INTERVIEW
revenge my LOST
2016.01.04UPDATE
2016年01月号掲載
Member:YOUKI(Gt) FRANCISCO KIDZOOMA aka Xavie(Vo/Key) ONIZUKA(Dr) MASASHI(Ba)
Interviewer:荒金 良介
-わかりました。そして、今作は初の全国流通盤になりますよね。
Xavie:タイトルの"PANDEMONIUM"は"悪魔の巣窟"という意味で、映画"Paradise Lost"に出てくる街の名前でもあるんですよ。曲自体は2曲とも今年の夏ごろにできました。
-Track.1「This is my sweet revenge」は、Xavieさんが好きなMY CHEMICAL ROMANCEのテイストが強いですね。
Xavie:そうですね。ちなみに、最後のマーチングのところはMY CHEMICAL ROMANCEの「Welcome To The Black Parade」(2006年リリースの3rdアルバム『The Black Parade』収録)とは違うフレーズを入れようと思っていたけど。みんなで考えたときに"これしかないやろ!"という空気になって。
MASASHI:僕は全然MY CHEMICAL ROMANCEを通ってないので、それこそ自由にやりました。メロディに引っ張られるので......それで勝手にフレーズが思い浮かびました。
ONIZUKA:僕は手数の多いドラムは叩けないし、シンプルなものが好きなんですよ。そもそも展開がややこしいので、一度聴いただけでわかるようなドラムにしたくて。
-YOUKIさんは?
YOUKI:ギター・ソロはもろに「Welcome To The Black Parade」に近づけました。
Xavie:僕とMASASHIは詰め込むのが好きで、それ以外のメンバー2人が引き算をやってくれるので、それがまたいいバランスなのかなと。
-Track.2「V.I.P.V.M.P.R.」は日本語の割合が多くて、ポップさが増してますね。
Xavie:この曲は風呂敷を広げたくて、リズムがメインのセッションから生まれたような曲ですね。
ONIZUKA:楽しく作業しながら出てきた曲ですね。スタジオでもよくリズム隊でセッションするんですよ。
Xavie:あと、僕、ヴァンパイアなんです!
-ヴァンパイア?
Xavie:初めて言いますけどね(笑)。普段の僕の生活を楽曲に当てはめたら面白いんじゃないかと思い、それで歌詞ができました。Xavieというヴァンパイアのプライベートはこんな感じですよって。ギターに関しては、僕は米米CLUBが好きなので、「Peeping Tom」(1991年リリースの6thアルバム『K2C』収録)のギターのイメージでYOUKIに弾いてもらいました。
MASASHI:曲はゴチャゴチャしてると言われることが多いけど、それが自分たちらしさだと思ってますからね。あとから"○○っぽい"と言われるけど、そこまで意識してないんですよね。
-では、最後にバンドの展望を教えてください。
ONIZUKA:僕は長崎の片田舎で育って、バンドをやるために大阪に出てきたんですよ。なので、自分の故郷でフェスをやりたいですね。長崎もライヴハウスが3店舗ぐらいあったけど、需要がないから経営ができなくなって。だから、島原復興アリーナでフェスをやりたいですね。
Xavie:全員で下見に行きましたからね。
YOUKI:島原復興アリーナは雲仙普賢岳が噴火して、被害に遭った街にあるんですよ。
Xavie:僕とONIZUKAが前身バンド時代に神戸で活動していたんですけど、そこには"COMIN'KOBE"というチャリティ音楽イベントがあって、それを間近で見てましたからね。だから、このバンドでフェスをやるなら、ただ楽しんで騒ぐだけではないフェスをやりたいんですよ。"COMIN'KOBE"でガガガSPがトリを務めたときに、コザック前田さんが泣けるMCをするんですよ。そこでグッと来るんですよね。そういうテーマがあるフェスを自分たちでやれたら、こんなに素晴らしいことはないなと。
ONIZUKA:それは自分たちの力だけでは無理だし、たくさんの人に協力してもらわないといけないんですけど、いつか実現させたいですね。