INTERVIEW
FROM FIRST TO LAST
2008.06.23UPDATE
Member:Matt Good(Vo,Gt)/Travis Richter(Gt)/Matt Manning(Ba)/Derek Bloom(Dr)
Interviewer:MAY-E
-(笑)なるほど。デビューEPは今よりもっとパンクな曲調だったのでよく分かるのですが、今作、特に⑥A Perfect Messなどは、よりヘヴィー・ロックのテイストが感じ取れる作風ですよね。このようなサウンドはどのようにして取り入れられたのでしょうか。
Travis:QUEEN OF THE STONE AGEはよく聴いていたよ。
Derek:このアルバムを作った時は、今までとは全く異なる精神状態にいたんだ。というのも、ツアー中に色々な出来事があったから・・・それが影響していると思う。その頃、BUSHやSYSTEM OF A DOWNなんかもよく聴いていたしね。
-その、ツアー中の出来事とは?
Derek:これは僕個人の意見だけど、Sonnyが抜けてツアーをキャンセルしなくてはいけなかったことや、あとSonnyが脱退する前にも、バンド内には色々と問題があった。彼の心がどんどん僕らから離れているのが分かっていたよ。アルバムを作っていたときにも、彼はひとりでカリフォルニアに残ったしね。デモが上がって、それを彼に送って聞かせても、彼の反応はいまいちだった。逆に、彼が僕らに送ってきたアイデアはいまいちだった。そういう状態が続いて、かなりストレスがたまっていたんだよね。
Matt Good:前作「Heroin」はヘヴィーなものに影響を受けて作ったんだけど、その影響で、ポップな面から離れすぎたと思っていたんだ。だけど、僕らはポップな面をちゃんと持っているバンドだから、今回はそのポップな要素を隠さずに取り入れることにしたんだよ。今作を作った時は、若い頃、僕らが大好きだったWEEZERなんかも聴きなおした。だから音がぜんぜん違うんじゃないかと思うよ。
-なるほど。そのように、今作で成し遂げたポップな面とヘヴィー面がミックスされたサウンドは、スクリーモ・シーンの中でもオリジナリティがあり、FFTLのサウンドは確立されたように思います。
Matt Manning:ありがとう!
Derek:僕らは、サウンドに僕達らしさを入れ込むことを目標にしているから、それをちゃんと聞いて理解してくれたのはすごく嬉しいよ。
-このサウンドを今後もキープしていきますか?それとも、新たに変化していくのでしょうか?
Matt Manning:きっと変わるだろうなぁ。
Derek:今とは全く違うことをしているかもしれないしね。僕らの集中力って短いから(笑)
Matt Good:バンドって、成長して変化していかないとつまらないよね。僕らは同じサウンドを永遠に続けていくつもりはないから、恐らく今後も違ったサウンドになっていくとは思うよ。
-なるほど。では、帰国後の予定を教えてください。
Matt Manning:実は、この秋にFINCHとSCARY KIDS SCARING KIDSとのツアーが決定したばかりなんだ。このツアーで、日本にもまた来れるかもしれないよ!
-楽しみにしています!ヘッドライナーはFFTLになるのでしょうか?
Matt Manning:どうかな。まだ分からないんだ。今アメリカでSCARY KIDS SCARING KIDSはすごい人気なんだよ。だからひょっとしたら、彼らがヘッドライナーになるかもしれないな。
-今アメリカではFINCHの人気はどんな感じですか?
Matt Manning:そうだな。FINCHはメンバーが変わって1からのスタートになってしまったから、難しいところではあるな。僕らはSonnyが抜けたあともツアーを続けてきたわけだけど、彼らは僕らとは違ってブランクがあるからね。それでもコアなファンもたくさんいるし、バンドのメンバーも最高にいいやつらだしね。
-話は変わりますけど、THURSDAYの人気はいかがですか?
Matt Manning:今のアメリカの音楽シーンって、若いボーカリスト=有名、みたいな感じになってるんだ。SonnyがFFTLに加入した時はSonnyは15歳だったから、当時は僕らも注目を浴びたんだけど。だけどTHURSDAYのボーカリストって、特に若いわけでもないだろ?だから正直なところ、人気は落ちてきているかな。
Derek:THURSDAYが出始めた頃は今ほどインターネットが普及されていなかったよね。だけど今は、インターネットをバンドのプロモーションにうまく活用していけるかいけないかで、バンドの生命が決まるといっても過言ではない時代なんだ。きっと今頃、試行錯誤してるんじゃないかな。
-そうですね。先ほどDerekがENVYをよく聴いていたと仰っていましたが、THURSDAYとENVYがスプリットEPを出す話があるそうですよ。
Derek:ワオ!まじで?
Matt Manning:そりゃ凄いな。アンダーグランドで人気のあるバンド同士がそうやって一緒に作品を出すってのは、すごくいい戦略だと思うよ。売れるんじゃないかな。