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INTERVIEW

FUNERAL FOR A FRIEND

2009.04.10UPDATE

FUNERAL FOR A FRIEND

Member:Matt (Vo)/Kriss (Gt)

Interviewer:MAY-E

-今話が出ましたが、その自主レーベル「JOIN US Records」の経営はメンバー皆さんが行っているんですか?

K:うん。レーベルの経営に関してはメンバー全員で行っているよ。さっきも言ったように、自分たちの好きなように活動するためにこの自主レーベルを立ち上げたんだ。そして色々な音楽レーベルとライセンス契約を結んで、このバンドを信じてくれる人たちにプロモーションや販売をやってもらっているんだよ。

-Gareth Davies(Ba)の脱退は残念でした。脱退の表明は、本作リリースの約1ヶ月前の08年9月でしたが、本作でベースを弾いているのはGarethですか?

K:そうだよ。今作でベースを弾いているのは彼だ。もちろん曲作りにも参加しているよ。だけど、アルバムがようやく完成して、そのアルバムのツアーの予定を組んでいる最中に、彼はツアーに参加することが難しくなってきたんだ。というのも、このアルバムのレコーディング中に彼はアメリカ人の女性と結婚してね。フィアンセはアメリカに住んでいるんだ。ツアーとなると、ずっと奥さんと離れていなきゃならない。レコーディング中にも奥さんを一人ぼっちにさせておいて、自分だけウェールズに戻って実家で寝泊りをしていたんだから。他のメンバーは家族が近くにいて、すぐに会える距離にいる中で、彼だけ奥さんを遠いアメリカに置いたままにしていた状態だったんだよ。彼自身が、こういう生活は無理だっていう判断を下した。その気持ちは僕らもすごく判るから、他のメンバーも了解して、友好的に彼の脱退を受け入れたんだよ。

-そうだったんですね。では、新メンバーのGavin Burrough(Ba)についてお聞きします。HONDO MACLEANで活躍していたそうですが、そのHONDO MACLEANと、初期のあなた方のサウンドは非常に近いものを感じていたので、Gavinの加入には深く納得がいったのですが、やはりもともと付き合いは長かったのですか?

K:そうだよ。Ryan(Dr)もこのバンドに在籍してたんだ。といってもデモ作りの時だけで、リリースされたEPなどには参加してないんだけどね。だからGavinとは古い友人なんだ。このバンドではベーシストだけど、彼はずっとギタリストだったんだよ。14、5歳の時から一緒にギターを始めて、お互いに刺激を受けながらギタープレイに磨きをかけるといった、僕にとって良きライバル的な存在だったんだ。このバンドは7年間も活動してきたから、新しいベーシストをいれるとなるとそれだけで大変なことだ。知らない人間だったら、また一から人間関係を築き上げていかないといけないからね。出来るだけ知った人間を新メンバーとして迎えたかったんだ。古い友人でもあるGavinは、そういう面から見ても完璧だってことになったんだ。彼のベース・プレイはもちろん信頼できるんだけど、歌もすごく上手いんだよ。それはバンドにとってもかなりプラスの要素だし、バンドもパワーアップできたと思っているよ。

-Garethの脱退、地元のバンドを多く手がけているプロデューサーを招いたこと、原点回帰とも読み取れるスクリームの復活などから、ここにあなた方の「再出発」という想いを感じ取ることが出来るような気がしています。本作のリリース日が、ファースト・アルバム『Casually Dressed & Deep In Conversation』と同じ10月13日であったのも、再出発の想いを込めてでしょうか?

M:そう!発売日に関しては狙ってやったんだよ!気付いてくれて嬉しいよ。ちょうどファースト・アルバムから数えて5周年でもあるんだ。さっきも言ったけど、今回のアルバムに込められているスピリットはファースト・アルバムと似ている部分がとても多いから、新たなスタートを切るという意味で発売日を同じにしたんだよ。
K:あと、曲作りに関してもファースト・アルバムの頃に戻したんだ。前作に関しては、本当にプロフェッショナルなスタジオでレコーディングをした。だけど今作は、Ryanの家のリビングルームにメンバーがギュウギュウ詰めになりながら、みんなでワイワイと意見を出し合って作ったものだ。初心に帰ったみたいだったよ。大きくて立派なスタジオでレコーディング出来るのは、それはそれで素晴らしいんだけど、なんとなくコミュニケーションが取り辛く感じてしまったりしちゃうところがあった。だけど今回は、みんなでリラックスしながらできたんだ。スタジオって普通窓とかないだろ?でも今回は、いわゆる普通の家だったから、窓から太陽の光も差し込んできたし、それが作曲やレコーディングをする際に良い影響を与えてくれた気がするよ。。
M:音楽のアイデア的にはセカンド・アルバムと似ている部分もあるよ。そういうところも、原点回帰と言われる要因のひとつかも知れないね。