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INTERVIEW

FIVE FINGER DEATH PUNCH

2015.08.25UPDATE

FIVE FINGER DEATH PUNCH

Member:Jason Hook(Gt)

Interviewer:米沢 彰

 

-今作からは、作品全体としてコアな部分が影を薄め、より普遍的なメタルやハードロック、ラウドロックへと自らのポジションをはっきりと確立させていく意図的な狙いが感じられます。音楽史に残る"名作"を作りたかったように感じたのですが、実際にはそういった思いはありましたか?

2部作だった前作『The Wrong Side Of Heaven And The Righteous Side Of Hell, Volume 1』、『The Wrong Side Of Heaven And The Righteous Side Of Hell, Volume 2』を作る際、"何でもあり"という気持ちがあった。25曲もあったわけだから、ここを伸ばし、そこを伸ばしみたいな感覚でやれたけど、ニュー・アルバムではもっと楽曲をタイトにして、凝縮させたかった。ガンガンぶつかってくるようなサウンドにしたかったんだ。ファンが俺たちに求めているものや、俺たちの好きなところは、エネルギッシュな怒りなんだと思う。だから1枚でもその怒りの部分に集中するアルバムを作ろうって言ったんだ。

-タイトル・トラックでありながらアルバム全体の幕開けとなるTrack.1「Got Your Six」はFFDPらしいアグレッションと哀愁溢れるフレーズの共存が今作と今のFFDPを象徴する曲だと感じました。この曲ができてから曲名とアルバム名が決まったのでしょうか? 思い入れも強い曲ではないかと思いますが実際のところはいかがでしょうか?

最初に完成した曲はTrack.3「Wash It All Away」だった。それがアルバムの流れを作ったわけではないけど、最初にできあがったこの曲で勢いがついたんだ。2、3曲作る予定で昨年の8月にスタジオに入ったんだけど、そのときに3曲が完成して、2015年の1月にまたスタジオに入って残りを制作した。面白いことに、タイトル・トラックはほとんど捨てられてしまう運命だったんだ。コーラスがまったく違っていて、みんなイマイチだと思っていた。俺もアルバムから削除してもいいかなと思っていた。でも、みんなで一緒の部屋に座って、頭を掻きながら"これじゃダメだ"と言って新しいコーラスを考えたらやっとその曲に命が吹き込まれたかのようになったんだ。

-今作のリリース後にはヨーロッパまで含めたかなり長期のツアーが予定されているようですね。現在公開されているツアーでひと段落ですか? 今年中の来日は期待していてもよいでしょうか?

そうなんだ。アメリカで6週間ツアーをしてから、ヨーロッパで5週間ツアーをする。日本ももちろん考えているよ。前回"KNOTFEST JAPAN 2014"でものすごく楽しい時間を過ごしたし、日本のオーディエンスからの反応も素晴らしいと思った。本当は日本の全国ツアーを希望しているんだけど、それがもしできなかったとしても近い将来ツアーで来日する予定だよ。

-"KNOTFEST JAPAN 2014"ではファンを次々にステージに上げたりと、痛快なショーになりましたね。

あのステージは今までの中でも1番いい反応を得られたと思ったし、手応えが違っていたような気がした。最高だったよ。ずっと日本に行ってなかったけど、期待が大きくなっていたような気がした。嬉しかったよ。ときどきオーディエンスもステージに上げて、関わるのってみんなも楽しんでくれるから楽しいんだよね。基本的にIvan Moody(Vo)が先導するから、彼がそうしたかったらやっている感じなんだ。

-正直、あなた方のルックスからは恐そうな印象が先行しますが、あのときには親しみやすさも感じられて、よりファンベースを深く・広くするエピソードになったのではないかと思いました。ファンとの交流はご自身でも楽しんでやっているのですか?

ファンとの交流についてはメンバーといつも話していて、1番多く話す話題だと思う。自分のバンドを気に入ってくれる人たちがいるってすごくラッキーなことだと思うし、そういう人たちがいるからバンドの将来があるし、幹になる。誰もライヴを観に来たくなかったらもうおしまいだからね。俺たちにとって非常に大事なことだから、ファンとの関係を育み、大切にしている。人と会うとき、その出会いを素敵な経験にすることも、台なしにすることもできるけど、俺たちは出会いを大事にしていきたいね。ファンからは俺たちのことを1番って思われたいし、俺たちファンのことを1番だと思っている。これはどのバンドも同意すると思うけどね。彼らのサポートがなければバンドは終わってしまうよ。

-MCに応えて、オーディエンスみんなでライターの火やスマートフォンの灯を掲げていた光景は感動的でした。ステージ上から見た感想はいかがでしたか?

これもIvanが好きでやっていることで、みんながこうした投げかけに応じて参加してくれるのってすごく気持ちがいいし、さらに気持ちが盛り上がる。楽しいライヴってこうした交流から生まれるものだから、みんなのエネルギーが自分たちのエネルギーになって、俺たちのエネルギーがみんなのエネルギーとなれば成功したと思えるんだ。

-"KNOTFEST JAPAN 2014"での来日の際に1番印象に残っていることを教えてください。

印象に残っているのは、日本はきれいな国だなってことだよ。ゴミも落ちてないし、日本の人たちの礼儀正しさにも心打たれる。ファンも羽目を外しているのに礼儀正しい。大好きな国だよ。

-次の来日の際にぜひ実現したいことなどありましたら教えてください。

何度か来日しているけど、日本の文化に触れることができてとても満足している。でも何と言っても日本の料理が楽しみだね。何でも美味しく感じられるから、日本で食べるのが大好きなんだ。

-"KNOTFEST JAPAN 2014"でも目の当たりにした通り、ここ日本でも大きなファンベースを築いてきています。ここ日本のファンに向けたメッセージを最後にお願いします。

"ドウモアリガトウ!"(笑)。日本のファン向けに日本語のInstagramもあるから、5FDP Japan(https://instagram.com/5fdpjapan/)をチェックしてみてくれないか? アップロードするたびに日本語にして、できる限りコミュニケーションが取れるようにしているんだ。日本のファンに向けて何かスペシャルな企画をやりたくて思いついたものだからぜひアクセスしてくれ!