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INTERVIEW

DONOTS

2008.03.01UPDATE

DONOTS

Member:Ingo(Vo)

Interviewer:MAY-E

-また、敢えてメジャーを離れる道を選んだことに驚きました。デメリットを背負ってでも自分の意志を貫くのは勇気を必要とするでしょう。とてもかっこいい生き方だと思いました。それを決意した最大の理由を教えてください。

ガン・レコーズを離れて、やっと新鮮な空気が吸えたって感じなんだよね。俺たちは最初に7年契約をしちゃったから、この契約が切れたときに解放されたって気分になったよ。90年代に自分たちがDIYで始めたときのような感覚だね。何を決めるのも自分の自由なんだ。他人に決められたスケジュールもないし。音楽を作ること、俺たちにとって大事なことはそれだけなんだ。だから自分たちでアルバムを作って、オカネのことも自分たちでやろうと決めて、SOLITARY MAN RECORDS IN EUROPEをスタートさせたんだ。これを機に全てを自分たちでやることにしたんだよ。

-業界からのサポートがなくなり、実際かなり大変ではなかったですか?

ガン・レコーズを離れた理由は、彼らを通して自分たちが間違った方向に行くように向けられていると感じたからなんだ。だからどんなことがあろうとも、それよりはいいだろうって思えたんだ。それがあったから大きな会社からのサポートがなくなることに対するプレッシャーは薄れたんだよね。「コマ・カメレオン」のリリースはビジネスのことじゃ決められなかった。音楽を大事に考えた時、全てを誰かにコントロールされるより、独りの方がマシだよねって思った。だからあんまりオカネの心配はしなかったよ。いい音楽を作って、世界中のファンのために演奏するんだってことしか考えてなかった。

-他のレーベルから声がかかることもあったのでは?

本当にありがたいことに、色んなレーベルが声を掛けてくれたんだ。でも「ありがとう。でも残念ながら契約できません。自分たちでやることにしたんです」て断ったんだ。ビリー・タレントっていうバンドのメンバーと話をしたんだけど、その時彼らは「お前ら今すげぇイイじゃん!14年もツアーしてきて、友だち作って、それでまた自由の身なんてさ。また1stアルバムを作るみたいな気持ちになれるしな」って言われたんだ。ホント言う通りだよ!

-メジャー契約が終了した2006年から、約1年間の長い休暇を取ったそうですね。その間、メンバー皆さんどのように過ごしたのですか?

まず4ヶ月の休暇を取って、それぞれ好きなことをやってたんだよね。グイドとJD俺はワン・ファイン・デイ、ウォーターダウン、ディセンバー・ピールズ、タイニー・ワイ・サンのプロデュースをした。アレックスは経済学の勉強を修了して、アイクは素晴らしい娘の素敵なお父さんになったよ。その子はポーリーっていう名前なんだけど、いつかバンドのセカンド・シンガーになるんじゃないかな(笑)。それから俺は日本のSOLITARY MAN RECORDSの仕事をして、素晴らしい経験をしたよ!そして新しいアルバムに取り掛かる前に、それぞれが作曲してネタを用意してたから、それをリハーサル・スタジオで合わせたよ。

-結成から14年という長い期間、周囲の環境の変化はもちろん、様々な出来事があったと思いますが、一番嬉しかった出来事と辛かった出来事を教えてください。

辛かったことは、ツアーの夜にビールが切れちゃったときかな。もうバックステージ大事件だよ(笑)。まあ、それは冗談として、自分が経験したことは、それが良いことであっても悪いことであっても起きたのには理由があると思うようにしてるから後悔しないんだ。演奏したすべてのショーは、それぞれ違った意義があって、素晴らしいと思うしね。大変だったことも成長に繋がるわけだし。これまでの14年間はかけがえの無いものだったし、これが最高だったと思ってるよ。

-DONOTSを今後どんなバンドにしていきたいですか?

少なくとも後1000000000000年はやりたいね。たくさんツアーして、もっとたくさん更に素晴らしいアルバムを作るんだ。そして家族と友だちを大事にする!あと、いつか常にビールでいっぱいの冷蔵庫を発明したいな。そんなのあったら天国だよね!!

-初期のDONOTSは、クラッシュやセックス・ピストルズのカバーをするなどして活動していたそうですね。あなた達の原点と言えるアーティストは誰ですか?

あの頃の音楽好きとしては一般的だと思うんだけどクラッシュ、セックス・ピストルズ、ニルバーナ、バッド・レリジョン、メタリカ、スレイヤー、パンテラ、それからニュー・オーダーとかキュアみたいな80年代のポップスも聴いてたよ。

-今はパンクといっても、「ポップ・パンク」や「エモーショナル・パンク」など、パンクというジャンルも時代が進むにつれより多様化されてきていますが、このようなジャンルの広がりについてどう考えていますか?

俺たちは色んな流行が来ては去るのを見てきたよ。「エモ」とかそういうカテゴリーに分けることについてはあんまり深く考えてないんだけどね。大事なのは、その音源を聴いた時にリスナーがどう感じるかだと思うんだ。もしバンドが好きならそれがどのジャンルに属するものでも関係ないからね。でも最近音楽のスタイル自体が多様化しているのも事実だと思うよ。新しいものは、常に興味深いね。それがまた影響しあって新しいものを生み出すんだと思う。でも最初に言ったみたいに、流行って来ては去るものだから、残れるのはジャンルにしがみつかない真のバンドだけなんだと思う。バンド側がジャンルについて気にしてないから生き残ってるんだと思うんだよね。