INTERVIEW
DONOTS
2008.03.01UPDATE
Member:Ingo(Vo)
Interviewer:MAY-E
-あなた達にとって、「パンク」とは何ですか?
俺にとってパンクっていうのは自分で全てを勝ち取る魂だよね。それはインディペンデントでい続けることであり、権威に対して常に疑問を持ち、常に主張し続け、常に新しい考え方をすることじゃないかな。自分のクリエイティビティを信じて同じ時代を生きる、自分で物を考えられる仲間をサポートすることでもあると思うよ。
-現在のシーンの中で共感できるアーティストは誰ですか?
そうだね、バンドメンバーそれぞれバラバラなバンドが好きなんだと思うけど、俺が最近好きなのはジョニー・キャッシュ(RIP)、ブランド・ニュー、アーケード・ファイアー、スパルタ、アルカライン・トリオ、ニュー・オーダー、アゲインスト・ミー!、ファイス・トゥー・フェイス、スライス。ああ、それからドゥノッツっていうバンドね!聴いたことある?いいバンドだし、いいメンバーだし、CDもライブも凄いよ(笑)!
-世界中のバンドの多くが、マイスペースなどをプロモーションに大いに活用していますが、あなた達はあまりそのようなイメージは受けません。インターネット上のバンドのプロモーションや、ネット上でのファンとバンド、もしくはバンド同士のコミュニティをどうとらえていますか?
ホントに最近はウェブのプロモーションが盛んだね。最近のキッズは、ただ音楽だけを必要としてるわけじゃないんだよね。俺たちも公式サイトを持ったり、MySpeceを活用したりしてるよ。どっちも、ちゃんと始めたのは最近だけどね。だから是非チェックしてください!俺は、できるだけたくさんのメールに返事を出すようにしてるんだ。ポッドキャストの番組もやってるしね。凄く楽しいよ。でもドイツ語なんだよね。ゴメン。もっと日本語勉強しなきゃね…。
-あなた達はヨーロッパ、日本、アメリカと広くファンベースを獲得していますが、アメリカに向けてのプロモーション活動はどのように行なっているのでしょうか?
アメリカは、ごく一部の地域しか行けてないけどね。でも今度のアルバムはアメリカでもリリースされて、ツアーにも行く予定だよ。さっきの話じゃないけど、MySpaceはアメリカのファンを増やすのに凄く役立ってるんだ。それから「ロック・アゲインスト・ブッシュ2」っていうコンピレーションに参加したりとか「NFLマッドン」とか「バーンアウト3」ていうゲームに曲を提供したことも大きな効果があったね。最近はアメリカのファンからもメールをよく貰うようになったよ。またツアーでアメリカに行きたいね!
-インゴが運営しているSOLITARY MAN RECORDSは、日本テレビ音楽と共同で日本国内に設立したレーベルだそうですね。どういった経緯で、このレーベルが誕生したのですか?
俺たちは2年くらい前にSOLITARY MAN RECORDSを日本テレビ関連会社の中に設立したんだ。俺たちが一緒にツアーをしたヨーロッパのバンドのうち、たくさんのバンドが日本でCDをリリースしていないことが分かって、それは犯罪だと(笑)思ったんだ。ドーヴァー、ビートステークス、ザ・ムーヴメント、トイ・ドールズが日本でリリースされてないなんて!そんなわけで彼らにコンタクトを取って、このSOLITARY MAN RECORDSを通して日本でリリースしないかって聞いたのが始まりだよ。みんな凄く喜んだよ。何と言っても日本がツアーするには世界で最高に素晴らしい場所だからね!一番新しいリリースはドロップキック・マーフィーズの「ザ・ミーネスト・オブ・タイムズ」だよ。驚異的なバンドの素晴らしいアルバムなんだ。SOLITARY MAN RECORDSを始めたことは、今迄で最高の経験になったよ。だからこのレーベルを一緒にやってくれてる日本テレビ音楽の仲間には本当に感謝してるんだ。それで最近はヨーロッパにもこのレーベルを作って、ヨーロッパについては、そこからドゥノッツのアルバムをリリースすることにしたんだ。エキサイティングだよね!
-インゴはSOLITARY MAN RECORDSの業務のどんなところに携わっているのですか?
リリースするバンドを選んで、彼らに連絡を取って、レーベルの代表として日本での今後のリリースについて、日本のチームと一緒に考えるんだ。ドイツのSOLITARY MAN RECORDSではバンドメンバー全員と、マネージャー1人と何人かのスタッフでやってるよ。今はコマ・カメレオンのリリースの仕事がたくさんあって大変だよ!
-SOLITARY MAN RECORDSは、コマ・カメレオンのリリースを機にHOWLING BULLと組み「BULL/MAN RECORDS」なるものが立ち上がりましたが、この興味深い共同レーベルが出来るにあたって、インゴも一役買っているのですか?
このアイディアは、俺たちとハウリングブルと一緒に思いついたことなんだ。ハウリングブルの人たちは大好きだから、双方のノウハウを生かして、彼らと一緒に力をあわせてコマ・カマレオンをリリースするのはイイ考えだなぁと思ったんだ。最高のコンビネーションだと思うよ!