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INTERVIEW

BLOOD STAIN CHILD

2017.05.19UPDATE

2017年06月号掲載

BLOOD STAIN CHILD

Member:SAIKA(Vo) RYU(Gt/Composer) G.S.R(Gt)

Interviewer:荒金 良介

とにかく誰も考えないような、新しいことをどんどんやりたい


-たまに行きすぎることもある?

RYU:正直なところ、行きすぎてナンボだと思ってます(笑)。人と違うことをやると、叩かれるじゃないですか。それが世の常だし、全然気にもしてなくて。とにかく誰も考えないような、新しいことをどんどんやりたい。それは今後も変わらないですね。

-その考えは結成当時から?

RYU:最初からそうですね。1stアルバムのころから、この世にない音楽を作りたいと思ってます。CHILDREN OF BODOM、IN FLAMESが流行って、そういう系統のバンドもたくさんいたけど。そこにRHAPSODY OF FIREみたいなシンフォニック・メタルとデス・メタルを融合させたバンドはいなかったんですよ。ブラック・メタルだと、DIMMU BORGIRみたいなバンドもいたけど、キャッチーさに欠けていたし。メロデスとシンフォニック・メタルを融合させたら、誰もやってないし、面白いんじゃないかと思って、ブラステを始めたんです。だから、1stのころから唯一無二だったのかなと。

-メタル・ファンは変化に対して、結構うるさいじゃないですか。

RYU:そうなんですよ。毎回言われたりするけど、常に切り拓いていくというスタンスです。ただ、メンバーはもう替えたくないですけどね(笑)。

-唯一のオリジナル・メンバーはRYUさんだけですよね。あと、このバンドのヴィジュアル的な打ち出し方も独特です。この近未来的なイメージはどこから?

RYU:ブラステのモットーとして、音楽だけではなく、見た目にもこだわっていこうと。メンバーの衣装や雰囲気を含めて、エンターテイメント性を高めたくて。ただ演奏して帰るんじゃなく、ライヴの魅せ方も考えてます。アーティスト写真やMVにもこだわってるし、バンドのオフィシャル・サイトも僕が作ってますからね。

-ヴィジュアル面で影響を受けた人はいますか? 個人的にはロボット・アニメ"超時空要塞マクロス"を思い出しました。

RYU:あぁ~、SF的な感じですよね。ウチは"攻殻機動隊"の影響が強くて、あのサイバーな感じが好きなんですよ。菅野よう子さんが曲を担当されているんですけど、僕が尊敬している作家のひとりで、めちゃくちゃ影響を受けてます。すごく計算された緻密な作曲能力で、まさに天才だなと。それがブラステのフューチャリスティックな部分に出ていると思います。今回の3曲もそうですからね。

-他のメンバーはヴィジュアル面に関して意見も?

SAIKA:たまに"こんな衣装どう?"とかは言いますけどね。

G.S.R:女性ヴォーカルの時期が長かったけど、SAIKAに変わって、衣装もイメージ的に揃えやすくなったんですよ。曲のイメージにヴィジュアルも合わせやすくなりました。

RYU:今まで衣装もバラバラだったんで、今回から統一感を出そうと話し合ったんですよ。心機一転みたいな気持ちはありましたね。

-現5人編成になって、音楽的に変わった部分は?

RYU:ライヴの雰囲気は良くなりましたね。今のメンバーだと、ステージ上でも自然と笑顔になるし、お客さんにもすごく楽しそうと言ってもらえるので、それはプラスになってますね。

SAIKA:メンバーみんな人見知りなんですよ。最初のスタジオでも30分以上無言で、俺いつ帰れるんやろ? って(笑)。

一同:ははははは。

RYU:SAIKAはムードメーカーで、スタジオやリハも楽しいですからね。

-わかりました。今回の3曲は曲調のタイプはそれぞれ違いますけど、どれも攻め攻めの曲ばかりですよね?

RYU:そうなんですよ(笑)。タイプの違った3曲を飛び立たせると銘打ちながらも、全部速いじゃん! って。

-3曲ともいきなりサーベルで斬りつけてくる楽曲ばかりです。

一同:ははははは。

SAIKA:なぎ倒していく感じですよね。

RYU:僕自身、速い曲が好きですからね。ただ、新しいチャレンジとして、3曲ともG.S.Rがコーラスしてるんですよ。ただのハモりじゃなく、多重コーラスをやってますからね。以前からライヴでクリーン・パートをG.S.Rが担当してたんですけど、コーラスいいなぁと思っていたから、いつか形にしたいなと。

G.S.R:去年加入したYakkyはベース専任で、過去曲ではヴォーカルが掛け合うものが多いので、メイン・ヴォーカルはシャウト寄りで、僕とRYUでクリーンをやってるんですよ。今回の3曲からクリーンは全部僕が担当して、SAIKAはシャウトに専念してもらおうと。

RYU:今回G.S.Rのコーラスがうまくハマッたから、またひとつできることが増えたなと。それに加えて、SAIKAはクリーンも歌えるので、女性ヴォーカル時代の曲もキーを変えずにできますからね。

SAIKA:できちゃいました(笑)。

-はははは。

RYU:それはビックリしましたね。

SAIKA:キーを下げるのはプライドが許さなくて。

RYU:X JAPANの影響で、ハイトーンも好きみたいで。

SAIKA:カラオケでもX JAPANをあえて原曲のキーで歌ってますからね(笑)。