INTERVIEW
FUNERAL FOR A FRIEND
2011.03.02UPDATE
2011年03月号掲載
Member:Matthew Davies(Vo)
Interviewer:ムラオカ Interpreter:ジンジャー国田
-『Welcome Home Armageddon』リリース決定おめでとうございます。
完成しました今の気持ちを教えてください。
最高の気分だよ。いつも日本からは驚くほどの応援があるので、早くファンにこのアルバムを聴いてもらいたいよ。
-『Welcome Home Armageddon』というタイトルには深い意味がありそうですが、このタイトルを名付けられた理由を教えてください。
このアルバムの最後の曲のタイトルなんだ。遊び心があって、いろんな意味で皮肉っぽい。世紀末が古い友達で、ある日、突然訪問されるという考えに基づいたものなんだ。長い間地球に工業的に酷使してきたので、世界規模の変化が必要で、手遅れになる前にそのダメージをなおさないといけないという自分の思いを反映したものなんだ。
-プロデューサーには前作同様Romesh Dodangodaを起用していますが、彼はあなたがたにとってどのようなプロデューサーなのでしょうか?
Romeshは最高のプロデューサーだよ。バンドの個性や音にとても気を使う人なんだ。自分たちが何を求めていたか理解してくれたし、表現したかったことに対して広い心で接してくれた。
-今作のコンセプトを教えてください。
コンセプトがありそうだけど、実はないんだ。アルバムを通してのテーマは無知は至福ではないということだ。
-今作の聴き所、こだわった点を教えてください。
僕にとってすべての曲がハイライトなんだけど、どれもうまく合っているし、自分たちが影響を受けて来た音楽のどの要素も取り上げている。最も深みがあって、激しいアルバムになっていて、求めていた通りになった。ライヴとしてのこのバンドを一枚のアルバムにするのって難しいけれど、今回が一番うまく表している。
-今作はどちらのスタジオで制作したのですか?
ウェールズにある二つのスタジオで作業をした。一つはカーディフの中心にあるRomesh自身のスタジオで、ギターのほとんどとヴォーカルをそこでトラッキングし、ドラムとベースをモンマスシャーのモンノー・バレーにあるスタジオで行った。アルバム制作するにはとても静かで瞑想的な場所だよ。
-EP『The Young and Defenceless』リリースからわずか3ヶ月あまりでのリリースですが、制作はいつ頃から始めていたのですか?
EPとほぼ同時に取りかかっていた。どっちも共生しているような作品だから、同じような時間枠に創ってある。
-いい意味で初期のサウンドを取り戻してきた部分、そして曲によってはメタルコアと形容してもおかしくないヘヴィなものまでありますね。あなたがたが再びこのようなヘヴィなサウンドをやろうと思ったのにはどういった心境の変化があったのでしょうか?
何か方向性があって作った訳じゃないんだ。何の制限もなく、作りたいものを作ってもFUNERAL FOR A FRIENDらしい曲ができるとお互いに話していた。ヘヴィであろうと、抑えていてメロディアスであろうと。でも今までの作品の中で今回が最もヘヴィで簡潔だと思う。
-前作『Memory And Humanity』はアダルトなロックに傾倒した作品でしたが、なぜそういった音楽性へシフトしたのでしょうか?
何かを作ろうと決めてやらないんだ、気持ちいいものを作るだけだよ。『Memory And Humanity』の中でとても誇りに思う曲もあれば、そうでもない曲もある。アルバムを作るということはリスクがあり、実験することで成功する時もあれば、失敗する時もあるんだ。
-ベスト・アルバム『Your History Is Mine』に収録されていた新曲4曲は「Wrench」をはじめ非常にアグレッシヴなトラックですが、この4曲の新曲を作っていた段階からすでに今作の方向性はある程度決まっていたのでしょうか?
イエスとノーだな、ベスト盤を出すのは自分たちが決めたことじゃなくて、前のレーベルは僕たちの意志に関係なく、出していただろう。曲数が限られていたのと、M&Hのリリース直後だったので、それらの曲をベスト・アルバムに入れる感じではなかったんだ。
-『Memory And Humanity』に収録されていた新曲4曲は「Wrench」をはじめ非常にアグレッシヴなトラックですが、この4曲の新曲を作っていた段階からすでに今作の方向性はある程度決まっていたのでしょうか?
いや。4曲作ったけど、あまり深く考えなかった。「Built To Last」はGavinが考えたもので、『Memory And Humanity』のレコーディングの時にKrisが「Wrench」のアイデアを思い浮かべていた。それで曲にしていって、いい結果になった。「Wrench」はライヴで演奏するお気に入りの曲だよ。