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INTERVIEW

GOOD CHARLOTTE

2016.09.07UPDATE

2016年09月号掲載

GOOD CHARLOTTE

メンバー:Joel Madden(Vo)

-だから今"復活して登場"ということですか?

結果的にはね。ちなみに彼らとはとても親しくなったんだ。で、"またGOOD CHARLOTTEのアルバムが聴きたい! ファンなんです! アルバムはどれも好きです!"と言ってくれて。つまりあたたかく受け入れられる環境の中で、僕らのバンドを好きでいてくれる若者のバンドと一緒にいたわけだ。だから復活のアイディアが浮上したのは、僕らのインスピレーションに加えて、ALL TIME LOWといった友人のバンドや、SLEEPING WITH SIRENSのような僕らが好きな若いバンドが好意的に反応してくれたからなんだよ。それから、普段からちょくちょく会ってるんだけど、メンバー同士で"おい、みんなで集まろうぜ"って会ったとき――家族ぐるみで子供たちも一緒に遊ぶんだ。そのときにみんなで話した。Benjiが乗り気で、他のメンバーも"もちろんだ、アルバム作ろうぜ"と賛成した。僕ひとりだけ、"これは大仕事なんだ。アルバムを作ったら、プロモーションもやらなきゃいけないし、ライヴもやらないといけない。僕は、楽しくできないなら、本気でできないならやりたくない。スペシャルなものでないと。作ってボツにするのは嫌だよ"と話をした。そしたらみんなが"本気だよ!"って言ったんだ。Benjiには"ちょっと考えたい"と伝えて、妻に話した。それから子供たちに話した。彼らは僕のパフォーマンスを見たことがなくて、それまでGOOD CHARLOTTEを聴かせたこともなかった。最初の5年くらいは自分で聴くこともなかったくらいだ。でも今は6歳の息子がドラムをやっている。音楽が大好きで、バンドも大好き。いつも僕に"パパ、また古いバンドを聴かせて!"とか、"新しいバンドを聴かせて!"と言うんだ。車の中で毎日のように試聴会みたいなのをやるんだけど、"古いバンドが聴きたい"と言えばEAGLESやTHE BEACH BOYSなんかをかけてあげる。バンドの歴史も一緒に教えてあげてね。彼はクールだと思うみたいで、すごく盛り上がるんだ。いろいろ知るのが楽しいみたいで、次に"新しいバンドが聴きたい! アルバム1枚しか出してないようなバンドを聴かせて"と言ってくる。それで"いいよ"って聴かせると、どう思うか彼が話してくれる。"○○みたいなサウンドだね"とかね。音楽を共有できるのはいいことだよ。

-じゃあ彼は会社のA&Rになりそうですか?

なれるかもしれないね。音楽のセンスがある。で僕は、彼と妻と娘に"僕がGOOD CHARLOTTEのアルバムを作ることを、みんなはどう思う?"って。そうしたら彼が"パパ、もちろん! それはやらないと! 僕、バンドで演奏しているパパを見たこともないんだよ! ツアーに同行してもいい?"と興奮して聞いてきた。それで僕も"そうか、わかった"ってことになって。面白かったのが、それで彼に"パパの曲を聴かせて"って言われて、一緒に聴いたんだけど、僕も違う聴き方ができたんだ。違う形で音楽を経験できた。彼が質問してきて、僕もちゃんと本気で答えて。彼は本当に興味があるみたいで"パパの曲をもっと聴かないと"と言ってきた。盛り上がってくれるのは嬉しいしかわいいよね。それでツアーにも同行させたんだ。東海岸で5公演やってきたところだけど、父と息子の共有体験としては最高だったよ。本当に特別な時間だった。ツアーに関して言うと......Benjiには"本気じゃないことはやりたくないよ"と伝えている。メンバーは"楽しんでるよ"って言ってる。Benjiはまとめ役気質で"やりすぎない形で、うまく展開する方法"をいつも考えている。それで彼が"Warped Tourやるかい?"と僕に聞いてきたとき、"僕はやりたいけど、子供たちに確認させて"と伝えて、子供たちに"この夏、ツアーに出るのはどう?"と聞いたら"うん!"って。だから参加することにした。自分はどう思うか? そして子供たちはどう思うか? そこからみんなで"行こう"ってことになる。それが新たな手順なんだ。本気のこと、楽しめること、家族も一緒に過ごせることしかやらない。僕らなりのやり方で、ファンへの感謝の気持ちを伝えたいと思ってるんだ。

-じゃあ、あなたたちが一種の"Youth Authority(若者の権威)"ということですか?

"Youth Authority"は僕らにとって、過去の僕らであり今の若者たちのことだよ。今この瞬間、世界のどこかでギターを持った若者が、すべてを変える、すべてを決める曲を書いているんだ。それがみんなの着る服を決め、話す言葉を決める。何かを説明する新しいスラングや、生活の中に入り込む新しい動作とかね。"Youth Authority"は僕にとってはそういうこと。ざわざわした雑音だらけの世界でも、きっとどこかで、どこかの若者がリアルな曲を書いていて、それが変化に繋がるんだ。それに人々が続く。大会社の音楽プロデューサーが権力を握っていると思っていても、実は違う。彼らはトレンドに従っているだけ、それを再現しようとしているだけなんだ。音楽ファンが怒るときは、純粋な何かをせっかく再現したのに薄めて台無しにしてしまったとき。でも本当に、日々この瞬間にも世界のどこかに、僕らみんながどんな会話をするかを左右されることになるような音楽を作り出している誰かがいるんだ。

-壁一面のポスターをデザインしたアートワークは? 以前の寝室とかですか?

アルバムのアートワークを手掛けたのはBrian Montuoriというアーティストなんだ。Brianは昔のパンクが好きなんだけど、THE DILLINGER ESCAPE PLANなんかのアートワークも手掛けていて、専門はハードコア。彼のアートを気に入っているし、いい奴なんだ。とても思慮深い奴でリアルじゃないことはしない。アートワークの件で彼を訪ねた際に僕らはこう伝えた、"アルバムを作ったんだけど、iTunesで使うための四角い絵をグラフィック・デザイナーに作らせるだけにはしたくない。ちゃんとアートを作りたい。ちゃんとしたアートであってほしい。また同時に、アルバムで伝えたいメッセージがあって、僕らの今までの物語があって......過去があって今に至るわけだから、それを吸い上げたうえで、アルバムで可能な形に、アートワークとして活かせるように実現できる人が必要なんだ"と。彼はそれからアルバムを聴き込んで、こう提案してくれた。"こういうのがやってみたいがどうだろう。入手可能な過去の物をありったけ集めてほしい。それを使ってインスタレーションを作りたい。それを写真に撮って、アルバムのアートワークにする。インスタレーションを実際に作ってね"と。だから、あらゆるものを渡したよ。昔のチラシや写真、箱にしまったままだった昔の物をすべて。それを見るだけでも、思い出を振り返ることができたからよかったね。"あぁ、これは無意味だったわけでも方向性がなかったわけでもない。これはれっきとしたストーリーだったんだ。これは僕たちが生き抜かないといけなかったストーリーなんだ"と改めて考える機会になった。Brianは"集めてもらった物を見てから、GOOD CHARLOTTEのイメージが変わったよ。1996年から今まで、君たちが様々なことをサヴァイヴしながらここまで来たことを思うと本当にすごいね"と言ってくれた。"僕がイメージするGOOD CHARLOTTEは音楽だけじゃなくなった。GOOD CHARLOTTEの存在自体が象徴するすべてになったね"と。僕にとってそれは最大級の褒め言葉だった。なぜなら、僕は音楽を作るだけだから。どの曲もピカソの名作みたいに大切に思っていると言いたいところだけど、そうじゃない。僕はメンバーと一緒に正直に音楽を作って"頑張って完成した! 気に入ったよ"という感じなんだ。"正直でいよう。誇りに思える音楽を作ろう。一生懸命ベストを尽くして発表しよう"なんだよ。