INTERVIEW
KEEP YOUR HANDs OFF MY GIRL
2015.01.16UPDATE
2015年01月号掲載
Member:Yasuhiro (Ba) Yuki (Dr) Dieshi (Vo) Yuli (Gt)
Interviewer:米沢 彰
-バンドとしてのサウンド全体についてはいかがですか?
Yl:前作に続いてさらにヘヴィでポップというコンセプトを意識できたと思います。あとはスクラッチやサンプリングを取り入れたり、ライヴで騒げるパートや歌いやすいフレーズを意図して入れたりしました。
D:とにかくキャッチーに、そして誰が聴いても気持ち良いと感じることのできる音を目指しています。ただ漠然と"なんかかっこいい!""なんかこの疾走感いい!""なんかいい!" この"なんか"にこだわっています。すごく表現しづらいんですけどね。
-不屈の精神を意味する『FORTITUDE』というタイトルからは、脱退などを乗り越えて前に進もうという強い意思が感じられますね。
D:まさにその通りです。メンバー・チェンジがあり、活動休止になりバンドとしての活動期間も大きく減ってしまいました。でも世間は眠っているわけではなく僕ら以外の人もバンドも常に動いていて前に進んでいます。だからこそ俺らだってまだまだ死んでない。"その証拠にこんなヤバいCD作ってきたぜ!"という強い意志を全面に押し出したくて。
Yl:メンバー脱退を経て、みんなの心境、感じていること、思っていることが今回のこのタイトルなんです。
Ya:メンバー脱退なんて自分たちには、関係ないものだと思っていましたが、この4人でまた一から頑張ろうという気持ちが今回のタイトルになっています。
-また、各トラックのタイトルも「dream」「day by day」など前向きなイメージのように感じられましたが、制作前から作品のイメージや全体の方向性などは定まっていたのでしょうか?
Yl:前回のツアー中に"みんなでこんな曲がいいよね!"とか"もっとキャッチーさが欲しいよね!"とかあれこれ話してて、それを集約した感じです。脱退の件もあり歌詞やタイトルは特に前向きなイメージをもってDieshiが作ってくれました。
D:方向性自体はわりと初期の段階でおおかた決まっていて、漠然とはしてましたけどこうしたいというものはありました。作品全体のイメージは、楽曲を作っていく段階で徐々に徐々に固めていった感じです。
-作曲については具体的にどのように進めたのでしょうか?
Yk:前作同様、始めにYuliが打ち込みでデモを作ったものを各自聴いて、ここはこうしよう、もっとこうした方が勢いでるんじゃいか? など1曲1曲細かく話しあいながら作業を進めていきました。
D:それと同時進行で僕がメロディと歌詞を考えて楽曲に当てはめていきます。それで最終的にできたものをメンバー全員で聴いてまた意見しあって、納得がいけば完成っていう感じです。
Yl:今作は前作に比べてアレンジの意見が多くそれをみんなのイメージに近づけるのにとても苦労しました。
-メタルコアからポスト・ハードコア全般、スクリーモなど、かなり幅広いジャンルからの影響が伺えますが、ご自身で自覚している影響を受けたアーティストを挙げて頂けますか?
D:バンドをしたいと思うキッカケになったアーティストはTHE ALL-AMERICAN REJECTS、ALESANA、FALL OUT BOYです。歌いかたや声の出しかたなどの影響を受けたというか、好きで好きで仕方ないのはCHIODOS、D.R.U.G.S.のヴォーカルをしていたCraig OwensとBROADWAYですね。
Yl:ANBERLINやSLEEPING WITH SIRENSは特に影響を受けました。
Yk:自分もANBERLINは外せないです、あとはDANCE GAVIN DANCEですね。シンプルだけど実はこだわってますって感じのドラムが素敵です。DANCE GAVIN DANCEはめちゃくちゃ難しいですけど(笑)。
Ya:僕はSTORY OF THE YEAR、SLEEPING WITH SIRENS、WE CAME AS ROMANSなどです!
-Track.1「stand by you」ではピアノのサウンドが全体のサウンドに上手く溶け込みながら、楽曲のエモさをぐっと引き出していて、すごくセンスを感じたのですが、このピアノのパートはどなたが入れているのでしょうか?
Yl:自分が作りました。最初はシンプル過ぎたかな?と思ったのですが、バンドに混ぜることで上手く馴染んでくれて、尚且つサビやイントロの世界観も出せてよかったです。
D:僕もこの曲のピアノの部分を初めて聴いたときはおぉ!! となりました。メンバー全員このピアノはすごくお気に入りです。このピアノを考えたYuliには感謝しかないです。