INTERVIEW
FEST VAINQUEUR
2016.05.03UPDATE
2016年05月号掲載
Member:HAL(Vo) GAKU(Gt) I'LL(Gt) HIRO(Ba) KAZI(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-現在は"FEST VAINQUEUR 2016 ONE MAN TOUR~4か月連続!東名阪、仙台そして福岡、ところにより岡山、金沢、札幌!メンバープロデュース編〜"の真っ只中ですよね?
HIRO:4ヶ月連続で東名阪、仙台、福岡と回るワンマン・ツアーをやって、7月に大阪BIGCATでファイナルをやります。
-ライヴの感触はどうですか?
HAL:ワンマン・ツアーは何度かやってきたけど、今回はメンバー・プロデュースなので、メンバーが本当に1から0まで......。
KAZI:下がっていく一方やん(笑)!
全員:はははは。
HAL:ええと、0から100まで全部プロデュースするので、各々の個性も出るんですよ。地域ごとに盛り上がり方も違うし、新鮮な気持ちでやれてますね。GAKUは金沢、I'LLは岡山出身なので、今回のツアーにも入れてます。行くたびにお客さんの熱気も上がっているし、手応えを感じますね。
-活動拠点である大阪へのこだわりもありつつ、メンバー個々の地元も大切にして?
GAKU:そうですね。金沢にはいとこもいるので、気合いが入ります。
I'LL:岡山は生まれたところだし、大阪は初めてバンドを組んだ場所なので、どちらも大切です。
HIRO:2人(GAKU、I'LL)は大阪に引っ越して、残りの3人(HAL、HIRO、KAZI)は大阪出身で、みんな大阪で出会いましたからね。
-メンバー各自でライヴをプロデュースする試みは面白いですね。
KAZI:僕らはいろんな形でワンマンをやってるし、楽曲的にもヘヴィ・メタル、ポップス、ロック、ラウド、サンバまで幅広いし、激しい曲だけをやるワンマンも過去にやってきたから、今回はまた違うことをやろうと。"大阪から全国へ"をテーマに掲げているので、大阪らしさという意味でも普通のバンドがやらないことをやりたいと思ってます。
-ライヴの内容を1本1本変えるのは、本当に大変じゃないですか?
HIRO:セットリストの組み方もメンバーそれぞれ違うので、それがメンバー・プロデュースの面白さかなと。KAZIプロデュースのときはみんなでドラムを叩いたり、HALプロデュースのときには今まで披露したことがない本人の好きな曲やコピーをやったりと、1日1日違う見せ方をしてますからね。お客さんにワクワクしてもらえたらいいなと思います。
-お客さんは絶対楽しいと思いますけど、バンド的にもかなりスキルアップしますよね?
HAL:メタルからバラード調な楽曲まで振り幅があるので、違う集中力が必要になりますね。
-では、大阪にこだわる理由というのは?
KAZI:僕らが大阪で活動している中で、シーンに元気がなくなっていって。自分たちはシーンが盛り上がってる時代を見て育ったから、当時と比べるとちょっと元気がないかなと思って。それなら自分たち発信で、もっとできることがあるんじゃないかと思ったんです。ピンチをチャンスに変えて、大阪で天下を取ろうって。「NANIWA SAMBA」(2013年リリースの5thシングル『NANIWA SAMBA』表題曲)という曲を出したのも、そういうメッセージを込めているんですよ。賑やかなお祭りソングを出して、大阪へのこだわりもさらに強くなりました。地元から盛り上げていかないと、全国も盛り上げられないんじゃないかと思ったんです。
HAL:自分たちが見てきたロック・バンドも関西出身の人たちが多かったんです。それで、自分たちも"関西出身のバンド"だと胸を張って言いたくて。世代的にJanne Da Arc、DIR EN GREYにも影響を受けているので、あの賑わっていた時代を自分たちも追い求めていきたい。ヴィジュアル/ロック・シーンでサンバをやるバンドはなかなかいないだろうし、みんなをいい意味で驚かせたいなと思ってます。