MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

LOST

2013.05.23UPDATE

2013年05月号掲載

LOST

Member:Hiroki (Vo) Daisuke (Ba) TAG (Dr) Sakamoto (Gt) Morinaga (Gt)

Interviewer:ムラオカ

-Track.5の「The Prisoner of Milky Way」も非常にキャッチーでドラマティックな曲ですね。個人的には最も気に入っています。メンバーのフェイバリット・トラックはどちらでしょうか? 理由を含めて教えてください。

M:全部気に入ってますけど、強いていえば、「Ghostface Trash Talker」と「Revenge」ですかね。「Ghostface Trash Talker」は僕が原案を作ったんですが、Callも含め編曲時点でかなり良くなりましたから。「Revenge」はマニアックな領域です。この曲好きになってくれたらうれしい。ほんと。

D:これ演奏してる人やったら分かる思うけど、日替わりやからなぁ。難しいな(笑)。でも、聴く側やったら、「Blood and Chocolate」かなぁと。Aメロのストリングスと演奏の絡みが斬新やし。

H:新しいことに挑戦したって点でいえば僕も「Blood and Chocolate」ですかね。この曲は今までになかった感じの曲なんでライヴでどうなるかもすごく楽しみです。

S:今の自分がこの曲好きというよりは、全曲“バンドを始めた頃の自分に聴いてほしい”っていうくらいの出来栄えですかね。全曲ね。

T:確かに。バンド始めた頃の自分に聴かせたいね。つまり中2にも聴いてほしいっす(笑)。ライヴで早く演奏したい曲は「Ghostface Trash Talker」。よく鼻歌で歌うのは「The Prisoner of Milky Way」みたいな。

-もっとmaximum10という大きなレーベルに移籍して日本語の歌詞が増えると思ったのですが、全くの逆方向で予想が外れました。今回全曲英語詞にしたのは何故でしょうか?

H:前作まではたまたま出来上がった曲に対して日本語をはめるイメージが自然と出来たんです。“この曲に日本語はめたらどうだろう”みたいな。ただ今作は曲作りの段階で正直日本語で歌うイメージが出来なかったし、英語の方がメロディとしても曲としても良くなるんじゃないかなって。だから今後の楽曲に関してはどうなるかわかんないす(笑)。

-LOSTは作品を追うごとにキャッチーなメロディは残しつつ少しずつヘヴィになっていきますね。ポップになっていくバンドが多い中でユニークですよね。

M:確かにポップではないかもしれないけど、キャッチーさが増してると思ってます。LOSTの曲は、どれだけキャッチーかが重要だと思うので。

S:ヘヴィに聴こえる人にはそう聴こえるし、キャッチーに聴こえる人にはキャッチーに聴こえればいいなぁと。全てのメロディをもっとキャッチーに、全てのリフをもっと激しくグルーヴィにを追求した結果が今のLOSTなので。僕たちは、誰か特定の人にではなく、自分たちのアイデンティティを見直すために作っているので、それを聴いてくれる人にも共感してもらえれば最高です。

-オーストラリアでのレコーディングは今作のトピックの1つだと思うのですが、実際にどういう環境で制作を行っていたのでしょうか、詳しく教えてください。

M:ドラム、ベース、ギター、ヴォーカルの順にレコーディングしていき、アレンジを加えていくというレコーディング行程は特に変わりないです。技術的には、日本にいてもレコーディングは出来ると思います。何が違うかというと、オーストラリアの雰囲気、そして音楽だけに没頭出来る時間と環境があるということ。そしてプロデューサーのCallとKevinの2人が僕たちの表現したい音楽を理解してくれていたことかな。

H:そう、プロデュースしてくれた2人が本当に良いやつらだったのは大きい。なんか友だちと一緒に曲作ってるような感覚でした。作業の合間で、地元のいろんな遊び場に連れていってもらってはリラックスしたり、地元メルボルンのライヴハウスでバンドのライヴに連れていってもらい刺激を受けたり。本当にこれ以上にないくらい良い環境でレコーディング出来ました。

-日本でレコーディングを行うことと海外で行うことの違いってなんでしょうか?

D:まず、雰囲気。そしてセンス。これが1番大事で、具体的に音とかじゃない気がします。センスとか、アイディアとか、機材の使い方とかを、自分は特に面白く感じましたね。

T:俺もそれは感じた。言葉の壁があるのは事実だけど、それ以上に俺たちの出したい音を理解してくれることがでかいよね。“もっとこうしてほしい”とかっていうストレスがないし、逆に“そこまでやっちゃうのね!”みたいな嬉しい驚きとか興奮がある。

S:Morinagaも言ってましたが、国籍関係なく“プロデューサーを誰にやってもらうか”が1番重要だと思います。今回は、やってほしい人が、たまたまオーストラリアにいたので行ったって感じですね。

-オーストラリアという英語が母国語の国でのレコーディングですので、英語の発音でチェックが入ったりすることはなかったのでしょうか?

H:かなりビビってたんですけど、思ってたほどチェックは厳しくなかったです(笑)。勿論指摘された部分はあったけど、普段から発音の練習はしてますし、何より過去のアメリカでの厳しい発音チェックの経験がかなり活きました(笑)。当時はもう半分泣いてましたからね。