INTERVIEW
SUM 41
2011.03.01UPDATE
2011年03月号掲載
Member:Deryck Whibley(Vo&Gt)
Interviewer:MAY-E
-そうですか。SUM 41らしいエネルギッシュでメタリックなサウンドですが、さらにクラシカルな雰囲気もありますね。
とても説明しにくいことなんだけれど、やっぱり長い時間をかけてレコーディングした楽曲だから、その中で俺たち自身がベストだと思ったものをここに収録しているんだ。だから曲のスタイルもバラバラで、どれも違ったサウンドに仕上がっていると思う。"どういうアルバムにしたい"とか、深く考えて作ってはいないんだよね。
-なるほど。いわゆるポップ・パンクからは更に大きく距離を置いたサウンドに仕上がっていると思います。ポップ・パンク勢の多くがみせるサウンドの変化とは異なる、どちからといえば対極のサウンドを打ち出してきたな、とも感じました。
制作の前にどういうサウンドを目指そうとか、どんなアルバムにしようとか、一切考えなかったことが、アルバムを作る上でベストな方法だったと思う。だから、ラジオでオンエアされることも考えなかったし、メディアのことも考えなかった。俺たち自身がどんなことをやりたいのかさえ考えなかったんだ。その結果、出来たのがこのアルバムなんだよ。
-結成10年を迎えますが、今作に何か特別な意識はありましたか?
それは特に無かったよ。バンドとしては16年もプレイし続けてきたけれど、音楽をやることが俺の人生であり、俺そのものなんだ。だから、10年も経ったなんて感じないんだよね。10年前の出来事だって、昨日のことのように思えるくらいさ。
だけど、10年もこうやってバンド活動が出来る事は、とてもラッキーなことだと思っている。特にファンには感謝しているんだ。俺たちの音楽を気に入ってくれて、聴き続けてくれる人がいるなんて本当に嬉しいよ。俺たち自身、今やっていることを楽しめているし、これからもバンドを続けられる。それって最高だよね。音楽情勢やパンク・シーンも、俺は特に気に留めていないんだ。どう変わろうが、俺たちはとにかく楽しむだけだ。俺たちはこれからも変わらずSUM 41であり続けるだけさ。