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INTERVIEW

THE OFFSPRING

2012.10.30UPDATE

THE OFFSPRING

Member:Dexter Holland (Vo / Gt) Kevin “Noodles” Wasserman (Gt / Vo)

Interviewer:山口智男

-それはバンドにとって理想的なことですよね。

N

:うん、そう思うよ。嬉しいことだよね。「Come Out And Play」や「Self Esteem」がヒットした頃からのファンもいるし、「Pretty Fly (For A White Guy)」からのファンもいる。その頃からのファンは結婚して、もう子供もいるんじゃないかな。そうかと思えば、「Days Go By」とか「Cruising California (Bumpin’ In My Trunk)」とかが大好きって14歳とか15歳とかのファンもいるしね。

D:そういう新しい子たちがどこから現れるのかわからないんだけどさ(笑)。

N:面白いことに『Rise And Fall, Rage And Grace』の曲は、今の方がウケがいいんだよ。

-それだけファンの年齢層が幅広いと、曲を作ったり、ライヴのセットリストを考えたりするとき、どの年齢のファンをターゲットにしたらいいのかなって迷ったりすることはありませんか?

D:いや、いつだって自分たちの好きなようにやってるからね。

N:腰痛をテーマにした曲を作ったりしてね(笑)。

-そんなふうに好きなように作った曲が幅広い年齢のファンにウケているところがおもしろいですね。

D:そうだね。『Days Go By』を作っているとき、プロデューサーのBob Rockに“あまり考えすぎずにシンプルな曲を作ってみたら?”と言われて、「Dividing By Zero」と「Slim Pickens Does The Right Thing And Rides The Bomb To Hell」の2曲が出来たんだけど、今では、「Slim Pickens Does The Right Thing And Rides The Bomb To Hell」が新作の中で1番好きだって言ってくれるファンが多いんだ。でも、あの曲は作るのに1番時間が掛かっていないんだからおもしろいよね(笑)。

-『Days Go By』を作るにあたって、特に何かを目指したわけではなく、ただTHE OFFSPRINGらしいグレートな曲を作ろうと考えたそうですね。2人が考えるTHE OFFSPRINGらしい曲って、どんな曲でしょうか?

N:らしさって自分たちでは説明しづらいんだ。特に言葉ではね。でも、聴けば分かるんだよ。聴くと、これだっていうのがあるんだ。Dexterならではのスタイルがあって、俺たちはそれを音楽的にいろいろな要素と混ぜてるわけだけど、THE OFFSPRINGらしさっていうのは曲によって、ヴォーカルだったり、ギターだったり、メロディだったりといろいろなところに現れるものなんだよ。

-例えば、『Days Go By』の中で、この曲が1番、THE OFFSPRINGらしいって曲を挙げるとしたら?

N:「Dividing By Zero」か「Slim Pickens Does The Right Thing And Rides The Bomb To Hell」だね。その2曲は『Ignition』とか『Smash』とかに入っていてもおかしくないだろ。

D:俺は2曲目の「Secrets From The Underground」だな。THE OFFSPRINGらしいサウンドだと思うよ。

-「Cruising California (Bumpin’ In My Trunks)」はどんな位置付けの曲と考えているんですか?

D:ハハハハ。

N:「Pretty Fly (For A White Guy)」もある意味、THE OFFSPRINGらしい曲だと思うんだけど、「Cruising California (Bumpin’ In My Trunks)」はその流れだよね。

-興味深いことに、その「Cruising California (Bumpin’ In My Trunks)」を聴いて、“新作には期待できそう!”と思ったファンと“新作はちょっと自分の好みではないかも!?”と思ったファンに分かれたそうですよ。

N:そこが難しいところだよな。ただ、あの曲は楽しみながら作ったポップ・ソングだからね。俺たちは曲を作るとき、シリアスになりすぎないようにしてるんだ。「Cruising California (Bumpin’ In My Trunks)」は、この曲で世界を変えてやるんだって類の曲ではなく、エンターテイメントだと割り切った曲なんだ。だから、ファンには単純に、あの曲を楽しんで笑って欲しい。俺たちにはそういう1面もあって、自分たちでもそれをちゃんと理解してやってるんだ。

-そろそろ時間なので、最後の質問です。さっき“腰痛をテーマに曲を作る”と冗談で言ってましたけど、40代後半になった現在、昔に比べて、歳をとったと感じる時ってありますか?

N:2日酔いが長引くんだよなぁ(苦笑)。

D:そう、アルコールがなかなか抜けない(笑)。

N:でも、ライヴをやり続けることが若さを保つ秘訣でもあると思うんだ。そもそもライヴをやることで飯を食えるなんて最高だよね。

D:ああ、本当にそう思うよ。ライヴで演奏していると若返るんだ。だから、ステージの上ではいつもキッズと変わらないつもりでいるよ(笑)。