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INTERVIEW

SKILLET

2016.08.05UPDATE

2016年08月号掲載

SKILLET

Member:John Cooper(Vo/Ba)

Interviewer:宮原 亜矢

-あの......あなたの顎ヒゲについてうかがってもいいですか? 以前と比べてまるで別人のようになっていて驚きました!

これまでも何度か生やしたことはあるんだけど、最後に剃ったのは去年の11月にツアーが終わったあとかな。"このあと数ヶ月ショーがないからヒゲ生やすぜ!"ってね。そしたら気に入っちゃってそのまま伸ばすことにしたんだよ(笑)。でも、面白いことに一部のファンはとても不快に思っていて......たぶん女の子たちなんだけど、でも男たちは気に入ってくれてるよ(笑)。理由はまったくわからないんだけどさ。あとKoreyはとても気に入ってくれてるよ。約2年前に生やしたときも気に入ってくれたから、今回も"やっちゃえ!"って感じで。彼女を喜ばせるためでもあるんだよ(笑)。

-9作目ともなれば長年のファンからの期待やこれまで培ってきたバンドのイメージ、クリエイティヴィティなど、ハードルが高くなりませんか? 今作の制作はスムーズにいきましたか?

今作の制作ではとても素晴らしい時間を過ごせたよ。『Rise』は曲作りからレコーディングに至るまでとてもハードだったから、楽しめたという感じがなくて。だからこそ今回は僕が好きなライトな曲を書いて、純粋に楽しめるものにしたんだ。収録曲はどれも大好きだし、信じてすらいる。制作に2年ほど費やしたけど本当に楽しかったね。

-なぜ『Rise』はそんなにハードだったんですか? コンセプト・アルバムだったから?

いや、実はあのアルバムを作ったあとにレーベル契約を終了させたからなんだ。『Awake』(2009年リリースの7thアルバム)で大きな成功を収めたあと、いろんなプレッシャーがあったし、レーベルやプロデューサー、ミキシング・エンジニアとかいろんな人と闘って......何ひとつイージーなことなんてなかった。すべてが闘いだったんだ。楽しかったこともなくて本当に大変だったよ。だから二度とそんなふうにアルバムを作りたくないと思ってね。

-そんな困難を乗り越えて、今作ではとても良い形でアルバムを聴くことができて光栄です。気の早い話ですが、すでに次のアルバムのアイディアなどはあるのでしょうか? そしてその中にはテキサス州ダラスで起きた警官射殺事件など、近頃米国で深刻化している人種差別の問題へのメッセージを込める予定はありますか?

近いうちに次のアルバムへ向けた曲作りを始めるんじゃないかなとは思う。そうだね、願わくば今作を通して、そういう悲惨な出来事から人々がちょっとしたエスケイプをしてほしいし、今作をひとたびプレイすれば強くなるような気持ちになってほしいなと。今作は、今起こっている事件などには具体的に触れてないけど、これを聴いて少しでも日常生活から解放されたり、気分が良くなったり、希望を持ってもらえたらと願っている。それが今作のメッセージのようなものだね。

素朴な疑問なのですが、あなた方の出身はテネシー州メンフィスと言われていますが、今回入手した本国のプレス・キットにはウィスコンシン州の4人組とありまして......。

そうだね。僕は唯一のオリジナル・メンバーで、SKILLETは僕と他のメンバー2人で始めたんだ。で、僕の妻のKoreyはウィスコンシン州出身なんだけど、2001年ごろにウィスコンシンに引っ越してからかなりの時間が経ってるんだ。だから周りの人は僕らをウィスコンシン出身だと認識しているんだけど、メンバーそれぞれの出身地は別々で。バンドが生まれたのはメンフィスだよ。

-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

美しい国、日本へツアーしにまた戻れることを心から望んでいるよ。初めて日本を訪れたときにとても気に入ったんだ。日本の人たちは敬意があって、自国の文化に誇りを持っていることがとても素晴らしいと思う。それからKoreyはアメリカ人にしては小柄で洋服を探すのに苦労するんだけど、日本へ行ったときに大阪のマーケットで買い物しまくって、それを今でも愛用してるんだ。だからまた買い物するためにも戻りたいし(笑)、アルバムを聴いてくれる日本のファンにも感謝するし、また会えることを願っているよ!