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INTERVIEW

ENTER SHIKARI

2012.01.10UPDATE

2012年01月号掲載

ENTER SHIKARI

Member:Roughton "Rou" Reynolds(Vo&Syn)

Interviewer:MAY-E

-過去2作には共通して"Unity"というテーマを設けていましたが、今作のテーマは?

このアルバムを要約するのは難しいんだ。実際はかなり複雑な内容だからね。だけどリリックに関して全体的な意図を説明するとしたら、現在僕たちが抱えているあらゆる問題、それはたとえば環境問題や経済危機、エネルギー危機や、貧困や精神的と身体的な健康の問題、そういったすべての問題の根本は組織的であるということ理解しようよ、ってことなんだ。すべては、金融制度に基づいた僕らの文化が生み出した産物なんだからね。僕たちはそういうメッセージをみんなに警告するだけじゃなく、同時にみんなが人間の知恵と技術の可能性を使って、時間をかけて価値観を変えて行けば、そういった問題も解決出来るんだって伝えたいんだ。

-プロデューサーには元SIKTHのDan Wellerの迎えていますね。カナダのPROTEST THE HEROも熱烈なラブ・コールを送っていた人物ですが、あなた方が彼を起用した理由は何でしょうか?

Danは昔からの友人なんだ。彼も僕らの実家の近所で育って、同じシーンのバンドで活動してたりもしていて、僕たちと同じように音楽に対して進歩的な見方をする人だよ。性格も最高だし、一緒に仕事をするのも凄く楽なんだ。

-Dan Wellerはエレクトロを手掛けている印象はあまりないんですが、彼との仕事はいかがでしたか?

共同プロデューサーとして僕たち自身もいつも制作に関わるから、プロダクションの経験が豊富なダンと一緒にやれるのは凄く助かるんだ。僕自身もサイド・プロジェクトのRoutではセルフ・プロデュースでやっているし、他のバンドのプロデュースを手掛けてはきてるんだけどね。だから、Danと僕らが一緒に力を合わせることで、望んだとおりの音の手触りを実現することが出来るんだ。

-楽曲制作は、これまでのようにあなたがプログラミングで曲のベースを作って進められたのですか?

そうだよ。

-2010年秋にはシングル「destabilise」をリリースしています。こちらもフックの効いた楽曲でしたが、今作に収録しなかったのはどういう意図があったのでしょうか?

たくさん新曲を書いたから、もうすでにリリースされている曲をアルバムに入れることは考えもしなかった。わざわざニュー・アルバムを買ってくれた人には100%新しい内容を手に入れて欲しかったしね。

-最近ではダブステップがロック・シーンでもムーヴメントになりつつありますが、今の音楽シーンをあなた方はどう見ていますか?

きちんと考えてしっかりと制作されたダブステップには良いものもたくさんあるけれど、残念ながらこの頃は、急ぎで適当に実験的に作られた、ださいトラックが溢れているよね。個人的には、True TigerやThe Engine Earz Experimentみたいなライヴ・ダブステップのアーティストがピンと来るかな。いわゆるインディ・ロックにダブステップを混ぜました、みたいなやつは、もともとダブステップのルーツであるダブや2ステップの要素が全く感じられないものばかりだし。ダブステップって凄いスピードで進化して流行りになったから、何も知らなくてもとりあえずダブステップって呼んでおけば良いや、っていう風潮にはびっくりするよ。

-2012年2月に予定されている東京公演への意気込みをお願いします。

もう待ちきれないよ!僕たちは日本に最近行けてないから本当に寂しいんだ。このアルバムのツアーで日本に戻るのを楽しみにしてるよ!

-最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。

今まで応援してくれたみんな、本当にありがとう!もうすぐみんなに会って、新しい曲をプレイするのをすごく楽しみにしているよ!