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INTERVIEW

HEXVOID

2014.09.08UPDATE

2014年09月号掲載

HEXVOID

Member:ERC (Vo) 享平 (Gt) 一 (Dr)

Interviewer:米沢 彰

-"何曲目がないから作ろう"ってノリはあまり聴いたことがないですね。

一:でも、だいたい僕らはそうですね。

ERC:前のEPを作るときも、頭作って、2曲目作って、最後エモくして終わろうとか......。こうなるとずいぶん戦略的に聞こえますね(笑)。

-全体を通して1枚をプロデュースしようっていう気持ちが伝わってきますね。

ERC:そういうことになりますよね。

-自分たちを自分でプロデュースしようっていうのは時代の流れでもありますよね。Motion Galleryというクラウドファンディング・プラットフォームでプロジェクトを立ち上げてMVの制作を行っているようですが、それが今まさに撮影中のものですか?

ERC:もう上がって、先日都内のミニ・シアターで試写会をやったんですけど、なかなかいい感じに仕上がりました。

-そういうのもバンドとお客さんの関係として新しいですよね。このアイディアはERCさんの発案ですか?

ERC:調べものが好きなんで、ニュースとかのサイトをみていると、音楽以外にもいろんなアイディアが手に入るし。それをバンドの皆に持っていって、皆に判断してもらって。俺はそういうのやる気満々なんで、あんまり皆の意見は聞きませんけど(笑)。

一:そこでモメますけどね(笑)。

ERC:新しいことをやることで、色んな発見があるし、自分自身に好奇心があるので。

一:ERCが発案したことに対してすごい僕が引っかかった後に、結局やってよかったなって思うことも多々ありますね。でも、逆に俺に止められてやらなくてもよかったって思ったのもない?

ERC:なんか止められたのあったかな?

一同:(笑)

ERC:俺、やりたいことはほぼ全てやったかな(笑)。去年行った渡米もプロジェクト内でちょうどいいタイミングで行けたし。

-クラウドファンディングやSNSなどで、ファンとダイレクトにつながれる時代になりましたが、活動の中でそのことを実感するような瞬間があれば教えていただけますでしょうか。

ERC:この前のRed Bull Live on the Roadのときに、ネット上の世界で応援してくれている人で初めて直接会った人がいて、そういう人たちがライヴハウスに足を運んでくれたりして、"リツイートしてた○○です"とか言ってくれて、現実世界と繋がったんだなっていう実感はありましたね。

-昨年、USツアーを敢行されていましたが、USでの実際のリアクションはいかがでしたか?

ERC:手ごたえはとてもありました。向こうでのライヴをやる環境は予想以上にしんどかったんですけど、逆にお客さんの反応は予想より何倍も良くて......。道端で今日メタルのバンドをやってるから観にこいよって言ったら興味持ってくれるし、1回来てくれた人が4、5日続けてきてくれたりとかもありましたね。

一:全部の公演でアンコールやったもんね。ボールペンでお客さんの体にサイン書いたり(笑)。急遽イベンターが手配してくれてライヴの本数も増えたんだけど、ライヴをやって演奏終了と同時に機材おろして、汗だらだらのまま次の会場に移動したり......。スケジュール的にはだいぶ無茶でしたね。

享平:演奏中にお客さんが話しかけてきたりするんですよね。演奏しているときに"飲め"ってビール持って来られたり。しかも、スペイン語だから言ってることがほぼわからない(笑)。

-行ってみて"行くと開ける"感じはありましたか?

ERC:それはそうですね、とりあえず行ってみないとわからないし......。もちろん、ローカルとかベースは大切だけど、1歩踏み出してみたら見えてくるものは絶対あって。だから、東名阪1回行っちゃえば、地方でもブッキング・ライヴみたいな感じでどんどんフットワークが軽くなってくると思う。1歩目は結構重いけど、出しちゃえば次は続いていきますよ。