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INTERVIEW

FUNERAL FOR A FRIEND

2009.04.10UPDATE

FUNERAL FOR A FRIEND

Member:Matt (Vo)/Kriss (Gt)

Interviewer:MAY-E

-残念なことに本日、東京では他にTHE RED JUMPSUIT APPARATUSやCHIODOS、ALESANA、36CRAZYFISTSといったバンドらのショーも開催されているんですが、ご存知ですか?

Matt(以下M):そうなの!?みんな一緒の会場でやればいいのに(笑)どのバンドも考えることが似ていて、オーストラリアに行くのに日本を経由するバンドが多いんだよ。オーストラリア公演後に日本に寄ったり、もしくは日本公演後にオーストラリアに行ったりね。だからライヴがこれだけ重なっちゃうんだ。ファンにとっては、どれかひとつのライヴにしか行けないことになるから、それは可愛そうだよね(笑)

-そうですね。あなた方は来日回数も多いですので、日本のキッズを前にして戸惑うことももうないと思うのですが、大阪公演を終えてみて、特に新作『Memory And Humanity』に対しての日本のキッズの反応はいかがでしたか?

M:ひとつ驚いたことがあって、日本のオーディエンスは曲も歌詞もきちんと覚えてきてくれたんだよ。今作をリリースして何ヶ月もツアーを回っているけど、イギリス以外の国でここまでしっかり歌ってくれるオーディエンスは初めてだったね。あまりにもちゃんと歌ってくれるから、僕が歌わずにオーディエンスに歌ってもらったパートなんかもあったんだ。すごく衝撃的だった。今思い出しても感動しちゃうよ。

-そうですね。話は遡りますが、サード・アルバム『Tales Don’t Tell Themselves』をリリースした後の来日公演に足を運んだのですが、『Tales Don’t Tell Themselves』とそれ以前の楽曲では曲のスタイルが異なるにも関わらず1つのショーの中でとてもきれいにまとまっていた印象を受けました。あなた方の高い演奏・歌唱レベルがあってのことなんでしょうけど、本作『Memory And Humanity』が加わることによってよりスムーズな流れ、展開になるのではないかと思いますが。

Kriss(以下K):確かに。アルバムの数が増えれば増えるほどセットリストは考えなきゃいけなくて結構大変ではあるんだけどね。例えばひとつ気付いたのは、同じ曲でも国によって若干だけど反応が違うんだよ。日本で受けた曲が必ずしもアメリカで受けるとは限らないし、やっぱりそのバランスを見極めてセレクトをするということがすごく大事なんじゃないかなって思っているよ。
M:今回の日本でのライヴのセットリストはサード・アルバム『Tales Don’t Tell Themselves』からの曲はちょっと少なめにしているんだ。その理由は、あのやっぱり前のツアーの時って言うのは、当然『Tales Don’t Tell Themselves』に伴うツアーだったから、新曲として『Tales Don’t Tell Themselves』から多めにプレイしたわけだよね。そうするとその次のツアーの時、つまり今回のツアーのことだけど、その時はその前のツアーではサード・アルバム『Tales Don’t Tell Themselves』の曲をたくさんプレイしているからその比重はかなり少なくなっちゃうんだよね。そのために、今回は前回とは違ってファーストとセカンドの曲が多くなっているんだよ。来年になれば、また全然違うセットリストになると思うんだけど、要するに今のセットリストは今もっともやりたいと思っている曲を中心に組んでいるんだ。

-なるほど。本作ではRomesh Dodangodaという人物をプロデューサーに迎えていますね。実は彼の名前は初めて伺ったんですが、これまでにLOSTPROPHETSやBULLET FOR MY VALENTINE、KIDS IN GLASS HOUSESなどあなた方と同じウェールズのバンドを数多く手掛けているようですね。Romesh Dodangodaはウェールズ在住のプロデューサーなんでしょうか?

K:彼はまだ23歳なんだよ。すごく若いだろ? M:そう。彼はウェールズ人でカーティス出身なんだ。年齢は驚くほど若いんだけど、とても才能に溢れていて、機材のことにも詳しいし、すごく良いアドバイスもしてくれる。君が言ったKIDS IN GLASS HOUSESなどのバンドの他にもDOPAMINEやTHE BLACKOUTなんかも手掛けているんだよ。彼とは以前から友達だったんだ。だから、仕事をしているっていうよりは、友達と気楽にレコーディングするっていう感じで、とてもリラックスして進めることができたよ。彼と組んで、とても良かったと思っているよ。2002年頃にデモを作っていた時の新鮮な気持ちが蘇ってきたんだから。その感じがアルバムにも出ているんじゃないかなって思うよ。

-そうですね。彼とはどういう経緯で知り合いになったのですか?

K:ウェールズのロック・コミュニティはすごく規模が小さくて、みんなどこかで繋がっていたりするんだ。KIDS IN GLASS HOUSESやDOPAMINEのメンバーなんかも、昔からずっと知り合いだしね。本当に半径5マイルくらいにみんないる感じだからさ。要するに、カーティスのミュージック・シーンの中ではみんな知り合い同士なんだよ。それほど小さいコミュニティの中で、彼と知り合いになって、お酒を飲みに行ったりしていたんだ。その頃から一緒にレコーディングしようねって話は出ていたんだけど、当時の僕たちはメジャーのAtlantic Recordsに所属していたから、彼とレコーディングをしたいと希望してもOKが出なかったと思うんだ。今は自主レーベルを立ち上げて、誰に何を言われることもないし、自分たちの好きなようにできるような環境になった。これはもう彼とやるしかないな、と思ったんだよね。それで今回は念願叶って彼と一緒に仕事をすることになったんだよ。本当に良い仕事をしてくれて感謝しているよ。