代の人たちは余計なことを考えてないんです。これだけ情報量の多い世の中だからこそ、そういうものが人の心を打つと思うんですよ。何も考えずに好きなことをやって、言いたいことを言う。その姿勢を持つことが大事やなと。

-楽曲の制作自体はどういうふうに進めたんですか?

ナオミチ:以前はワンコーラスをw-shunが作って、みんなでスタジオでセッションしてたんですけど、みんなDTMのソフトを買って、僕の家に集まって、みんなで作るようになったんですよ。セッションだと、限られたパターンしか作れないけど、ソフトは何パターンも作れるうえに意見交換もできるので、曲の構成をさらに詰められますからね。なので、楽曲自体がより太くなったと思います。みんなのアンサンブルの絡み方もしっかり確認しながらできました。

-今作はメンバー4人の個性が楽曲により反映されてますよね。

w-shun:「Do it」がアルバムの軸になると思っていたから、ほかは好きなことがやれると思ったんですよ。それが良かったですね。

-「1:48」(Track.3)は冒頭からスラッシュ・メタル風のリフでビックリしました。

dEnkA:そこはそうですね(笑)。

w-shun:その曲は"考えちゃダメ!"というテーマがありました。

-はははは。

ナオミチ:この曲はセッションで作ったんですよ。

w-shun:ほかの曲がいろいろ試行錯誤して作ったんで、そうじゃないことをやろうということで。いかに短く、いかに考えずに作れるかなと。

-今作の流れで聴いても、まったく違和感がないですね。ギター・ソロもDRAGONFORCEみたいです。

dEnkA:メロスピ的な感じですよね? この曲はX JAPANを意識したので、近いですね。これだけメタルっぽいテイストだから、ギターもふたりで弾きたいと思って。w-shunでもできる運指の速弾きで、なおかつ難しそうに聞こえるフレーズを入れました。ライヴで一緒にハモリたいなと。

-それは楽しみですねぇ。

ナオミチ:ふたりで前に出るん?

w-shun:スポットライト浴びてな(笑)。

-「Dog」(Track.4)はキック・ボクシング・イベント"KNOCK OUT"に参戦している森井洋介選手の入場テーマ曲ですけど、ベースがかなりキーになった曲調ですね。

亜太:ボトムに収まらないよ、という感じが出せたかなと。楽曲も攻め感があるから、ベースのアプローチでどう攻められるかなって。過去にもこういう縦ノリの曲があったから、それとは差別化したかったんです。自分の手癖とか、今までやってきたプレイとは違うことをやろうと意識しました。

w-shun:「Do it」のあとに作ったので、もう一発アッパーな曲が欲しいなと。自分たちの中で「Do it」を超える曲が必要だなと感じたんですよ。持ってるスキルを注ぎつつ、リフは簡単にして、ガッツリ騒げる曲にしようと思って。この曲ができたことで、アルバムのテンション感が上がりましたね。

-えぇ、作品中盤の「Dog」、「fall down」(Track.5)、「cloud 9」、「Reverse thinking」(Track.7)の流れも最高だなと。

w-shun:「Do it」が作品の軸になるとはいえ、それを食うような曲が欲しかったから。濃い内容になったと思います。