INTERVIEW
BRIDEAR
2017.03.13UPDATE
2017年03月号掲載
Member:KIMI(Vo) 美弦(Gt) Misa(Gt) 晴琉(Ba) KAI(Dr)
Interviewer:米沢 彰
-なるほど、ありがとうございます。もともと、ベタなメタルというよりもモダンな要素を取り入れながら、クドくない洗練させたメタルを聴かせるバンドだと思っていましたが、「Remedy」(Track.3)には驚かされました。この今のDjentスタイルの洒落た部分だけを抜き出してきて取り入れた感じ、面白いです。
Misa:私、結構Djentも大好きで、ちょっと複雑なリズムの曲を作ってやろうと思って。レコーディングまで日がなかったんですけど、"どうしても凝ったやつを作りたい!"と思って(笑)。BRIDEARのいいところは歌メロを大事にしているところだと思うので、最初はギターのイントロのところから作って、"でも、やっぱりピロりたい!"と思いながら作っているうちに、繰り返しがサビしかないっていうものができてしまって。メンバーからは結構言われました(笑)。
一同:(笑)
晴琉:もらって1週間とかでレコーディングだったんですけど......。
Misa:頑張ってもらいました(笑)。
-あれを1週間って鬼ですね(笑)。
KIMI:まぁ、でも今までそういったレコーディングの仕方をしたことがなかったので、それがたまたま、めちゃくちゃ難しい曲だったんですけど(笑)、新たな経験になったなって感じですね。"やればできるじゃないか"って。
Misa:ミックスのときも面白かったよね。
KIMI:ミックスとかも今までにない要素を入れて、コーラスもちょっとケロケロってしてみたり。
-ケロケロ(?)。
Misa:オートチューン的なことをしてみたり。
-あぁ、なるほど。
KAI:いじればいじるほど楽しい感じで。
-ちなみに、ドラムはどうでした?
KAI:難しかったとしか言いようがないですね(笑)。覚えるのに必死で。
-ですよね。
Misa:ドラム・パターンとか、それこそめちゃくちゃで......一応覚えやすいように配慮したつもりではあったんですけど......。
KAI:予め難しいのが来るって情報はあったんですけど、私が思ってたのとはまた違った難しさで。"こっちか~"と思って(笑)。
Misa:速いとかではなく、ツーバスが多いとかでもなく。細かくてパターンが多い、みたいな。
KAI:初めて聴いたときは今までにないくらいの"どうしよう感"が(笑)。
Misa:すみませんでした......。
一同:(笑)
-この曲の方向性は、個人的には面白いと思ったので、ぜひ広げていってほしいです。
Misa:ホントですか? じゃあ、またちょっとみなさんに頑張っていただいて(笑)。
一同:(笑)
-ちなみに、ヴォーカル・ワークはどうでした?
KIMI:たぶん、この4曲の中では「Remedy」が一番難しかったかなと。最初録るまでは、美弦が作った曲の方が難しいかなって思ってたんですけど、実際録り始めてみたら「Remedy」が一番難しくて。自分の中のイメージで練習してきたものと、Misaが持ってる声のイメージが違っていたので、それをレコーディングで修正するのがなかなか難しくて。手探りでやるのが丸々1曲続いたんですけど、(曲が)上がってみたら"あぁ、なるほど"っていう感じで面白かったですね。
-ちょっと違う曲調なのに、サビとかヴォーカルは結局そのバンドのカラーしか出てこなくて、"やっぱそうなるよね"っていう曲が世の中には多いんですけど、この曲はちゃんとそのノリに合ってるなって感じました。
KIMI:安心したー! ありがとうございます。
-なので、相当こういう方向性に持って行きたかったんだろうなとも感じましたね。
KIMI:彼女の強い意志が(笑)。
Misa:そう、そうですね(笑)。でも、ちょっとR&Bっぽいヴォーカルを乗せるのが流行ってるっていうのがあって、私もそれはすごく好きなので、ちょっとやってみたいなって思って。KIMIちゃんの声といいバランスを取りつつっていうところで。
KIMI:そうですね。音楽はいろいろ聴くんですけど、R&Bを深く掘り下げたことが今までなくて、表面上の軽いのしか聴いたことなかったので、たぶんそのへんで一番難しく感じたんじゃないかと。
-なるほど。
KIMI:逆に、美弦の曲自体はすごく難しいんですけど、わかりやすいので、なんとなくは掴めるんです。でも、「Remedy」は掴むまでが難しかった。
Misa:すみません......。
KIMI:いやいやホントに楽しかった。今回は、4曲バラバラと言えばバラバラなんですけど、メロディっていう部分では一本筋が通ったBRIDEARらしいものにはなってるかなと。