MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

THE AMITY AFFLICTION

2014.07.16UPDATE

2014年07月号掲載

THE AMITY AFFLICTION

Member:Joel Birch (Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-まずは『Let The Ocean Take Me』日本盤リリースおめでとうございます。オーストラリアや欧米ではすでに6月初旬にリリースされていますがリリースから1ヶ月経ってみていかがですか?今の心境を教えてください。

正直、クレイジーだよ。俺たちの誰も期待していなかったくらいの結果になっている。本当にクールだね。俺たちの音楽が世界中で楽しまれているんだから。

-地元オーストラリア・チャートでは前作に続き今作もNO.1を獲得しましたね。大満足の結果ではないでしょうか?

でも正直言って、チャートの地位はあまり気にならないんだ(笑)。すごく良い話だとは思うけど、ショウに来てくれる人たちの反応の方が大事だからね。ライヴが既に何回もソールド・アウトになっているんだ。1位になることよりもそっちの方が俺にとっては大きいね (笑)。

-既に熱烈に支持されているのですね。

素晴らしいことだよね。みんな本当に心からアルバムを楽しんでくれている。どんなバンドもみんなに受け容れられてみんなとつながれる音楽を作ることを目指していると思うけど、俺たちはそれができたわけだから、本当に幸運だと思う。

-また欧米のチャートでもメタルコア、ポスト・ハードコア・バンドが上位にランクインすることはあっても1位を獲得するバンドはほとんど目にすることはありませんが、オーストラリアは他国よりロックやメタルを聴く人口が多いのでしょうか?

そうでもないよ。俺たちが他のバンドよりちょっとビッグなだけで(笑)。そういえば昨日誰かと話してたんだけど、メジャー・レーベルの多くはマーケティング費とかを削減しているらしいんだよね。そのせいかは分からないけど、Kanye Westのアルバムが最近出たのに、最初の1週間で1万枚くらいしか売れなかったんだって。でもチケットは5万枚も売れているらしい。俺たちの場合はファンがとても忠実で、ライヴに来るだけでなくて、ちゃんとCDも買ってくれているみたいなんだ。クールだよね。リスナーがどれだけ忠実かというのが決め手なんじゃないかな。

-USビルボード・チャートでも28位と大躍進ですね。これはアメリカでの認知をあげるためにアグレッシヴに全米ツアーを行った成果でしょうか?

そうだと言えるね。28位になったの?そりゃクレイジーだね (笑) 。33位になったのは知っていたけど。それにしてもびっくりだね。よその国からやってきたバンドがアメリカのチャートでそんな地位につけるなんて。現地をくまなくライヴで回ってきたのが良かったのかも知れないね。今年も全米ツアーがあるし、来年もやる予定だし、去年はWARPED TOURにも出たしね。アメリカは確かに、俺たちがマーケット内での地位を確立したい国のひとつだから。

-アメリカで認知度が高まっているのは実感していますか?

もちろん!前回のツアーでもみんなクレイジーなくらい盛り上がってくれたんだ。BLESSTHEFALLが俺たちを起用してくれて本当に感謝しているよ。あれは本当にクールなツアーだったし、あのツアーのおかげでいい滑り出しができたんだと思っているんだ。

-『Let The Ocean Take Me』のアルバム・タイトルが意味するものを教えてください。これまた考えさせられるタイトルですが、確か「Don't Lean On Me」の歌詞から来ているんですよね?

うん。俺は海辺に住んでいるんだ。"Let The Ocean Take Me"というのは、心の平安を見いださせてくれ、みたいな意味がある。海は俺を助けてくれるし、楽しませてもくれるから、ビーチにはよく行くんだ。そこが、俺が心の平安を見いだせる場所だからね。そういうのがあってつけたんだ。

-このアルバムを通して楽曲や歌詞にコンセプトやテーマがありましたら教えてください。

特にテーマがあるわけではないんだ。それぞれが違う題材を取り上げているからね。前のアルバムは他人のために書いたけど、今回のアルバムは俺自身のために書いたんだ。俺にとってはとてもカタルシスを感じる経験だったね。

-MISS MAY IやFOR TODAYを手掛けるWill Putneyをプロデューサーに起用した理由を教えてください。

あいつは歳も近いし、最近の音楽を数多く手掛けているからね。個人的にも仲が良かったからとてもうまくいったよ。また一緒にやりたいね。

-前の作品では確かミキシングやエンジニアリングをやっていたんですよね。今回はプロデューサーの役割も加わったわけですが、Willに今作で求めたものはなんでしょうか?

そう。今回はプロデュースも、ミックスも、エンジニアリングもやってくれた。全工程に関わってくれたってことだね(笑)。確かマスタリングもやってくれたと思うし。ほとんど6人目のメンバーみたいな感じで活躍してくれたんだ。