MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

WATCHOUT! THERES GHOSTS

2010.09.06UPDATE

WATCHOUT! THERES GHOSTS

Member:Jordan Blake(Vo) Deej(Gt&Vo)

Interviewer:MAY-E   Interpreter : 川崎たみ子

-WATCHOUT! THERES GHOSTSも、一時期活動を休止していた時期がありましたが、それも同じ理由だったのですか?

J:それは違うよ。あの活動休止の時期は、今後のアメリカでの活動について考えていた時期なんだ。2人で考えた結果出した結論が、W!TGを“日本のバンド”、つまりは日本のファンのために活動するバンドにしていこうっていうことだったんだ。俺たちは、日本のファンが本当に大好きなんだ。ツイッターやマイスペースでメッセージをくれるのは皆、日本のファンで、彼らの母国語は英語でないはずなのに、頑張って俺たちに言いたいことを伝えようと英語にしてくれる。ライヴでも、歌詞を一生懸命覚えてきてくれた日本のファンは、一緒にシンガロングしてくれる。日本のファンからは、アメリカのファンからは見受けられない、そういう愛情とか熱意がビシビシ伝わってくるんだ。活動休止の時期には、そういうことを考えていたんだ。

-へぇ、そうだったんですか。大阪・名古屋公演ではその日本のファンと直接触れ合う機会があったと思いますが、ファンからどのような言葉をかけてもらいましたか?

J:ライヴ後に、ファンから日本特有のプレゼントをもらったよ。名前が分からないし、初めて見たからなんて言って表現したらいいのかわからないけど、日本独特のお土産みたいなのをもらったよね。

D:うん。あと、Tシャツとか靴下、それに日本伝統のお面みたいなものももらったよね。昨日の名古屋公演では、サウンドチェック後にフロアを歩いていたら、あるファンからたすきをもらったから、それをつけてステージに立ったんだ。

J:俺たちはファンと交流するのが大好きでさ。昨日は45分間、ファンとの交流を楽しんだよ。みんな一生懸命英語で俺たちに話しかけてきてくれて、本当に嬉しいし、心から感謝しているんだ。

-それは良かったですね。WATCHOUT! THERES GHOSTSは2ピースですが、バンドでなく、ユニットに拘った理由は?

D:バンドより2人でのユニットの方が色々な面で楽だからね。バンドだと、メンバーが脱退したりするし、信頼関係を築いてメンバー全員がお互い頼れる存在になるのがなかなか大変だからさ。

J:俺たちは、人に頼ったりするのが好きじゃないんだ。実は俺たちは、結成当時はW!TGをバンド形式にしようと考えていたから、たくさんの人をオーディションしたんだけど、いいと思う人がいなくてさ。あと、ファンのみんなは、自分の好きなバンドのメンバーが脱退したり、追加メンバーが加入したりするのって好きじゃないと思うんだよね。だから俺たちは2ピースで活動することにしたんだ。

-なるほど。ライヴの際、ユニットならではの難しさを感じることはありますか?

J:いや、難しいことはないよ。さっきW!TGは2ピースだって言ったけど、よく考えたら俺たちは3人組なんだ。パソコンという大事なメンバーがいるからね(笑)。

D:ライヴではいいことだらけだよ。パソコンはロボットだから演奏を絶対に間違えないから、W!TGの演奏中の間違えはすごく少ないんだ。あと、ライヴで実際に演奏しているのってヴォーカルとギターだけだからステージを広く使えるし、セットアップやライヴ後の転換も楽だしね。

-そうですね。お二人ともキーボードもギターも弾きますが、曲によって役割を変えているのですか?

J:キーボードは2人とも弾けるけど、俺たちには高くて高品質のキーボードを買うお金がないから、全部パソコンでやっているんだ。

D:音源の中のキーボードの音は全部パソコンで作って出している音なんだよね。

J:だから、ライヴで俺たちがキーボードを弾くことはないんだ。

-アルバム『Ghost Town』はキャッチーなメロディとスクリーム、ダンサブルなエレクトロ・ビート、そしてヘヴィなギターと、様々な要素がミックスされていますが、お二人のバックグラウンドを教えてください。

J:電子音が入っている音楽で言うと、DAFT PUNKかな。俺たちの曲と彼らの曲は似てはいないけど、そういうアイデアをもらったのはDAFT PUNKからだよ。あとは、ラップだね。大きなベース音に、はっきりしたビート。そういうラップの音楽を聞いて、エレクトロの曲を書くインスピレーションをもらったんだ。

D:エレクトロなところで言うと、PRODIGY。ギターのスタイルだけで言うなら、PANTERAやTHRASH METALが好きだよ。だけど、好きな音楽が今の俺たちの音楽に影響してるわけではないよ。好きな音楽と自分たちがやる音楽は別だと考えているからね。でも、俺たちは2人ともジャンルを問わず色んな音楽を聴くよ。

J:エレクトロとロックなギターの融合っていうのは、俺たちが作り上げたジャンルなんだ。俺たちが、新しいジャンルを確立させたんだよ。BREATHE CAROLINAだって、俺たちの後に出てきたしね。唯一俺たちが出てくるより前に同じようなことをしていたバンドは、SKINNY PUPPYくらいじゃないかな。彼らは90年代に活動していたから、今は結構いい歳なんだけど、多分彼らが初めてディスコ・サウンドにロック・ギターを融合させる、っていうことを成し遂げた人たちだと思う。だけど、彼らと俺らのサウンドは全く違うんだ。ただ、ディスコ×ロック・ギターっていうアイデアは、彼らからもらったものかな。