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INTERVIEW

DRAGONFORCE

2012.04.07UPDATE

2012年04月号掲載

DRAGONFORCE

Member:Marc Hudson (Vo) Herman Li (Gt)

Interviewer:米沢 彰

-ここで、Marc Hudsonのことを伺いたいのですが、今回、オーディションに参加してヴォーカリストの座を獲得したそうですね。オーディションに参加するまでの経歴を簡単に教えて頂けますでしょうか?

M:DRAGONFORCEに入る前は地元オックスフォードの小さいロック・バンドを転々としてたよ。それよりも前はBMWに勤めていてエレクトロニック・エンジニアをしてたんだけど、その仕事柄色んな所を回っていて、その傍らで大学で電子工学を勉強してたんだ。

-オックスフォード大学で学んでいたんですか?

M:いや、オックスフォード“にある”大学だよ(笑)。

-オーディションはどのようなものでしたか?オーディションに応募したきっかけも併せて教えて下さい。

M:そもそものきっかけというのがオックスフォードの前にいたバンドのギターから“DRAGONFORCEがヴォーカルを探しているらしい”という話を聞いて、半分冗談でビデオを送ったんだよ。そうしたらHermanからメールが来て、興味があるからもう少し聴かせて欲しいと言われて、「The Last Journey Home」を歌ったものを送ったんだ。Hermanがオックスフォードで俺のライヴを観に来てくれて、その後にパブで飲みながら話し合って、その後Hermanの家にも行って、その時に出来ていた新曲を歌ってみたりしたんだ。それから2、3ヵ月後に君に決めたよって連絡を貰ったんだ。

-Marcの第一印象はどうだったのでしょうか?

H:最初はMarcを西ロンドンのハーローという場所に呼んで、そこに俺とSam(Gt)、Vadim(Key)が居る前で2曲歌ってもらってたんだ。歌がとても良かったのはもちろんだけど、歌唱力だけではなくバンドのファミリーになる訳だし、2年間ツアーをする上で性格も合わないといけないから、コミュニケーション能力の部分もすごく見てたんだ。その上で更に話をして、俺たちが10年間やってきたことを一気に覚えなければならないから、当然頭も切れる奴じゃなければならなかったんだ。それで、Marcの職業を聞いて“こいつなら大丈夫だ”って思ったんだ。

-逆に、Marcから見てHermanとの制作作業はいかがでしたか?Hermanは完璧主義者と言わることもありますが、結構厳しいものだったのではないかと勝手に想像しています。

M:Hermanが完璧主義者というのはその通りだよ(笑)。でも、彼との作業はすごく楽しかったよ。本当にプロのヴォーカリストとしてバンドに加入した訳だから、さっきも言っていたけど歌詞をしっかり覚えなければならないし、曲もHermanたちが書いたものだから、彼が思っている通りに彼の期待に応えられるように歌わなければならなかったから、ひとつひとつ慎重にやらなければいけなかったし大変だったよ。レコーディングの際には歌詞を完璧に覚えて、その上で更に感情を込めて説得力のあるヴォーカルをしようと頑張ったよ。

-既にMarcとのライヴもやられているそうですが、初めてオーディエンスの前で新生DRAGONFORCEを披露してみて手応えはどうでしたか?

M:ウォームアップ・ショウとして、300人ぐらいのライヴ・ハウスで1回ライヴをした後、いきなり1万人を超える規模でのIRON MAIDENのサポートをするなんてとてつもないステップ・アップだったしもちろん初めてだったから、それだけ大勢のオーディエンスをコントロールしなきゃいけないというのは大変だったんだけど、同時にすごく楽しかったし忘れられない思い出になったよ。

H:実はウォームアップ・ショウのことは言わないで、いきなりIRON MAIDENのライヴでデビューなんだぞってプレッシャーを掛けてやったんだ。おかげで上手くいったね(笑)。

-やはりHermanは厳しいんですね!

M:そうだよ(笑)。

一同:(笑)

M:最初に聞いた時は本当にどうしようかと思ったんだけど、結果的には良かったと思ってるよ。

-リリースも楽しみですが、新ラインナップでの来日の予定はいかがでしょうか?日本のファンは熱烈に待ち望んでいるはずです。

H:出来るだけすぐに戻ってきたいし、LOUD PARKにも随分長い間出演出来ていないから、LOUD PARKに出れたらいいなって思ってるよ。どっちにしても早く戻って来たいけどね(笑)。

-Herman は以前、LOUD PARK 08のステージでギターに蹴りを入れて独特な音を鳴らすパフォーマンスをやっていましたね?あの後、何人かのギタリストから楽屋であの蹴りについて聞かれてるのを見ましたが、実際あの技はどのようにして生まれたのでしょうか?私たちにも教えて下さい。

H:ギターを蹴り上げるパフォーマンスだけじゃなくて、ギターを舌で舐めたりとか結構色々な不思議なパフォーマンスをするんだけど、家で一生懸命考えてやっている訳ではなくて、ステージでやってみて気に入ったことをやっているんだ。ギターを蹴ると、弾くのとはまた違った音が出て面白いかなとか、そうやってライヴを楽しんでパフォーマンス出来たら良いなって思っている。その場で思いついたことをやっているだけなんだ。DRAGONFORCEのポリシーみたいなものとして、“リスクを負う”というのがあって、いつもいつも安全に同じことをしていてもつまらないし、だから自分たちを追い込んで何か新しいことをしていくと、今まで難しいと感じていたこともだんだんと簡単になっていくんだよ。ギターを蹴るのも最初はやっぱり上手く行かなくて足が痣だらけになったりしたんだけど、だんだんと痛くないポイント、痣にならない角度とかを自然に覚えて上手くなっていくんだよ。常に新しいことをしてどんどんどんどん自分たちの幅を広げて行きたいから、Markもその内バク転とかするかもしれないね(笑)。

M:ニンジャみたいにね(笑)。