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INTERVIEW

LAST MAY JAGUAR

2014.12.09UPDATE

2014年12月号掲載

LAST MAY JAGUAR

Member:yurica (Vo) KENTA (Ba) Kensuke (Gt) Suguty (Dr)

Interviewer:米沢 彰

-結成の経緯を教えていただけますか?

yurica:私とKENTAが、8、9年前くらいから知り合いで、2013年の春ごろから、セッション・バンドをやっていていたんです。その流れでKensukeが正式メンバーになって、今年ドラムのSugutyが固定メンバーになってしっかりやっていこうということになりました。

-バンドの結成が2013年ということですが、すごいトントン拍子で進んでいますね。

yurica:バンドはそう見えますが、個々には苦労してきてるので。このまま波に乗れたらいいなとは思ってますね。

-どなたが1番バンド遍歴は長いんですか?

Kensuke:KENTAですかね。

yurica:私がもともとモデルとかタレント業をやっていたとき、ソロのヴォーカリストとして、D1グランプリっていうドリフトのレースのテーマ・ソングを2010年、2011年って2年連続でやったんですけど、そのレコ発でもKENTAがベースを弾いてくれたりしてましたね。ちなみに、私は2009年にもイメージ・ガールをやってました。それがデビューだったんです。そのときのオーディションでデス声やって受かったんですよ(笑)! 土屋 圭市さん(元レーシング・ドライバー)に爆笑されて。そこからデス声に縁がありますね。

-最初のセッション・バンドのころから音楽の方向性などは決まっていたんですか?

Kensuke:そのときはまだ確定ではなかったんですけど、このメンバーになって、yuricaのヴォーカルをどう活かしていこうかを話し合って、今の形になってきました。

yurica:そのセッション・バンドをやっている途中で、ビクターのかたにAMARANTHEを薦められて。私がもともとDRAGONLAND(AMARANTHEの中心メンバーOlofの別バンド)が大好きだったんで、それで、すぐAMARANTHEの「Hunger」とかを歌えるようにして。ひとりで3パートを歌ったのを聴かせたら、すごい面白いねって言ってもらえて。そこからメタル寄りというか激しいものをやっていこうという方向性になりましたね。

-今作にも収録されているAMARANTHEの「Hunger」のカバーがバンドの重要なポイントになったんですね。

KENTA:yuricaのクリーンな声と、シャウトの2種類を1曲の中でうまく表現できる曲があるんだと思いましたね。一緒にバンドをやって、これからの可能性を感じるきっかけになりました。

-でも本来、ヴォーカルは3人でやってる曲ですよね。

yurica:そうなんです。ライヴでもクリーンもシャウトもひとりでやっているので、もとの曲を知っている人に聴かれると爆笑されます(笑)。"すごいね"って。「Hunger」をカバーできたことはすごく自信にも繋がりましたね。最初は英語バージョンをカバーしたんですけど、のちに日本語バージョンもカバーしました。アルバムには日本語バージョンが入ってます。

-「Hunger」を日本語でやるのは本当に面白い考えだなあと思いました。

yurica:そうですよね。ちなみに、あれはちゃんと英詞を和訳していて、替え歌じゃないんですよ。

-フレーズだけじゃなく意味もちゃんと通ってるんですね。翻訳もyuricaさんがやられたんですか?

yurica:訳は翻訳家のかたにやってもらいました。でも、それが直訳だったので最終的に自分でだいぶ歌詞っぽく言い回しを変えて。メロディに当てはめるのは私がやりました。

-「Hunger」も含めてほとんどの曲が日本詞ですよね。ほぼ全編日本語詞でこの音楽性を今やるというのがかえって新鮮なのですが、これはどういった理由からなのですか?

yurica:私ラウドロックが大好きなんですけど、もうちょっと親しみやすくなったらもっと多くのお客さんに聴いてもらえるんじゃないかなって思って日本語詞にしました。歌詞は全部私が書いてます。

-その日本語詞ですが、言葉のセレクトが日本語詞にありがちな微妙な感じが一切なくてすごく上手くメロディに当てはまっていて、センスと苦労を感じました。作詞の過程は大変じゃないですか?

yurica:たしかにすごいこだわった部分はあります。濁音を使うのがすごく好きなんですよ。それはメンバーにもいろいろ突っ込まれてて、メンバーの意見も取り入れつつ直したりしてはいるんですけど。あとは、ラ行でリズムにのるようにするのも好きですね。全体的に日本語の面白いところを生かせるように意識して書きました。「Priority」なんかは、サビのフレーズに"負う"と"追う"とか、"裂く"と"咲く"とかを入れたりして。

-歌詞はどのようにして作っているのですか?

yurica:私はメロディと歌詞が同時に出てくるタイプで。「Priority」はサビのメロディが出てきたときに"負う"と"追う"が一緒にでてきたりして。何も考えないで書きましたね。

-作曲の中心はyuricaさんで、編曲の中心はKensukeさんですね? 作曲や編曲のプロセスを教えてください。

yurica:メロディに関しては、私が鼻歌で作ったメロディと、合ってるかわからないコードをいれたデモをメンバーへ渡します。

Kensuke:それを主に僕が打ち込みで全部ドラム、ベース、ギターを入れて形にします。そこからメンバーに投げてアレンジをしてもらいます。

-では最初の段階はかなり粗削りな感じなんですね。

yurica:そうですね。とっても粗削りな状態です(笑)。ピアノとかギターもほとんど弾けないんですけど、こんなもんかなっていうコードの上に歌を入れてます。ボイスメモみたいなものに残して(笑)。

Kensuke:なので逆に好きなようにもっていけますね。イメージが着色されすぎてないのでやりやすいです。イメージがあるときはもちろん活かすこともありますね。