INTERVIEW
NICKELBACK
2014.11.12UPDATE
2014年11月号掲載
Member:Chad Kroeger (Vo/Gt)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-それはさぞかし、会った途端に意気投合したんでしょうね。
(笑)もちろんだよ! ものすごい才能の持ち主だし、びっくりするほど愛想が良くて、ひとりの人間としてとてもクールなんだ。曲のできも、これ以上ないってくらいハッピーだよ。早くみんなにも聴いてもらいたくてウズウズしているんだ。新しい1歩を左や右へ踏み出すことの醍醐味はそこにあるんだから。
-"王道のNICKELBACK"の定義自体を広げていっている気がしますよね。この曲も時間が立てばあなたがたらしいと言って受け容れてもらえるのでは。
(笑)そうなればいいよね。俺たちの寿命が尽きたときには、全部王道になっていたりしてさ(笑)。
-Track.8「The Hammer's Coming Down」は劇的で壮大な楽曲でまるで映画を観ているような感覚を味わいました。この楽曲のテーマを教えてください。
実は、この曲はもともとサウンド・トラックに使おうと思って作ったんだ。だから映画っぽいのかな(笑)? でも結局自分たちにキープすることにしたんだ。実は『All The Right Reasons』の「Savin'Me」という曲も、最初は"バットマン"シリーズに使うこと前提で書いたんだよね。それも結局は自分たちにキープすることにした。時には自分の書いた曲を手放すのがつらいときがあるんだ。どのみちサウンド・トラックには今までいっぱい参加してきたしね。"スパイダーマン"の「Hero」とか。あれを皮切りに"トランスフォーマー2"とか、"デアデビル"、...思い出せないや(笑)。たしか4つか5つくらい参加したと思う。とにかく、スーパーヒーロー系の映画は結構やったんだ。だから、たまにはいい曲を自分たちにとっておこうと思ってね。今回はどの映画だったかって? たぶん推測してもそう外れないとは思うよ(笑)。
-Track.9「Miss You」は純愛のラヴ・ソングですね。ChadのAvril Lavigneへの想いをそのまま歌詞にしたのかなと感じたのですがいかがですか? 全女性が喜ぶ内容だと思いますが。
(笑)このアルバムのロマンティックな要素は全部Avrilに結び付けられちゃうんだろうな。それは別にかまわないけど(笑)好きなように解釈してもらえばいいから。でもあの曲は、実は自分の祖父母を思い出しながら書いたんだ。でも、そのまま書くのは何だかなと思ってさ。俺の祖父母は俺とAvrilみたいにクールなカップルじゃないから(爆笑)。
-そうだったんですね。あなたとアヴリルがそれぞれツアーで離れ離れになることも多いから、それで書いたのかと思いましたよ。以前あなたがテレビでAvrilにメッセージを送っているのを見ましたし。
そう思ってもらってもいいよ(爆笑)!......俺の祖父母はもう亡くなって随分になるんだけど、若かったころはどんなだったのかなと思いながら書いたんだ。サビのところは祖父のことを特に思ったね。頭の中で映画みたいにいろんなシーンが流れてきて、サビのところでは俺自身を祖父に投影していたんだ。
-話は変わりますが、武道館でコンサートを行った2012年12月からもうすぐ2年経とうとしていますが、武道館公演はあなたがたのリクエストでしたが、実際にプレイしてみていかがでしたか?
そう、俺たちにとっては夢の会場だったんだ。最初はたしか新木場スタジオコースト、そのあとSUMMER SONICに出て、東京でも大阪でもプレイした。そのあとレコード会社に、"プロモーションをよろしく頼むよ。次に日本に来たときにはどうしても武道館でやりたいんだ"って言ったんだ(笑)。武道館では写真をたくさん撮ったよ。自分たち用にビデオも録った。ずっとやりたい場所だったから、本当に嬉しかったね。ものすごい達成感があったよ。日本のファンのおかげだね! みんな本当によくしてくれるんだ。Avrilにもよくしてくれるよね。Avrilも日本でプレイするのが大好きなんだ。ふたりでどれだけ日本の話をしたか分からないくらいだよ。
-リリース後に再び来日の可能性はあるのでしょうか?
そりゃ、行けるべきだよ(笑)。行けるといいなと思っている。俺たちにとっては、あとはルートの問題なんだ。オーストラリアでやってから日本に行けるか、それとも先に日本でやってからオーストラリアに行けるか、とかね。それに日本ではまだ2都市しかやっていないから、もっといっぱいまわりたいんだ。東京と大阪だけじゃなくてね。
-激ロックマガジンはダブル表紙なのですが、もう片面はリリースタイミングも近いFOO FIGHTERSです。"ALS Ice Bucket Challenge"で次のチャレンジャーにFOO FIGHTERSを指名していますし親交は深いのでしょうか? またFOO FIGHTERSとの思い出や印象に残ったできごとがありましたら教えてください。
最後にDavid Grohlに会ったのは、俺たちがLAのSTAPLES Centerでやったときに来てくれたときかな? 彼はBUSHのGavin Rossdaleと仲がいいからね。そのときはBUSHが前座だったんだ。そのとき楽屋に来てくれて、長い時間一緒に過ごしたんだ。本当に素晴らしい男だよ。ものすごい才能の持ち主でもあるし。俺たち全員FOO FIGHTERSの大ファンなんだ。まあ、毎週末電話しているとか、そこまで親しくはないけど(笑)Davidとは付き合いがあるよ。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
日本のファンにとにかく言いたいのは、みんなが恋しいということ、ずっと応援してくれて心から感謝しているということ、みんなのために演奏することが大好きだということ。それから、次に行くときは東京や大阪だけじゃなくて、日本中でプレイしたいって思っていることを伝えたいね。このインタビューの時間をとってくれてありがとう!
-ありがとうございました。Avrilにもよろしく。
今からそう伝えに部屋に行くよ!