DISC REVIEW
-
-
激戦区となったRed Bull Live on the Road 2014東京BUZZ STAGEを勝ち抜き、その名を示したHEXVOIDの2ndアルバム。SLIPKNOTの1stアルバムのオープニングを彷彿とさせるイントロで幕を開ける本作は、'00年代のニューメタル、ラウドロック全盛期の空気そのまんまのヘヴィネスとマッドネスをプンプン匂わせながら、自らのサウンド・スタイルが最後まで貫き通された1枚となっている。初期のSLIPKNOTやMUDVAYNEのサウンドに通じるようなグルーヴ感と荒々しい音の粒が、繰り返し聴く度にまるで麻薬のように脳みそにダイレクトに擦り込まれていくような感覚にも襲われる。アメリカ・ツアーも成功させるなど、地道にその活動を広げる彼らの今後の飛躍に期待したくなる1枚。 米沢 彰
