INTERVIEW
UNDIVIDE
2013.02.09UPDATE
2013年02月号掲載
Member:Leda (Gt)
Interviewer:MAY-E
-ファースト・アルバムから半年も経たずに新作が届けられたことに驚いています。
そうですね。ファーストを出したのが9月なので、まだ5ヶ月くらいですね。
-ファーストの頃から、このタイミングでミニ・アルバムをリリースすることはイメージしていたんですか?
はい。時期までは具体的には決めていなかったんですけど、ファーストを作る時にちょっと楽曲を多めに作っていたんです。多めに作って、収録して、残った曲にプラスしてもうひとつ作品が作れたらいいなぁと思っていました。
-では、ファーストの頃に作っていた楽曲と新曲ででき作品になっているんですね。
そうです。『MATERIALS LEFT ASIDE』というアルバム・タイトルは、“やり残したこと”という意味なんですよ。
-へえ。じゃあファースト・アルバムがここでようやく完結するということなんですね。
はい、ファーストの延長っていう感じですね。本当はアウトテイク集くらいのライトなノリだったんですけど、結構頑張りました(笑)。
-ハハハ(笑)。ちなみにファーストの頃に既にでき上がっていた楽曲は今作の中のどれでしょう?
それがね、入っていないんですよ(笑)。ファースト・アルバムを作ったときの楽曲は、結局ボツになりました。ライヴで披露していた曲があったんですが、それは4曲目の「UNTIL THE DAY」です。
-へえ、Ledaさんの制作意欲も爆発しているようですね。
そうですね。やっぱり新たに作った方が良い曲になる自信もあったので。
-なるほど。ファーストは、Sujkさん、Kihiroさんとスタジオで進化させていった曲がほとんどだったそうですが、今作はそのプロセスに変化はありましたか?
それもファーストの頃と一緒ですね。やっぱりその時の旬なものというか、その瞬間に考えていることを形にしていったほうが、自分を出せるような気がするので。
-LedaさんはLOKAでもギター・サポートで参加していましたよね。そのLOKAも、UNDIVIDEと同時期に精力的に活動していましたけど、LOKAから受ける刺激はありましたか?
もちろんライヴで受ける刺激はあります。でも、ジャンル的にはぜんぜん別物なんで、うまく分けられたらいいなぁって思っていますね。UNDIVIDEは僕自身の音世界を表現するところなんで、自分と同じシーンからの影響というよりも、海外のアーティストなどの他のところから個人的に受けた刺激を出せたらいいかなぁと思っています。
-なるほど。では、今作では具体的にどんなものにインスパイアされましたか?
マニアックなギター・インスト作品をよく聴きました。例えばSteve Vai、Neal Schon、あとはEric Johnsonとかです。メタルではなくて、ぜんぜん関係のないジャンルなんですけどね。
-今作には、インスト曲「WHITE HOLE」も収録されていますよね。
そうですね。そこに焦点をしぼって、それらを聴いていました。
-Ledaさんのソロ・プロジェクトですから、今でこそバンド然としていますけど、当初のイメージって「WHITE HOLE」のようなテイストだったのかなぁと想像したりもしたのですが。
当初はバンドというか、歌モノだけどギターをフィーチャーしているような、激しい楽曲にしたいというテーマがありました。インスト作品は1曲くらいあってもいいのかなぁとは前々から思っていたんですけど、このタイミングになりましたね。
-「VERGE」、「FADING MATERIALS」、「SOMETHING TO FIGHT FOR」の3曲は、さらにオーセンティックなメタル・サウンドになったと感じましたが、具体的にどのようなサウンドを目指しましたか?
そうですね。今作は、90年代のイメージなんです。90年代の音楽を今もう一度やろう、というのが漠然とありました。結果的にそういう楽曲が多くなってしまったというのもあるんですけど、そこに新しい要素を肉付けしていく、という感じですね。ニュー・スクールなリフから始まる「VERGE」があるんですが、そこに今風のサビを合わせてみたりしました。
-なるほど。そのサウンドにがっちりとフィットするように、Kihiroさんのヴォーカルも更に強靭に進化したと思いました。
そうですね。1回アルバムを作って、ライヴをした結果、バンドの方向性がより明確になったのが大きいですね。それは僕もそうで、曲作りでの迷いが減りました。最初は手探りだったものが分かるようになってきて、メンバー間の呼吸が整ってきたというか。波長が合ってきたかな、というのは感じています。やっぱりライヴをやったことが大きいのかなぁ。ライヴやってみて、お客さんのリアクションが分かって、それが曲にも反映されていると思います。