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INTERVIEW

DONOTS

2008.03.01UPDATE

DONOTS

Member:Ingo(Vo)

Interviewer:MAY-E

-その中のリードソングでもある「Break My Stride」が出来たエピソードを教えてください。

「Break My Stride」をレコーディングした時、この曲はとても特別な曲だということを感じて、そうだ、一番目立つアルバムの最初の曲にしようって決めたんだ。この曲は、この4年間の総括のような曲だね。苦しみと、妨害と、血と汗と涙があって、かつ俺たちが新しく見出したエネルギーの出し方が曲に現れてる。自分の信念を貫くことで戦いに勝ったことの自信について書いてる曲なんだよね。まあヒントは過去のレーベルとのいざこざだったりするんだけど。あ、でもね、日本のBMGジャパンは凄く俺たちに良くしてくれたし、ホントに感謝してるんだ。俺たちが契約を切りたかったのは、直接契約をしているドイツのレーベルであって、そこからライセンスを受けている日本のレーベルは悪くなかったんだよ。でも今は、HOWLING BULLとSOLITARY MAN RECORDSの素晴らしい仲間たちが一生懸命、俺たちのために仕事してくれてるよ!!

-「コマ・カメレオン」には、これまでのアルバム以上にパワーが漲っているのがとてもよく感じられました。それはただ楽曲に勢い(疾走感)があるということではなく、例えばアルバム後半のエモーショナルな「The Right Kind Of Wrong」や、メランコリックな「Stop The Clocks」のようにややスローテンポな曲からも底力が感じられるからです。これらの曲にはどのような想いが込められているのでしょうか?

正にその通りだね!パワーとかエネルギーっていうのは曲のテンポだけじゃないんだよね!凄く静かな曲が、物凄いパワフルだったりもするし。俺は憂鬱な気持ちの中に凄いパワーがあると思うんだよね。逆境の中に居ると、悲しみだったり、怒りだったり、凄く大事な感情が自分の中に芽生えたりするから。 「The Right Kind Of Wrong」は、そんな曲だよ。 誰もが悲しい時やフラストレーションの溜まるようなことは経験してると思う。もちろん、その時は状況が良くなってほしいなと思うんだけど、実はこういう経験て凄く価値があるんだよね。何でそうなったのか、とかをそこから色々学んで、次に生かせるから。「Stop The Clocks」も、みんなが経験したことあるような「失敗」について歌ってる。何かに失敗すると、みんなも失敗してるんだからって思うと気が楽になるよね。そう考えると色んなものがラクに思えてくる。俺たちの曲を聴いて最悪なことがあっても独りじゃないって感じてもらいたいと思ってるんだよね。その気持ちを共有するためにサビの部分をみんなで一緒に歌ったりするんだ。

-今作の制作にあたり、真っ先にカート・エベルヘウザーという人物をプロデューサーとして招き入れたそうですが、彼はどんな人物ですか?

カートは俺たちの友だちバンド「ブラックメイル」のギタリストなんだ。彼らはドイツでは最も有名なインディーズバンドの1つだよ。ヤツはとってもアーティスティックで賢いんだ。彼は変わったヤツだけど、同時に天才でね(笑)。彼は音楽を、普通とは違う方向から見ているんだ。いつも色んなやり方に挑戦していて、新しいものの見方を身につけてる。ちょっとリック・ルービンぽい感じ。素晴らしいビジョンと色んなジャンルの音楽に対して理解がある、髭が生えてて髪が長くて背の高い男さ。典型的なパンクロックのプロデューサーじゃないし、そこが俺たちが彼を気に入ってる理由でもあるんだよね。

-インゴとギドはプロデュース業もこなしていますが、自らのバンドにはプロデューサーとして関わらない理由は何でしょうか?

新しいインスピレーションとか客観的な見方を取り入れようと思ったら、やっぱり第三者のフレッシュな耳が入らないといけないんだよね。メタリカみたいな超大御所バンドですら自分たちでやらないでボブ・ロックとかリック・ルービンがプロデュースしてるわけだからね。第三者が入ることは、自分のビジョンとか音楽の方向性の再確認をする上で非常に助かるんだ。

-セカンドアルバム「Amplity The Good Time」にも携わったというIBBTOWN ROCKERSが今作にも関わっているそうですが、IBBTOWN ROCKERSとは具体的にどんなチームなのですか?

IBBTOWN ROCKERSっていうのはドゥノッツと同義語なんだよ。ドゥノッツがIBBTOWN ROCKERSなんだ。これは昔俺たちが考えたジョークみたいなもので、クラッシュがクラッシュ・シティ・ロッカーズって言ってたみたいにそう名付けたのさ。なんでIBBTOWN ROCKERSって言うかというと、俺たちの故郷がIbbenburen(イベンビューレン)だからなんだ。あと、もちろん俺たちがクラッシュが大好きだからってのもあるよ!!

-また実際に、カート・エベルヘウエザーとIBBTOWN ROCKERSらとの仕事はいかがでしたか?バンドに何をもたらしてくれましたか?

えーと、いつも通り(笑)!ビールを飲んで、ロックする!ビールが一番アルバム制作に貢献したかな(笑)。