INTERVIEW
RED PENCIL TEACHERS
2015.10.06UPDATE
2015年10月号掲載
Member:NAOKI(Vo) TAGIRU(Gt)
Interviewer:沖 さやこ
-ラストのTrack.7「Message」は名バラードですね。
TAGIRU:歌ってることはしょうもないですけどね。
NAOKI:でもこれ僕、大好きなんですよ。自分で書いてて"この気持ちわかるな"と思っちゃったんですよね。僕、もともとやっているグループで、去年47都道府県ツアーを回ったんです。47都道府県を回るって過酷に聞こえるじゃないですか。各地で美味しいものを食べるんですよ。10kg太りました! なかなか落ちないんですよね、この年齢になるとね~。わかるな~と思って。そういうことを描けたらいいなと。
-YouTubeにアップされたMVも、歌詞を非常に強調してくれるので......。
TAGIRU:顔出しできないから歌詞を出すしかないんです(笑)。
NAOKI:あれは遊びで作ったビデオで(笑)。あれを作ったころは"これ手売りで出そうぜ。100枚でいいんじゃね(笑)?"って言ってた時期でしたね。......こんなバンドを載せて、激ロックさん大丈夫なんですかね?
TAGIRU:すっごい嬉しいですけどね。本当に音楽は真面目にやってますので。
-そうですよね。手売り100枚じゃもったいないクオリティですよ。
NAOKI:恐縮です。僕ら別名義でこっそり作曲家とかもやってますけど、バンドに関しては12年のブランクがあるので、そんな人間が名前を伏せてCDを出せるという、こんな状況が起こり得るんだという夢をみなさんに与えられたらいいなと。最終的にどこまでできるかわからないですけど、叩かれたときには"調子に乗ると痛い目みるよ"という曲を書いてみなさんに学んでもらって。そこまで描けたらいいなと思ってますね。激ロックさんの表紙がRED PENCIL TEACHERSになる日が来るかもしれない!
TAGIRU:そこまでふざけ倒せたらもう、あとの人生どっちでもいいっすわ(笑)。正直このCDに伝えたいメッセージはないんですけど(笑)、みんなで集まってめっちゃくちゃ楽しくやってるんで。音楽は本来そうあるべきだなというところは、みんなに感じてもらえたらと思いますね。
NAOKI:音楽は売るためのものじゃない。人の心のためにある。
TAGIRU:そもそも売り物ではないからね。楽しむものだから。
NAOKI:そうなんだよ。楽しむものなんだよね。ただ、売れたいっす!
-ははははは!
NAOKI:レコード会社さんに恩義を返したいので、この教材をヒット商品に!
TAGIRU:音楽は売り物じゃないけど、教材は買うものだからね(笑)。
NAOKI:そうそう(笑)! 教材は買って学べ。YouTubeでは済ませるな!
TAGIRU:まだまだ僕らバンドとして新人なんでこんなこと言うのもなんですけど、普段僕らがやってるオケものを聴くようなバンドを聴かない子たちにも"面白そう"って取っ掛かりになってくれたらなとも思いますね。今の若い子は聴くものが狭い気もするんです。僕らが中学高校のころはヒップホップもあれば青春パンクもあって、それを分け隔てなく聴いていたので。だからこそ今いろんな仕事ができてるんだとも思いますしね。僕が1番好きなのは峯田(和伸/銀杏BOYZ / ex-GOING STEADY)さんなんですよ。
NAOKI:僕は岡本真夜さんですねえ。尊敬してます。
-私もおふたりと同世代ですけど、CDもたくさん売れていて、本当にいろんな音楽が元気な時代でしたよね。最近は狭いコミュニティで盛り上がっている印象があります。
NAOKI:そうですよね。だから僕らは今のこのCDの売れないご時勢で、CDをCDと言わず、教材と言って売っていこうと思いますね!
TAGIRU:最近は核家族化も進んでますし、お受験をする子たちも増えてると思うんです。そういう層に刺していきたいですね!
NAOKI:これその層に刺さる(笑)!?
TAGIRU:普段蝶ネクタイでモーツァルトを聴いている坊主に、これを叩き込みたいですね! 俺らみたいになるなというメッセージを感じ取ってくれたら嬉しいです(笑)!
-ありがとうございます(笑)。そして最後に......今後RED PENCIL TEACHERSはどのように活動していくご予定なのでしょう?
NAOKI:そうですねえ......通信講座とはいえ先生なので、いい感じにみなさんのお手本になっていけたらいいなと思うわけです。最終的にワンオク兄さんやマイファス兄さんが"RED PENCIL TEACHERSやべえな......"と言ってくれるところまで行ったらいいなと! 全力で勉強をしてもらうべく、教材を売っていきます!
TAGIRU:あとは、全国各地に赤ペンの使者たちはいると思うので、そういう子たちの近くに行ってもっと心を通わせたいですね。別のグループでなかなか行けない地域とかもあったので。
NAOKI:あー、なるほどね。新手の実演販売ね? フェスのブッキングもお待ちしてます!
TAGIRU:6畳間でのおふざけで始めたものが、どこまで転がっていけるのか......。僕アラサーですけど、今さらそんな夢見てもいいですか(笑)!?