MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THE PRODIGY

2015.04.01UPDATE

2015年04月号掲載

THE PRODIGY

Member:Liam Howlett(Prog/Key/Synth) Maxim (Vo/Beatboxing)

-アルバム・タイトルを『The Day Is My Enemy』と冠した理由、そして、メタファー(隠喩)に関して教えて下さい。

L:THE PRODIGYの音楽は夜に生きているといつでも思ってきた。俺たちが活動をスタートさせて以来、ずっと夜にライヴを行ってきた。エキサイティングなことは夜に起こる。俺たちはバンドとして夜に生きてるんだ。(レコーディングの)最後の3ヶ月間は夜にスタジオに入って作業していた。夕方の6時にスタジオに入って朝の5時まで作業をしていた。違う思考スペースを見つけたんだ。誰もが眠っていて、夜にエキサイティングなことが起こる。そういうときに曲作りする方が興味深く思えた。とても反社会的だ。でも、アルバムを完成させなきゃならなかったからね。スタジオから出ると、1週間に2、3回は、狐が俺の前に現れてさ。自宅に向かって車を運転している間、その狐のことをちょっと俺たちみたいだと思うようになった。狐は通りに出てきて、自分のやろうとしてることをやっている。俺たちのバンドに少し似てると思った。それで、アートワークのシンボルにいいんじゃないかと思ったんだ。『The Day Is My Enemy』というタイトルは、バンドはこれまでずっとヴァンパイアみたいな存在でいて、夜のバンドとして活動してきた。このタイトルとアートワークはアルバム制作の最後にできたものだ。『Invaders Must Die』はアートワークもタイトルも最初から決まっていた。今作は、もともとは"How To Steal A Jet Fighter"というタイトルだったんだ。でも、すべてフレッシュなものにしたくなって、2012年に書いたトラックとかは入れないことにした。他にもっといい曲があったからね。そういったトラックもいつか日の目をみるかもしれないけど、このアルバムには十分ではなかった。このアルバムはすべてがフレッシュなんだ。「Rok-Weiler」は2013年、2014年とライヴでプレイしていた。だからこの曲だけが今作にも収録されることになった曲だ。

-制作は3ヶ月だけかかったとおっしゃいました?

L:いや、1年だ。最後の3ヶ月だけ俺は夜に作業してたんだ。最後の段階で、2曲ほど作っていて、ミキシングは......曲は80%くらいできあがってて、最後の3ヶ月で100%に持っていった。もっとヴォーカルを加えてみたり、新しいパートやメロディを書き足したり、プロダクションを磨いていったんだ。

-では、今日は仕事するには早すぎるんじゃないですか?(註:インタビューは午前11時から行われた)

L:いや、大丈夫だよ。普段の生活に戻ったから(笑)。

-"SONICMANIA 2015"出演への意気込みは?

L:俺たちは日本が大好きだ。

M:俺たちは日本でライヴするのが大好きなんだ。

L:昨年は日本に行けなくて残念だった。行きたいとは思ってたんだけど、ニュー・アルバムがあった方がいいからね。何もかもがフレッシュな方がいい。日本のファンは俺たちに来てもらいたいと思ってくれてたんだけど、新しい音楽を提供できるまで待った方がいいと思った。だから、また日本に行ってフェスティヴァルで新しい音楽をプレイするのがすごく楽しみだ。

M:その通りだ。日本に行くいいタイミングだ。最後に行ったのはいつだったっけ?

L:2年前だ。(註:実際は6年前)

M:2年前か。もし日本に行ってたら、『Invaders Must Die』で3回も行ったことになる。だから、日本に行くちょうどいい時期だ。日本は大好きだよ。ツアーもやってみたい。東京には(他の都市よりも)もっと行ってるけど。

L:日本での滞在は短いからな。

M:前回のツアーでやっと札幌とか......。

L:大阪。

M:大阪とか行った。そういった場所をまたツアーしたいね。

L:ああ。

M:日本文化も大好きだし、日本人のことも大好きだ。ファンはクレイジーだ。

L:日本のファンは最高だね。日本でプレイするのはいつもとは違う経験だ。他のどの国とも違う。だから、日本に行くのはエキサイティングだ。すごく違うからさ。イギリスもヨーロッパも似たようなヴァイブだけど、日本は違うから日本でプレイするのは大好きだ。

-それでは最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

L:ファンのみんなが俺たちの新しいアルバムを気に入ってくれると嬉しい。君たちのためのアルバムだ。このノイズを君たちの元に届けることを楽しみにしている。ライヴで聴いたときにはクレイジーになるはずだ。素晴らしいサウンドなんだ。ありがとう。

M:リスペクト。日本のファンのみんなにリスペクト。どんなときも終始応援してくれてきたからな。バンドとしていいことも悪いことも経験してきたけど、今は順調だ。新作をチェックしてみてくれ。頭がぶっ飛ぶぞ。マジだぜ。