INTERVIEW
THE AMITY AFFLICTION
2012.12.10UPDATE
2012年12月号掲載
Member:Joel Birch (Vo)
Interviewer:MAY-E Translator:Yuga
PARKWAY DRIVE、CLOUSER IN MOSCOWなど多くの人気バンドを産み出しているオーストラリアのロック・シーンで、2003年から活動をしているスクリーモ・バンド、THE AMITY AFFLICTIONが、いよいよ日本デビューを飾る。3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』は、本国のアルバム・チャートの1位を獲得するという快挙を成し遂げた、文字通りの傑作アルバムだ。最先端のヘヴィ・サウンドにのる圧倒的なメロディが印象的なTHE AMITY AFFLICTIONのサウンドは、アメリカナイズされすぎない、オーストラリアのバンドならではの空気感を持ち合わせている。
-今、オーストラリアのロック・シーンは世界的な注目を集めていますが、あなた方の地元であるギンピーとはどんなところですか?ヘヴィ・ロックが盛んな土地でしょうか?
僕は、実はそこの出身じゃなくて、そこから1時間ほど南の小さなパルムウッズという村出身なんだ。10年以上もそこに住んでないから、今どうなっているかとか分からないけど、僕が住んでいたときはロックのシーンに関しては全く存在していなかった。小さなシーンはそんなに遠くない海岸沿いにあったけどね。そこでハードコアやパンク・バンドのライヴに行き始めたんだ。
-結成は2003年にまで遡りますが、どんな音楽に影響を受けてバンドを始めたのですか?
ALEXISONFIRE、ATREYU、EVERGREEN TERRACE、HOPESFALLなどの初期のヘヴィなバンドからの影響かな。
-これまでにASKING ALEXANDRIAやMISERY SIGNALSらとツアーを行っていますが、彼らとのツアーはいかがでしたか?
すごく良かったよ。ツアーで新しい人々に会えるっていつも楽しいことだし、その両方のバンドとも運が良いことに長いこととても良い関係を築いて来ているよ。
-3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』でオーストラリア・アルバム・チャート1位という快挙を成し遂げましたね。地元のファンからもポジティヴなリアクションがたくさん届いていていると思いますし、メンバー皆さんも大きな手応えを感じていると思いますが、いかがですか?
そうだな、まず僕はこのレコードがとても好きだ。それは素晴らしいことだと思う。それ以外には、みんなで作ったこの作品をとても誇りに思っているよ。すべての面で全力を注いだ作品だから、やっと完成した作品として手にできるのはとても嬉しいし、ファンのみんなが良い反応をくれてくれるのも本当に素晴らしいと思う。
-アメリカ、イギリス、そして日本でも『Chasing Ghosts』のリリースが決定するなど、着実にステップ・アップしていますね。今の率直な気持ちを教えてください。
やっと世界リリースができて、超ハッピーだよ。
-順調と思える活動の裏で、メンバーの脱退がありましたね。ギタリストのImran Siddiqiは何故脱退してしまったのでしょうか?
Imranは正式なメンバーじゃなかったんだ。彼は代理で、実際上手く行かなかったんだよ。
-現在のバンドの雰囲気はいかがですか?
長いことずっと変わらないよ。何も変わってない。コアのメンバーはこの6年間同じだから、あんまり違いないね、さっき言ったように。
-「R.I.P Bon」は、ひょっとして交通事故により17歳で他界してしまった友人について歌われた曲でしょうか?
いや。これはフィクションだよ。これは、誰かを自殺で亡くした人々が共感するための曲なんだ。あとは、自殺とはただ電気を消すという行為ではなく、結果的に傷つく人々が後に残されてしまうということを理解しようと、自殺について熟考している人たちのための曲なんだよ。
-バンド名からも、友人の死がバンドにとってどれほど大きなことだったのかが伝わってきます。そして、今作『Chasing Ghosts』も“死”がひとつのテーマであるように思うのですが、いかがでしょうか。今作には、どんなメッセージが込められているのでしょうか?
Snowyについては、僕たちの曲の中で書いたことは一度もないよ。僕は彼のことを一切知りもしないからね。バンドは彼が死んだ後に結成したけど、彼の死は僕が加入するずっと前の話だからさ。
-エモーショナルなメロディが、このアルバムの軸となっていますね。このメロディの美しさが、シーンの中で一線を画するTHE AMITY AFFLICTIONの強みのひとつであると思いますが、メロディはあなた方にとって重要なファクターですか?
もちろんだよ。Ahren Stringerはすごくユニークな声を持っているだけではなく、良いメロディやフックを書く素晴らしいコツを持っていてね。