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INTERVIEW

SCREW

2014.08.11UPDATE

2014年08月号掲載

SCREW

Member:鋲 (Vo) 和己 (Gt) マナブ (Gt) ルイ (Ba) ジン (Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-この曲はメロウでこのアルバムでは異質に響いて、ラストの到達感にぴったりですね。今回はラウドでヘヴィでダークなものが追求されているけど、それと同じくらい歌メロが際立っていてキャッチーだというのも特徴的だと思うんです。そういうバランスはとてもMARILYN MANSONに近いものがあるなと。

鋲:それは嬉しいですね。激しいだけの曲をやりたいわけでもないし、そんなのライヴでもやりたくない。そういうのはやってても聴いてても面白くない。キャッチーな部分がないと自分すら救えない。そのバランスがうまく取れてると言ってもらえるのは、作って良かったなと思いますね。

和己:根本的にSCREWの中にあるものですね、それは。これまでの曲もそうやって作ってきましたし。

-今回はそれがより研ぎ澄まされてると思います。それに加えアレンジにも遊びというか、ユーモアが効いてますよね。たとえばTrack.3「Brust Forth」は高速バスドラが効いたメタル的な楽曲だけど、途中にジャズのパートが盛り込まれていたり、通常盤のみに収録されている「オブセッション」には箏が入っていたり。

鋲:これは原曲を作ったルイのアイディアです。あいつは結構狂ってるところがあるんで(笑)。発想力の豊かさというか......。私生活から天然なんで、そういう人が作ると特殊な何かが組み込まれてるなと思いますね。

和己:SCREWは構成がいきなり変わる曲があるんで、だから自然と僕らにも入ってきました。ルイの頭のおかしさが曲にいい形で反映されてると思いますね。ルイの頭のおかしさが。

-やたらとルイさんの頭のおかしさを強調しますね(笑)。

和己:大事なことなので2回言っておかないと(笑)。実際のジャズ・バンドのかたに弾いてもらって、箏は先輩で元Kagrra,の真さんが弾いてくださって。そういう本物の音が入って、曲の印象がだいぶ変わりましたね。

鋲:だからライヴでは僕が弾こうかなって。

-え(笑)!

和己:俺もね、ギターの横にトランペットは用意しとかないと!

鋲:トランペットの代わりにリコーダーにしようかな......。

-はははは、鋲さんがリコーダーって想像つかないです(笑)。ルイさんは天然とのことですが、メンバーから見てジンさんはどうでしょう?

鋲:ジンは根が真面目なので、楽曲に対してもわりとそういう面が出てますね。ストレートな。

ジン:好きなものが偏ってるなかで色を散りばめようとするので......いい意味で言うとぶれないんですけど、悪いように言うと似たり寄ったりになってしまうところもあって。がんばってるつもりなんですけど(笑)。

和己:例えると、ジンはマックが好きなんですよ。マックでダブルチーズバーガーを頼むんだけど、たまに新メニューに行く......定番を行くんだけど、たまに冒険する(笑)。

-(笑)マナブさんは?

鋲:見るからに彼は硬派な感じじゃないですか。だから楽曲に対してもいい意味で硬い。人間性が曲にも表れてるなと思いますね。

-和己さんは。

和己:そのときのテンションね(笑)。

鋲:そうだね(笑)。くそ暗い曲もあれば、ポップなのもある。

和己:ゼロか100かなんですよね。今回はゼロすぎてマイナス行っちゃったんで(自分が原曲を担当した曲はアルバムに入っていない)。

鋲:出ないときに無理して出すこともないと思うんですよ。だからそういうのはメンバー間でフォローしあえてるところですね。

-理想的な結束だと思います。ところで「mellow」は爽やかさと切なさが同居するギター・ロック・テイストの曲で、最初は驚きましたがいい曲ですね。

和己:これも選曲会で物議を醸したんです。でも俺は聴いた瞬間に"あ、いいね!"と思って、ゴリ押しして"入れたい"と。そしたら鋲がいい歌詞乗っけてくれて、歌聴いたら更に"いいね!"って(笑)。プロデューサーとずっとそう話してましたね。

-Lから聴こえるのがマナブさんのギターで、Rから聴こえるのが和己さんのギターでしょうか。おふたりのギターの音も同じものを辿っているようですが、それぞれの指先で奏でている人となりを明確に感じられる音になっていると思いました。あと、SCREWではあまりないギターのアプローチですね。

和己:これは原曲でルイがギターを打ち込んできてたので、それをもとにやりましたね。打ち込みはすごく音が正確で。それになるべく近づけられるような生のギターの音にしていきました。

マナブ:打ち込みのギターがすごく良くて。僕はルイくんが持ってきたこういう音がすごく好きなんですよね。だからその音を目指したように弾いたんですけど、難しかったですね(笑)。

ルイ:僕は俗に言うヴィジュアル系っぽいものを作るのがあんまり得意ではなくて。普段聴く音楽も少し違う方向性なので、普段自分が吸収してるものをSCREWっぽくして持っていくんですけど......頭おかしいんですかね(笑)。