MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ALL TIME LOW

2011.06.07UPDATE

2011年06月号掲載

ALL TIME LOW

Member:Alex Gaskarth(Vo&Gt)

Interviewer:鈴木 宏和

-現在もツアー中のようですし、筋金入りのライヴ・バンドというイメージがあるのですが、本人たちにもライヴ及びツアーが何より大切で重要という意識があるのでしょうか?

間違いなく。俺達は、100%ライヴとツアーを大切にしているバンドなんだ。これまでずっとそうだった。ツアーに力を入れて来たんだ。アルバムをレコーディングする時だって、ツアーに出ない時間をあまり長くしたくないと思っているから、何度かに区切ってレコーディングすることが多いんだよ。ちょっとレコーディングした後で、それを脇においてツアーに出て、ツアーを終えてまたレコーディングするっていう感じでね。そういう風にやっているんだ。そのおかげで、このバンドは生き続けてるんだと思う。

-昨年は、日本が誇る夏フェス"SUMMER SONIC"に出演を果たしましたね。出てみた感想を聞かせてください。

あのショウは日本での経験の中で一番良い思い出って言えるんじゃないかな。これまでに俺達のプレイを見せる機会がなかった沢山の人達の前でプレイができたからね。それだけじゃなく、俺達はJay-ZとNICKELBACKが出演したメイン・ステージでプレイできたんだ(笑)。クレイジーだったよ。彼らと同じステージでパフォーマンスすることになるなんて、想像もしなかったからね。最高だったよ。

-バンドの成り立ちについて確認させてください。高校生の時に、BLINK-182のカヴァー・バンドとして結成されたそうですね?

うん、そうだよ。最初にバンドを始めた時は、シリアスじゃなく、ただ楽しむことだけを考えてやっていたよ。自作の曲もまだなかったから、GREEN DAYやBLINK-182、AFI、NEW FOUND GLORYなんかの曲をプレイしていたんだよ。俺達が当時聴いていたバンドが俺達の大部分を占めてたんだ。しばらく経って自分達で曲を書き始めて、そこからやる気になったっていうか、ロック・バンドとして活動をしていこうって決めたんだよ。

-4人は同じ高校の友達同士だったのですか?

うん、Zack以外はね。Zackだけは違う高校出身なんだけど、でも近所の学校だったんだよ。Zackは友達を通じて知り合ったんだ。当時RianとJackと俺は一緒にプレイを始めてたんだけど、ベーシストが必要だった。周りの友人に聞いて回ってたら、"ベースが上手い奴を知ってるよ"って言ってくれた友達がいてさ、それがZackだったんだ。彼はバンドにばっちりはまって、それで加入することになったんだよ。

-BLINK-182やGREEN DAYのほかに、どんなバンドを好んで聴いてきたのでしょうか?

俺達の音楽の好みって、すごく幅広いんだ。俺が最初に買ったアルバムはMETALLICAの『The Black Album』だし(笑)。俺はMETALLICAの大ファンなんだ。THIRD EYE BLINDとかの90年代のバンドも色々好きだよ。超ベタだけど、SUGAR RAYも大好きだったな。SUBLIMEもね。

-ALL TIME LOWというバンド名の由来を聞かせてください。

このバンド名はNEW FOUND GROLYの「Head On Collision」っていう曲の歌詞からとったんだ。

-ということは、彼らもあなた達のお気に入りのバンドだったんですね?

うん、そうだったと思う。あの当時はね(笑)。

-前作『Nothing Personal』でビルボード4位をマークするなど、バンドは躍進を遂げました。成功した要因は何だったと思いますか?

俺達のファンに感謝しなきゃならないと思う。俺達は本当に献身的な、最高のファン・ベースを持っているんだ。本当に俺達をサポートしてくれている。『Nothing Personal』が発売になった時、俺達のファンはレコード店に駆け込んで、一週目の発売数に貢献してくれたんからね。ファンの皆はその仕組みが分かっていて、一週目にいい結果が出るのを見たいと思ってくれていた。だから俺達のファンのおかげだよ。

-それを踏まえて、今回のニュー・アルバムの制作にはどんなイメージやヴィジョンを持って臨んだのでしょうか?

ヴィジョンとしては、進化しているアルバムを思い描いてた。このバンドが重視していることの一つなんだけど、俺達は本当に世界中で名前が知られるようなバンドになりたいんだ。GREEN DAYとか、そういうバンドのステイタスに到達したいんだよ。世界中の人達が知っていて、色々な場所で受け入れてもらえるバンドになりたいんだ。それだけじゃなく、長いキャリアを持ちたい。出来る限り長く活動を続けていきたいから、出来るだけ多くの人達に広めたいんだ。だから、俺達はそれを念頭に置いてニュー・アルバムを作ったと思う。沢山の人達が共感できるような曲を書こうとしたんだ。

-この間にメジャー・レーベルに移籍しましたね。メジャー1枚目ということで、何か心に期すものはありましたか?

特に違った点はなかったんだけど、これまでは一緒に仕事をする機会なんて持てなかったような人達と一緒に仕事をすることができたよ。インタースコープと契約してすごく良かったのは、俺達のやることをすごく尊重してくれて、レーベルがこのバンドを変えようとするようなことが全くなかったんだ。俺達がすでに作ったものをすごく応援してくれて、俺達がありのままで成長するように励ましてくれた。最高の筋書きだったよ。

-とても完成度の高いポップ・パンク、あるいはポップ・ロック・アルバムで、間違いなく日本でも大歓迎されると確信しています。自分ではどんな作品に仕上がったと実感していますか?

俺も君と同意見だよ! アハハ。俺はこのアルバムが大好きだし、メンバー全員が今作を誇りに思っている。俺達は今作に沢山の努力を費やしたし、ミュージシャンとしての俺達の力を過去最高の形で反映した作品になったと思う。今作が世に出ることが、とにかく嬉しいんだ。このアルバムが俺達をどこに導いてくれるのか、楽しみだよ。

-楽曲が出来上がるプロセスを、簡単に教えてください。メイン・ソングライターがいて、その人がほとんどを作る感じですか? それともみんなでアイディアを持ち寄って?

メンバー全員が曲作りには参加しているんだけど、たぶん俺がメイン・ソングライターってことになると思う。だいたい俺が曲のアイディアや土台を考えるところから始まるんだ。でも、俺はドラムをあまり上手く叩けないし、ベースも弾かないから、そこからは他のメンバーが加わって一緒に曲を仕上げるんだよ。