MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THE Hitch Lowke

2016.03.08UPDATE

2016年03月号掲載

THE Hitch Lowke

メンバー:星☆拓也(Vo) 樋谷 剛志(Gt) 濱崎 雄司(Gt) 城山 貴也(Ba) 瀧石 光(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

-もともとは星さんと樋谷さんでスタートして、3人はどうやってバンドへと?

瀧石:僕ら(瀧石、濱崎、城山)はもともと高校の同級生で、高校のときにバンドを一緒にやっていた仲間なんです。そのバンドは卒業と同時にみんなそれぞれの進路があったので解散したんですけど、僕は音楽の道に進みたかったんです。THE Hitch Lowkeは高校時代にバンドやってるときに出会ってからファンやったんですよ。かっこいいなと思ってよくライヴを観に行っていて。自分たちのバンドの解散時期と、THE Hitch Lowkeのメンバーが抜ける時期がちょうど重なって。"これ、いけるんちゃうかな?"と思って、"ドラムやらせてください"って連絡して入れてもらった感じなんです。

濱崎:勇気出して連絡したよな。自分より10個離れてる大先輩に。

瀧石:ただ当時は何もわかってなかったので(笑)。

星:他にも僕らと歳の近いやつとスタジオに入って試したりしてたんですよ。でも、こいつらは光るものがあったんですよね。

樋谷:28~29歳とかになってくると、だんだんと人格なんかも固まってきてるので。どうしても、融通利かへんやつとかもいるし。

瀧石:そういう意味ではめっちゃ柔軟でした。"お前らこれやれ"、"はい!"みたいなね(笑)。

星:そもそもTHE Hitch Lowkeが好きで入ってきてくれてるから、音楽性に関しても問題ないし。みんな上手かったし、伸び代もあるやろし。よかったですね。

-まずファンであるということはバンドにとって大きなことで、いい組み合わせですね。当時、高校時代から見ていたTHE Hitch Lowkeとはどういう存在だったんですか。

城山:ただもう、憧れてたよな。

濱崎:高校生だった自分たちと比べたら、次元の違う人らやなと思ってたし。

樋谷:もっともっと泥臭い音楽やってたもんな。ライヴもそうだし。

濱崎:カッコよかったですよ。もう自分たちがバンドのメンバーになったから、THE Hitch Lowkeのライヴを観れへんくなったので、そこは未だに残念だなと思う。またTHE Hitch Lowkeのライヴ観たいなって純粋に思いますからね。

星:ほおお。

樋谷:そんなん初めて聞いたな(笑)。

-いい話ですね。では、改めて2ndミニ・アルバム『ロッシュの限界』についてうかがっていきますが、今回のタイトル曲「ロッシュの限界」(Track.1)は、映画"復讐したい"(2016年3月公開)の挿入歌にもなっています。曲作りも映画の話がありきでスタートしたものですか。

星:そうですね。原作となった小説(山田悠介原作"復讐したい")を読んで書いたものですね、だいぶ寄せて(笑)。最初にお話をいただいたときに、"THE Hitch Lowkeにものすごく合う映画があるので"って言われて。"ほんまでっか?"と原作を読んでみたら、人を殺しまくってる話で(笑)。俺ら、どういうイメージなんかな?と(笑)。でも、これは俺らにしかできひん仕事のはずやと思って引き受けて、喜んでいたんですけど。他にもバンドが参加していて、聴いてみたら、まろやかなバンドも入ってんねんな(笑)。でもね、おそらく俺らの曲が1番合ってると思う。

-取材前に実際に映画で流れるシーンを観せてもらったんですが、主人公が士気を高めるところでこの曲が流れて。ハマってますね。原作を読んでどういうテーマにしようと。

星:復讐劇なんですけど、読んだときに、"これは方法として間違ってるかもしれないと思っていても、どうしてもそれを選ばないとあかん"ということを強く感じて。この話に限らず、いろんな場面で選択をしなあかんというときがあると思うんです。やるかやらへんかというのはどんな場面にもあって、揺れる気持ちがある。それを表現したいなと思って。でも、大きな物事や出来事に挟まれたときって、その選択は本当に難しいじゃないですか。イラッともするし、負けられへん気持ちにもなる。"ロッシュの限界"というのは学術用語で――小さな星の近くを大きな惑星が通ると、その重力に耐えられなくなって、もともとあった星が割れてしまうんですけど、その割れる限界点が"ロッシュの限界"と呼ばれているんです。だからそういう、選ばないといけない選択肢やふたつの考えに挟まれて、自分がちょっと壊れてしまうようなイメージで書きました。

-歌には自分自身の体験や、心境的なことも入っているんですか。

星:もちろんありますよ。今もね、ほんまにこのままバンドやっていていいのかなっていう揺れる気持ちはありますよ。全然楽しいし、音楽好きやからいいけど、これあと10年やったら完璧に路上生活やんとか(笑)。それでもやろうっていう、気持ちですね。

濱崎:でも、そういうことってみんな考えますもんね。それで限界を迎えてしまったバンドは解散していったりするし。

星:常にいろんなところで選択はありますよ。曲をひとつ書くときも、"こっちのリフの方がいいかな、でもこっちのリフにしたら売れるかもしれん"とか。いろいろ考えますよ。ご飯食べるときでも、食券を買うときに後ろに並ばれると、かなり限界きてるんですよ。"もうちょっと選びたい、でも並んでるしな"っていうところで、"しゃーない"って。なので、そこでガッと押すところ(笑)とか、思い切って選択する瞬間を意識して書きました。

-日々、選択の連続ですね(笑)。サウンド面は今回、激しく勢いのある曲になっていますね。

星:基本的に曲作りでは、リズムの幅を増やすことをよく意識していて。普段はリズム・パターンをいろいろ組んで飽きひんように、サウンドのバリエーションが広くなるようにするんです。でも「ロッシュの限界」では選んだ道をまっすぐに突き進むイメージでずっと同じリズムで押し切ろうっていう考えが基本的にはありました。そこからリフとかが生まれてきて。なので、重要視したのは疾走感ですね。

-普段から、結構作り込んだデモを?

樋谷:基本的にはある程度全体のイメージを拓也(星)が作っていってますね。そこからニュアンスを汲み取っていくというか。

星:俺が結構、ギターとかも打ち込んで作ってしまうので、実際弾くときに無理な場合もたまにあると思うんですけど。でもやってくれます(笑)。

濱崎:拓也さんがそれがいいと思って作ってるから、僕らはその世界観をなるべく表現するという意識ですね。

星:でもバンドを意識して作ってるんですよね、こいつらが弾いたらどうなるとか。

樋谷:それで実際に楽器でやってみたときに、ちょっとニュアンスは変わるなっていうときは、もちろん変えますね。