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INTERVIEW

revenge my LOST

2016.10.26UPDATE

2016年10月号掲載

revenge my LOST

Member:YOUKI(Gt) FRANCISCO KIDZOOMA aka Xavie(Vo) ONIZUKA(Dr) MASASHI(Ba)

Interviewer:荒金 良介

-武装解除できたと?

Xavie:はい。どこか凝り固まっていたところがあったんでしょうね。"天使にラブ・ソングを..."(1992年公開)という映画を観たときに、手拍子と足踏みと歌声だけで素晴らしい音楽ができるんだなと。それなら俺たちが素を出しても良さは出るんじゃないかと。

-今回もハンドクラップや掛け声のパートもあり、ミュージカルみたいな雰囲気も増してきたなと。

Xavie:今の"ミュージカル"という表現はいいですね。パクらせてもらいます(笑)。

YOUKI:まさに狙ってるところやもんな。

-「THE TASTE OF BLOOD」は打ち込み主体で、もはやバンドでやらなくてもいいような曲調ですよね。

Xavie:してやったり感はありますね。こういう曲をOKにしてくれるメンバーも懐が深いなと。他のバンドからしたら、こんなことされたら悔しいだろうなと。

MASASHI:僕は単純に面白いと思いました。

ONIZUKA:もしこの曲をライヴでやるなら、メンバーはドレスでも着てコーラスをすればいいかなと。

一同:ははははは(笑)。

Xavie:はっきり言って、超変化球ですからね。ただ、その変化球を投げられる奴と、投げられない奴がいるんで、僕らは投げられる奴であるというだけです。

MASASHI:ははは(苦笑)。

-Track.9「THE GRAVEYARD」ではラップ調のヴォーカルを取り入れてますよね?

Xavie:僕らヒップホップも好きで。RHYMESTERのMummy-D(Rap/Total Direction/Produce)が大好きで、青春時代に聴いてましたからね。あと、ゴスペルというか、ブラック・ミュージックはリズムを意識して作る曲が多いから。revenge my LOSTもリズム先行で曲を作るんですよ。だから「THE GRAVEYARD」はうまくハマッたなと。

-モッシュして騒ぐというより、身体が自然とノれる曲調が多いですね。

Xavie:僕らのお客さんもそういう感じですからね。キッズは少なくて、そんなに走り回る人もいないから。お爺ちゃん、お婆ちゃんから、小さい子供まで一緒に楽しめる楽曲を作りたくて。それも今のラウド・シーンに反旗を翻すと言いますか。

ONIZUKA:歌を推せるバンドって強いと思うんですよ。ハードコアも好きだけど、基本的には歌とメロディを大事にしたくて。

Xavie:昔、ONIZUKAから"シャウトに逃げないでくれ"と言われたことがあって。今回は逃げなくても、表現できるようになったかなと。

-最後になりますが、アルバム名にはどんな意味を込めたんでしょうか?

Xavie:最初に"4部作の最終章"と言いましたけど、『ENDEMIC』(2014年リリースの1stミニ・アルバム)の小規模流行から始まり、『EPIDEMIC』(2015年リリースの3rd EP)は地域的感染、前作『PANDEMONIUM』(2016年1月リリースのEPISODIC EP)はTOWER RECORDS限定で、今回は全国流通盤になるので、このタイミングで全世界に広げようと(世界流行感染)。大阪から東京に初めて来たときに、最前列のお客さんに指差されて笑われたんですよ。それから少しずつ僕らの逆襲が始まって、あのときに指をさした差した奴もこの『PANDEMIC』で僕らの人気が出たときに、"昔、revenge my LOST観たよ"って言うはずなんですよ。僕らからすると、それはすでに感染してることを意味してますから。今まで我慢してきたんで、この作品で爆発させたいですね。