INTERVIEW
311
2009.07.06UPDATE
2009年07月号掲載
Member:Nick Hexum(Vo&Gt) Aaron P-Nut Wills (Ba)
Interviewer:ムラオカ
-隔年で3月11日に「311 DAY」というライヴ企画を行っているとのことですが、このアイデアを思いついたきっかけを教えてください。
P:最初は俺たちのファンが3月の11日に俺たちの曲を聴くために集まってくれてたんだ。だからバンドの名前とも一致するしその日に特別なライヴをすることを俺たちが提案したんだよ。俺たちのファンはアイディア豊かな人が多いな。
N:毎年毎年大きくなっておくよ。世界中から人が集まってくるんだ。その一部になれるなんて本当にすばらしいよな。
-また一回のライヴで50曲を超える曲を演奏しているとのことですが、なかなか一回のライヴでこんなにたくさんの曲を演奏するバンドはいないと思いますが、体力的にも大変なのではないですか?また「311DAY」ならではの普段演奏しないレアな曲をプレイすることはあるのでしょうか?
N:俺はオーディエンスの熱気で最高にテンションが上がってるから疲れたりはしないよ。でもライヴが終わって数時間後にはどっと疲れるけどね。
P:「311DAY」では最高、60曲演奏したことがある。もちろん体力的にはきつい。だから隔年でしかできないけど最高に意味のあるライヴなんだ。今まで大量に曲を書いてきて(200強ある)それぞれの曲がいろんな形で311ファンにとって思い入れがあるし、皆がそれぞれの大好きな曲を聴ける場でもあるんだ。その日はニュー・オリンズがカオスになる日さ。俺たちと俺たちのファンが数日間街を占拠するんだ。最高だよ。
-結成してすでに11年が経ちますが、メンバー交代はJim Watsonが91年に脱退しただけでわずか1回と非常に少ないですね?メンバー間でうまくやっていく秘訣を教えてください。
N:良質のコミュニケーションが鍵だね。それに関してはどんどんうまくなっていくよ。
P:俺たちはお互いを愛してるし、それぞれの違いに敬意を払ってる。多くの場合はな。(笑)俺たちはそれぞれがとても個性的で風変わりな面をもっているけど、それが俺たちの音楽に合致してるし、時に関係が緊張状態になることがあっても音楽的経験において長期的な目でみれば創造性を育む意味ではいいことだと思う。
-あなたがたが活動を始めた当初とは音楽シーンは様変わりしていると思いますが、あなたがたからみて80年代、90年代と今現在を比較してみるとシーンはどのように進化しているように感じますか?
N:音楽業界は今そんなににぎわってない。バンドの数が足りないんだ。ロックは死なないよ。すぐに息を吹き返すだろうし、俺たちがそれを主導することになるかもしれないな。
P:最近のシーンは移り変わりが激しいから今バンドを始めようって考えるのは難しいかもしれない。だからこそ俺たちはバンドを始められて幸せだと思うし、ツアー・バンドとして確立された立位置に来れて幸せだよ。
-また、現在のシーンに共感できるバンドがいましたら具体的にバンド名、アーティスト名を教えてください。
N:俺はU2やRED HOT CHILI PEPPERSに影響を受けている。彼らは長いキャリアにもかかわらずサウンドを新鮮なものにしようとしてるし年々進化している。
P:今の時代の音楽においてイメージが有名性に与える影響が大きすぎると思うんだ。誰が作ろうが芸術というのは素晴らしいものだ。それが俺の意見。今のバンドだとTHE MARS VOLTAやIRON&WINEが好きだな。いい音楽はいつだっていい音楽なんだよ。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
N:俺たちの心の中で日本のファンのみんなはとても重要な位置を占めてる。アメリカを除いて始めて311を受け入れてくれた場所だし、日本に行くのがとにかく好きだ。都市の外観も素晴らしいしファンも心優しい。これから先、何年も日本をロックしていければ最高だと思ってるよ。ありがとう!
P:日本に行って大きなライヴ(それは時にアメリカでやるものよりも大規模な場合がある)が出来ることが嬉しいよ。とてもアットホームな雰囲気だし、すべてはみんなの愛とサポートのおかげだと思ってる。俺らは必ず可能な限り日本に行っていくつかのライヴが出来るようにしたいと思ってる。俺らの音楽をこれからも聴いて、友達にも紹介してくれ。みんななしでは今の俺たちはないんだ。『Uplifter』は音楽界で311を世界的なプレーヤーにしてくれるアルバムだと思う、だから来るライブや最高に楽しい時間を心待ちにしてくれ。311は日本を愛してるよ。いつだって。いつまでも。