INTERVIEW
MERRY
2012.09.07UPDATE
2012年09月号掲載
Member:ガラ (Vo) ネロ (Dr)
Interviewer:MAY-E
-へえ、彼らがきっかけとなっているんですね。
ガラ:はい。自分らでも違う世界に踏み出したことで、それだけ世界が広がったと思います。
ネロ:と、同時に音楽シーンも変わり始めているんじゃないですかね。
-確かに、シーンも徐々に変わってきているのを感じます。
ガラ:ライヴがかっこよくないと、今はダメですからね。他のバンドのライヴを見に行っても、皆凄くかっこいいライヴをしているんで。
ネロ:細かいことじゃないんですよね。ROCK IN JAPAN FESのグラス・ステージを見ていたんですけど、それぞれのアーティストが想像以上のステージをしていました。動きがどうのっていうことじゃなく、存在感ですね。皆かっこよかったし、いつかあの大きなステージに立ちたいって思いましたし。
ガラ:バックヤードでもいろんな人と話をしましたよ。尻込みしちゃうような相手でも、ガンガン酒を飲んで、声をかけて。自分たちの中のそういう意識も変わってきたように思います。
ネロ:うん、こっちから動かないといけないなって思っていたんで。
ガラ:いろんなバンドのメンバーに僕らのCDを渡したんですけど、僕らの楽屋にマキシマム ザ ホルモンのダイスケはんとナヲさんがCDを持って来てくれたりして。BRAHMANのTOSHI-LOWさんにも挨拶出来ましたし、あれは凄い空間だったよね。
ネロ:うん。TOSHI-LOWさんも気さくな人でした。“音楽で何が出来るのか”ってことを真剣に考えていますしね。僕らもそれに賛同したいところではあります。
-ROCK IN JAPAN FESへの出演は今年で2年目でしたが、今年はよりフェスを楽しめたようですね。
ガラ:そうですね。初めての出演のときはどうしたらいいのか分からなかったですし、リハーサルをやって本番をやって帰ってくるっていう感じで、フェス感を楽しめなかったんですけど、今年は凄く楽しめました。見に来ているお客さんもそうですし、出演者もみんな、お祭り感が凄くて。曲とか見た目がどうこうって話じゃなく、フェスとしてノっていて、フェスそのものを楽しんでるっていうのが、見ていてもやっていても伝わってきました。こういうところには毎年出続けなきゃいけないなって改めて思いましたし、大きなステージに何万人も集まる光景を間近で見て、あの大きいステージに立つにはどうすればいいんだろうとか考えました。そしてそこから得る刺激もありました。
-どんな刺激を受けましたか?
ガラ:音の出し方とか、パフォーマンスの仕方とか、すごく勉強になりましたよ。9mm Parabellum Bulletもマキシマム ザ ホルモンも凄かったし。木村カエラさんやYUKIさんも見せ方が大きくて、素直に刺激になりましたし。
-MERRYってアンダーグラウンドな雰囲気を持っているバンドなので、夏フェスに対してお二人の積極的な発言は、少し意外だったりもするのですが。
ガラ:確かに、5年前だったら考えていなかったかもしれないです。フェスに出るとか、外に出ていくというのは。もっと遡れば、バンドを組むときに“フェスに出ようぜ”なんて1度も言っていないですからね。
ネロ:うん、孤高のバンドって言われていましたから。炎天下の下は不利かもしれないですね。ライヴハウスで、照明も何もかも作り込んでやるほうが良いんでしょうけど、フェスって個性のぶつかり合いだと思うんで、楽しんだ者勝ちだと思うんですよ。ガチンコじゃないですか。その点に関しては負ける気がしないっていうか。根拠のない自信はまだまだ全然あります。
-そうですね。ROCK IN JAPAN FESでは、フェスという場所でありながらいつものMERRYらしい尖ったライヴを見せてくれたことが、とても嬉しかったですし、本当にかっこよかったです。
ネロ:僕らも嬉しかったですよ。マキシマム ザ ホルモンのタオルを下げている子が見てくれたりしてね。フェスの醍醐味ですよね、面白そうだからステージに見に来るっていうのは。
ガラ:ということは、ヤバかったら皆帰ってるってことだもんね。怖いよね。
ネロ:うん、だから良かったですよ。帰る人もいなかったし。
-フェスって、バンドにとっては大きなチャレンジなんですね。
ネロ:うん。フェスって、出続けることがすごく大切だと思うんですよ。TOTALFATも5年目にして2番目にデカいレイク・ステージに出た訳で。あのステージに立つまでに、いろいろあったと思うんですよね。いろいろ経験しての、あのステージだと思うんです。一筋縄ではいかないでしょうね。
ガラ:フェスって、いつも通りをいかに出せるかじゃない? 音楽が生活の一部になっている人が強いですし、出てるんじゃないかな。