MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

I AM GHOST

2008.12.31UPDATE

I AM GHOST

Member:Steve Juliano(Vo)

Interviewer:MAY-E

-デビュー・アルバムをリリースした後、メンバーの脱退、そして新メンバーの加入とバンド内では大きな動きがありましたね。成功への道のりの真っ只中であったでしょうけど、その間にバンド内で何が起こっていたのでしょうか?

そうだね。俺達は去年バンドメンバーのラインナップの変更を余儀なくされた。最初は皆とても真剣にやっていたんだ・・・。だけどWARPED TOURに参加していた頃、休みなく続くツアーで体調を崩してしまった2人のメンバーがバンドを去ることになった。俺は嘘はつきたくない。それぞれ個人的な理由があるけれど、当時の俺達ではあまり良い結果を出すことはできなかった。だから当時の俺達とは決別して新たに出発しようと決めたんだ。1年のうちの300日もの間、バンやトレーラーで6人が共に生活するだけでも大変なことだ。どんなにバンドがビッグになったとしても、どんなに楽しいことがあったとしても。本当に辛い仕事なんだよ。

-ツアーも休みなく行っていたようですが、活動も困難な時期があったのではないでしょうか。

そうだよ。ツアーは多くのバンドにとって最も過酷なものさ。もしツアーを楽しんでやれる素質があったとしてもね。俺は何があっても揺るがないくらいこのバンドに信念をもっていたんだけど・・・。メンバーチェンジがあってもI AM GHOSTの核になる部分は残っているしね。メインとなるソングライターはまだいるわけだからこれからも頑張って続けていくよ。

-新メンバーであるRon Ficarro(b),Justin McCarthy(dr),Chad Kulengosky(g)はそれまでどんな活動をしていた人物ですか?

彼らはそれぞれサザンカリフォルニアでパンクロックバンドをやっていたんだ。俺が昔やってたTHE SILENCEっていうバンドでJustinと知り合いになったんだ。そしてJustinがI AM GHOSTに加入してからChadを紹介してもらったんだよ。いずれにせよ、彼らはそれぞれ小さなバンドでやっていたんだけどあまりやりたいことができずにいたんだ。もっとビッグなことがやりたくてI AM GHOSTに加入したってことだね。

-新編成となったバンドの現在の雰囲気はいかがですか?

今までになく良い感じだよ。今のバンド編成が最高だと思うな。バンドのメンバーそれぞれがこんなに素晴らしくてユニークなことは以前にはなかったよ。メンバーそれぞれのパートで最高のパフォーマンスをやることができるし。自分達のバンドが最高だっていうようなことはよく耳にするけれども、俺もこのバンドで最高の奴らが集まったって思っているよ。

-セカンド・アルバム「Those We Leave behind」を聴かせて頂きましたが、素晴らしいアルバムだと思いました。まず、アルバムのテーマを教えて下さい。

今回のアルバムは前回のアルバムとは全く違ったものにしようと思ったんだ。今回は20曲以上書いたんだけど、バンド内で過去に起こった出来事や生活の中での出来事をテーマにして書いたって感じだな。「Those We Leave behind」っていうタイトルは、過去に俺が愛してきたけど今はもう会っていない人たち全てという意味だ。失った人たちってことだね。でも、いつかまたその人たちに会えたらっていう希望も込めているんだ。I AM GHOSTっていうバンドをネガティブな感じでダークなバンドだなって思っている人たちもいるかもしれないけれど、俺達の音楽は極めてポジティブなんだ。今回のアルバムはかなり激しいけれど、それでも希望や思いやりを込めた作品なんだよ。

-Steve Juliano(Vo)の声とメロディーラインをはじめ、楽曲全体が滑らかになり、バイオリンが抜けても、本作の方がよりドラマティックだと感じました。その他アプローチにいくらか変化が見られますが、バイオリンが抜けたことを感じさせないよう工夫した点などはありますか?

正直言って、バイオリンの有無には全く気を使わなかったよ。自分達がハッピーになれるようなロックアルバムにしたかっただけなんだ。確かに今回のアルバムにはバイオリン、チェロ、キーボードの音が入っているし、女性コーラスまでも入っているけれど、それはそれぞれの曲に合ったものだと思ったから入れたんだよ。ファンのみんながバイオリンの音がないとつまらなく感じるだろうとか思ったわけじゃないんだ。いろんな楽器を取り入れることで曲がより素晴らしいものになると思っているけど、それで曲自体を大きく見せようっていうのではないよ。

-プロデューサーPaul Leavittとの仕事はいかがでしたか?

彼はとても若いプロデューサーなんだよ。たしかまだ28歳とかかな。彼はパンクやハードコアのミュージックシーンをとても良く知っているし、キッズがどんな音楽が好きか嫌いかも分かっているしね。彼は曲作りの時には良い音感を持っているし、それに何より俺達との作業に辛抱強くつきあってくれるんだ。1曲1曲デモ音源をレコーディングするためにスタジオへ入る時だって、彼はアンプからきちんとしたトーンやサウンドがでるように調整してくれるんだ。あと、今回は俺のボーカルは感情を込めることに集中したよ。パーフェクトに歌おうとするんじゃなくてね。