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INTERVIEW

UNDIVIDE

2013.02.09UPDATE

2013年02月号掲載

UNDIVIDE

Member:Leda (Gt)

Interviewer:MAY-E

-Kihiroさん自身も、意識されているんでしょうね。

そうですね、きっと。ライヴをやって分かった部分が、彼にもあったと思うので。僕が彼に要求することも、あまり説明しなくても分かるようになってきてくれましたし。逆に、彼が僕に要求するものも分かるようになりました。曲を作っている時に、こうすればラウドロックっぽいけど、こうすればその中間のおいしいところにいけるのかっていうのを模索できるようになってきたんです。“多分こうだろう”じゃなくて“こうやってみよう”っていう風に。恐る恐るじゃなくなったんですよね。

-なるほど。じゃあレコーディングもファーストの頃より自信を持って臨めたのではないですか?

そうですね。やっぱりひとつ作品を作った後のほうが、自由もききますし、いろいろと挑戦も出来るんですよね。

-その挑戦とは、今作ではどのあたりでしょうか?

例えば2曲目「FADING MATERIALS」のサビですね。この曲のサビは、ヴィジュアル系っぽいメロディなんですよ。こういう曲をKihiro君が今までやったことがなくて、彼がこういうノリの曲をやってみたいって言ってくれたんですよね。

-確かに、サウンドはヘヴィですが「FADING MATERIALS」のヴォーカル・メロディは特にキャッチーですよね。

そうですね。これは日本語で歌うようなメロディなんですよ。彼は、そこに英語詞をのせることにすごく苦労していたようですね。どうしたらしっくりハマるんだろうと悩んでいました。1度プリプロをしてみたんですが、ぜんぜん納得がいかなかったらしくて、悩んだ末にもう一度歌詞を書き直してくれたんですよ。それでようやくしっくりときて。結果、すごく良くなりました。その分、時間はかかりましたけど、回り道じゃなく有意義な時間でした。

-なるほど。ロックに日本語をのせるのは難しいという話はよく聞きますけど……。

彼の場合は逆ですね(笑)。

-それもKihiroさんらしいですね(笑)。Ledaさんの挑戦はどこでしょうか?

4曲目「UNTIL THE DAY」なんかはラウドロックのノリがあるんですが、これは僕がやってみたいって思ったんです。ノリ方、感じ方、聴き方が違う「UNTIL THE DAY」と「FADING MATERIALS」の2曲を同じアルバムに入れてみようかなぁと。お互いにやってみたいことに挑戦しました。

一なるほど。確かに「UNTIL THE DAY」は他の楽曲とはテイストが違っていて、美メロありラップありの、いわゆるNu-METALなナンバーですよね。

はい。そこにオペラ・ヴォイスを入れてみたり、ジャズっぽい雰囲気のものを入れてみたり、当時にはなかった今のミクスチャーをやりたいなぁって、いろんな文化を足してみました。ギター・ソロも昔のミクスチャーにはむなかったですしね。

-なるほど。単なるNu-METALのリバイバルではない楽曲ですもんね。

そうですね、それを目指しました。自分なりのミクスチャーっていうのがテーマで。

-LedaさんとKihiroさんにとっての挑戦が、いろんなところに散りばめられているんですね。Sujkさんはいかがでしたか?

彼は今回、ものすごく緻密にドラムを作ってくれましたね。プリプロしてからドラムを組み替えたり、ギター、ベース、ヴォーカルのリズムの全てに関連するようなキメとかを作ってくれました。ヴォーカルのキメに合わせていたりとか、ギターのきっかけがあって、ドラムにいって、ヴォーカルにいくという段階を経ていたりとか、普通に聴いているだけでは分からないようなところで様々な拘りを突き詰めてやっています。その分、プリプロに時間がかかったんですけど、でも良かったと思いますね。過去最高に楽曲が構築された作品になったんじゃないかなぁと思います。

-インスト曲「WHITE HOLE」のドラムも、ギターを生かすように、ゆったりとしたリズムを叩いている印象でした。

そうですね。バシッと叩かず、出来るだけ柔らかく、揺れる波のようにやってほしいってことで。

-今作でもベースを弾いているのはLedaさんですよね。リズム隊としての結束力も、更に高まったのではないでしょうか。

彼とは付き合いも長くて、阿吽の呼吸という感じなので、言いたいことも音を聴くだけで分かるんですよ。ずっと一緒にやってきただけあるコンビネーションが出ているんじゃないかと思います。“多分、こうするでしょ”ってのがお互いに分かり合っていた感じでしたね。