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INTERVIEW

311

2009.07.06UPDATE

2009年07月号掲載

311

Member:Nick Hexum(Vo&Gt) Aaron P-Nut Wills (Ba)

Interviewer:ムラオカ

-いわゆる311らしいと言いたくなる縦ノリでラップが入っている曲だけでなく、穏やかで、聴いていて目の前が広がるような感覚を味わうことができる壮大な曲などもありますね?個人的な感想として、家で聴くより海岸や壮大な景色のある土地で聴きたい作品だと感じたのですが。。。
あなたがたはこのアルバムどのような場所で聴いて欲しいと思いますか?

N:このアルバムの曲はほとんど俺が離島で短期休暇を取ってたときに出来上がったものだから自然との触れ合いから生まれたヴァイブスは確実に存在するね。出来る限り外に出たい性質なんで。

P:どんなところで聴いてもらっても俺はかまわないよ。常にリスナーを中心に考えるのが好きだからね。俺たちが楽器を弾くようにリスナーの鼓膜も音楽を奏でてるんだ。だから芸術の形式の一つとして音楽に人々が没頭するんだと思うし。運転中でも公園を散歩中でも、ビーチに座ってるときでも、トレーニングしてるときでも人生の一部として音楽を聴くのに間違った場所なんてないよ。と思うけどね。

-最近のバンドはアルバムの中にありったけの音を詰めこんでいたりと作り込み過ぎていて、聴いていて疲れてしまうものが多いですが、あなたがたの作品はシンプルでオーガニックな温かみがありますが、アルバム制作においてそこら辺のこだわりはありましたか?

N:まったく同感だね。俺たちは今まで考えすぎてて、曲にいろんなものを詰め込みすぎてたことに気づいた。今回は単純化して曲が自然に呼吸してグルーヴを生み出すようにするのをボブが手伝ってくれたんだ。

P:Bobは聴く人にとって難解にならないように曲のもっとも重要な部分を目立たせるのがとてもうまかった。これはこのアルバムをつくるとき俺たちみなが通ったプロセスなんだ。

-「Sun Come Through」は日本盤ボーナス・トラックとのことですが、この曲は同時期にレコーディングしたものですか?

N:この曲はアルバムのほかの10曲と一緒に作られたものさ。とても入り組んだ曲で斬新な曲だから日本にうってつけかなって思ったんだ。

-あなたがたのサウンドは四季で表すと夏を感じさせますが、今作はまさに夏の始まるタイミングでのリリースですね?あなたがたの今までの作品のほとんどが初夏または夏が始まる少し前にリリースしているようですが、リリース・タイミングを夏に設定しているのは意識的なものでしょうか?

N:311は夏にツアーをするのが恒例だからそのツアーをサポートする意味でも夏のタイミングでアルバムを作るのは効果的なんだよね。

-アルバム・ジャケットは幾何学的なデザインですね?「すべてのエレメントは311に通じる、集約される」というような意味合いにも見て取れますが、実際どのような意味があるのでしょうか?

N:それは謎のままにしておこう。みんなの解釈に任せるよ。

P:アートワークの元の意味合いは教えられないね。ただすでに存在しているアートワークをアルバムのアートワークに採用したのは初めて。そしてこういう選択をしたことに全員が興奮したのも初めてだった。Christian Montenegroはヤバイよ。もともとのタイトルはミスター・ホーキングズ・フレキシヴァースさ。

-ジャケット・デザインですがニュアンス的に『Soundsystem』に通じるものがありますが、イラスト・デザインは同一人物ですか?

P:『Soundsystem』と『Uplifter』のアーティストは違うよ。

-『Uplifter』には<社会の改善に努める人>という意味があるようですが、このアルバム名にはどのような意味が込められているのでしょうか?

N:人々の魂を高揚させる音楽を作りたかったんだ。それは何よりもミュージシャンが得意とするものだろう。僕ら自身とファンのためにね。「Hey You」でSAが歌ってるみたいに「この音楽が高揚をもたらすものであってほしい。俺には高揚が必要なんだ」ってね。そんな俺たちの狙いにこのタイトルはぴったりに思えたんだ。

P:このタイトルにこめられた意味っていうのは俺たちの物の見方、ゲーム・プランなんだ。人々が見たり、聴いたりして心地よくなってもらえるような、ロックなライヴをベースにしたポジティヴなバンドでいようっていう意味さ。とても稀なコンビネーションだと思うけどね。

-06年の夏から開催されている「UNITY TOUR」という大規模なサマー・ツアーを毎回開催しているようですが、あなたがた以外にはどのようなラインナップで回っているのでしょうか?

P:「UNITY」ツアーは最高のパフォーマンスをするバンドと一緒にやるもの。ラッパーやロック・バンド、レゲエ・アーティストが毎年俺たちとツアーをしてくれてオーディエンスも満足してくれてるから最高だよ。俺たちのサウンドとファンがいかに多様かってことの証拠なんだよ。俺たちはファンに甘やかされてるけど、俺たちも同時にファンを甘やかしている。THE ROOTSやPAPA ROACHのようなバンドが今まで「UNITY」ツアーに出演してきたよ。去年はSnoop Doggが参加してくれたんだ。今年はZiggy Marleyが参加してくれる。