INTERVIEW
STORY OF THE YEAR
2010.02.12UPDATE
2010年02月号掲載
Member:Dan Marsala(Vo)
Interviewer:MAY-E
-メロディアスなTrack.2「The Ghost Of You And I」、バラード曲のTrack.3「I’m Alive」など、メロディの良さが特に際立っていますね。歌詞の全てに目を通せていないのですが、どんなメッセージが込められているのでしょうか?
この2曲は両方とも俺が過去に経験して、乗り越えた苦悩や葛藤についての、とてもパーソナルな楽曲なんだ。失望や挫折もね。俺はこの曲に関しては、俺の頭の中にあるイメージを、リスナー独自の解釈で理解してほしいと思うんだ。これが音楽の素晴らしいところの1つだと思うんだよね。人々は同じ言葉を何千通りにも解釈ができる、っていうところがね。
-Track.4「To The Burial」も、ハードなバック・サウンドに合わさるDanのスクリーミング・ヴォーカルがとてもかっこよくて、ライヴで盛り上がりそうな1曲ですね。ライヴに定評のあるバンドですから、その点も意識して曲作りをしたりするのでしょうか?
時々ね。俺たちはだいたい“こういう曲はライヴで盛り上がる”っていうのが分かるんだ。だから、ライヴのことをイメージしながら、ライヴを意識して、曲を作ることもたまにあるよ。だけど基本的に、俺たちは全部の曲に魂を入れているし、できるだけパワフルな曲になるようにアレンジしているから、作りたい曲を作って、そしてその曲がライヴで盛り上がることを願うっていう感じかな。どっちのやり方にしろ、SOTYはありがたいことにライヴに定評があるバンドだし、これからも永遠にそうでいたいから、そのために頑張るよ。
-Track.3「I’m Alive」Track.4「To The Burial」の2曲が既に公開されていますね。異なるタイプの2曲ですが、ファンのリアクションも良いのではないでしょうか?
ファンのみんなはすごくポジティブな反応を見せてくれているよ!時間が経つごとに、ファンのみんなはきっと俺たちは色々なタイプの曲を作るということを分かってきたんだろうね。だから俺たちはまず最初にヘヴィな曲を公開して、その次にメロウな曲を公開したんだ。アルバムの両方の面を見せたかったからね。早くみんなにアルバムの全ての曲を聴いてほしいよ!
-ビッグ・バンドの風格が漂うロック・チューンTrack.6「Remember A Time」、ピアノ・バラードTrack.7「Holding On To You」、ハードコア・パンクなナンバーTrack.11「Eye For An Eye」をはじめ、曲作りの期間も最速だったのにも関わらず様々なタイプの曲が揃っていることに感心しました。あなた方のバック・グラウンドの広さを物語っているようですが、曲作りの最中に逆にアイディアがありすぎて収集がつかなくなることはなかったのでしょうか。
俺たちは曲を作る時には境界線を引かないようにしているんだ。俺たちが広いバック・グラウンドの音楽を聴いてきたからこそ、今の俺たちのスタイルが確立できたわけだからね。俺たちが影響を受けた音楽は、パンク、ハードコア、メタル、クラシック・ロック、グランジ、ポップ…この他にももっとたくさんあるよ。このことを俺は自慢に思うんだ。色々な音楽を好んで聴いて、その影響を受けることで曲作りの際、俺たちのオプションが広がるし、新しいアイディアを思いつきやすくなるし、何より他にはない、おもしろい曲が作れるからね。
-中でもTrack.11「Eye For An Eye」は、練習中に軽い気持ちで始めた一発録りの楽曲だそうですね。他にもレコーディング時のユニークなエピソードがあれば教えてください。
そう、一発録りだったよ。この曲は速いハードコア・パンクの楽曲だから、できるだけで「生」でパワフルな感じを出したかったんだ。だからこの曲を録った時、メンバー全員で1つの部屋に集まって、「record」ボタンを押して一発で録ったんだ。他にはね、このアルバムに収録されている全曲のドラムの演奏部分は実は全部一発録りで録ったんだよ。ヴォーカルとギターは何回か録ってちょこちょこ修正したりしたけどね。レコーディングはすごく楽しかったな。「Eye For An Eye」以外の曲は、基本的にいつものやり方でレコーディングしたよ。
-バンドの充実ぶりを感じさせる快作となりましたね。新作を引っ提げ来日の予定は?
俺たちはちょうど今、来日を初めとする様々な予定を立てているところなんだ。今年の半ばごろ、夏ぐらいに日本に行けたらいいなとみんなで思っているよ。俺たちは日本でライヴをするのが大好きだから、早く来日できたらいいなと思っているよ。
-インタビューありがとうございました。