INTERVIEW
SILHOUETTE FROM THE SKYLIT
2012.10.12UPDATE
2012年10月号掲載
Member:SeshiroX (Vo)
Interviewer:TETU★KID
-Katy Perryの「California Gurls」のカバーが収録されていますが、この曲をセレクトした理由はなんだったのでしょうか?最近邦楽のバンドが海外の女性アーティストをカバーするのは一種の流行ですが、軽快なポップ・チューンに仕上がっていてとても良い出来だと思います。かなりポップに振り切ったカバーですがこういう方向性にした理由を教えてください。
いろいろ候補曲はあったんです。個人的にはVanessa Carltonの「Thousand Miles」がやりたかったり。でも色々ある中で、1番シルエットがやったらサプライズなもので、かつ俺たちらしくエモーショナルな部分が出せる楽曲にしようってことで選びました。
-Katy Perryの「California Gurls」のカバーが入ることによってアルバム内の曲の流れも非常によくなっていると思いました。曲順に関しては悩まれましたか?それともすんなり決まったのでしょうか?
大揉めですよ、もう(笑)。「Seek~」と「Parallel~」を2大リード・トラックに位置付けてましたが、それを前半に固めるか散らすかで1番割れました。あと1曲目も。個人的には7曲目の「Cross The Rubicon」という曲を1曲目に入れたかったんです。「Seek~」は知っている人も多いから、なんかアルバムの最初は未知の曲のほうがテンションあがるかなと思って。でも結局、前半に押し曲固めて豪華にしようっていう意見に押し切られました(笑)。
-今回は初の海外マスタリングを行ったそうですね。エンジニアにはFUNERAL FOR A FRIENDの最新作『Welcome Home Armageddon』を手掛けたShawn Joseph氏を起用したようですが、このエンニジアをセレクトされた理由と、完成した音源を聴いたときの感想を教えてもらえますか?
俺がFUNERAL FOR A FRIENDの大ファンだから(笑)。それに最新作の音がやはり1番洗練されたモダン・ヘヴィネスを持っていて、シルエットに合うんじゃないかと思ったので。Shawnから返って来たファイルを聴いたときは、とにかく笑いが止まりませんでしたね。もうすごすぎて。何をしたらこんなにいろんな音がクリアに聴こえるようになるのか、と(笑)。今回とにかくトラック数がやばいんですよ。「Seek~」とか80トラックとか使っていて。だからミックスをどんなに頑張っても、どうしても埋もれがちな音があるんですけど、“まさにそこ!!”っていう音を引っ張りあげてくれるんですよ。だから仕上がりには本当に満足しています。
-「Fake and Going to Fade」のアコースティック・セルフ・カバーが最後に収録されていますね。アコースティックにするとさらにこの曲の素晴らしいメロディが際立ったと感じました。この曲をセルフ・カバーしようと思ったのはどのような理由があったのでしょうか?また最後に持ってきた理由も教えてください。
シルエットをずっと聴いてくれている人がテンション上がる曲は何かな、という基準で選びました。それと俺たちにとってもやはり特別な曲だったというのはあります。初めてのPV曲でもあるし、LIVEでもやはり安定の盛り上がりを作り出せる曲だったりするので。そんで、やっぱアコースティックは最後でしょ(笑)。
-アルバム全体を通してアコースティック・ギターのアレンジが非常に多くなった印象を受けました。疾走感溢れる曲にも、バラード調の曲にもうまくアコースティックのアレンジがされていますね。これは誰のアイデアだったのでしょうか?もしくは曲を制作する段階で既に決めていたのでしょうか?
すべてRockwellが独断で勝手に……(笑)。「Fleeting Story」とかは最初どうかなあと思ったんですけど、最終的にはまあ、カッコイイからいいか、って(笑)。
-アルバムが完成したということは、ライヴでのレパートリーが増えて今までよりも濃い内容のライヴになると思います。既にリード曲の「Seek My Way Out」はライヴで披露されていますが、今後ライヴで曲を演奏するのが1番楽しみな曲はなんですか?個人的には疾走感があふれる「Parallel Lines」が聴いてみたいです。
「California Gurls」かな!俺たちを知らない人も、驚きの表情とともに踊ってくれたら最高だな、と。そしてそこから“シルエット・ワールドにいらっしゃい”と(笑)。
-SILHOUETTE FROM THE SKYLITのバンドとしての今後の目標を教えてもらえますでしょうか?
この1stフル・アルバムを出せたことで、やっと第1歩かなという気持ちですが、目標は欲を出してずばりワンマンです!いつ実現できるかわかりませんが、次の作品を見据えながら、まずはツアー・ファイナルまで突っ走りたいなと思います。