LAST DAYS OF APRIL| 激ロック インタビュー

2008.01.09UPDATE

Member：Karl Larsson（Vo&G）

Interviewer：MAY-E

－楽曲はもう出来ているのですか？

うん。８～９曲くらい出来ているよ。そのうちの１曲は今夜（スウェーデン・サウンズ・イン・ジャパン）プレイする予定だよ。

－リリースはいつ頃になりそうですか？

まだ全然分からないなぁ（笑）まだレコーディングにも入っていないしね。今のところは、来年としか言えないかな。

－曲作りをするときに、どんなことにインスパイアされますか？

なんでも、自分のまわりにあるもの全てだね。良い音楽であったり、ほんとに何でもね。曲を作るっていうのは、作業そのものよりも考える時間が一番必要で、実際レコーディングに至るまでは本当に長い期間を要するものなんだ。例えば「アルバム制作の期間は？」って聞かれたとしたら、実際スタジオでの作業は１ヶ月くらいなんだけど、アイデアが沸いてからそこに至るまでのプロセスが本当に大変で１年とか１年半くらいかかることもある。ツアーしている最中でも、次のアルバムのことを考えてしまうこともあるし。家にいるときも、何か作業をするというより、そのことを考えている時間っていうのがとても長いんだよ。

－05年にカールはソロ作品「ペイル・アズ・ミルク」をリリースしていますね。今後ソロ活動の予定は？

今のところ予定はないんだ。今やっているLDOAが、ソロ活動とほぼ変わらないものになってしまったからなんだ。というのも、以前のドラマーのアンドレアがツアーに参加することが出来なくなって脱退して、今はカールっていうドラマーが加入しているんだけど、もともと僕がソロ活動を始めようと思ったきっかけというのが、カールと一緒にやりたいからだったんだ。その彼がLDOAに入ってしまったこともあって、ソロ活動をする必要性もなくなってしまったんだよね。

－なるほど。アンドレアとカールもそうですが、LDOAは何度かメンバーチェンジを経てますよね。

そうだね。今は僕と、ドラムのカールと、ベースのクリスチャンの３人で落ち着いてるよ。このメンバーでもうすでに60回か70回くらいライブをやっているんだけど、今まで一番いい状態だと思ってる。このままずっとやっていきたいと思っているんだ。

－そのカールとクリスチャンはLDOA加入以前はどんな活動をしていたのですか？

ドラムのカールはテレビ局の編集の仕事をやっていたんだ。あとは僕と共通の友人とバンドもやっていたよ。クリスチャンは「エスキューディバイン」っていうバンドで活動していて、そのバンドで日本にも来たことがあるらしいよ。

－97年のデビュー以来、今年で結成10周年ですね。

うん。でもバンド結成は95年くらいだから、もっと経ってる気がしてるよ（笑）

－スタイルを変えることなく長くバンドを続けていくための秘訣とは何でしょう？

このスタイルをキープしてこれたのは、まず曲はいつも僕が書いていたからだと思うよ。僕が書くのはこれしかないから。サウンド的には少しずつ変わってきたかもしれないけど。サウンドが全く変わってしまって、同じバンドかどうかも分からないくらい変わってしまうのはあまり良い事だとは思わないけど、バンド内でも色々チャレンジすることは必要だと思うんだ。結局、音楽はアートだからね。アーティストが好きなことをやるのは大事なことだと思うから。

－10年はとても長いですよね。この10年間で、バンド内ではサウンドやメンバーチェンジなどの変化がありましたが、カール自身にはどのような変化がありました？

そうだね。ミュージシャンとしては、歌もギターも上手くなったと思うし、それはバンドにも反映されていると思う。一人の人間としても大きく変わったと思うよ。年を取れば取るほど、様々な問題も降りかかってくるし、責任も重くなる。痛みとか･･･苦しいことが、どんどん増えてくる。近しい人が亡くなってしまったり、昔から友達でいた人が離れていってしまったり･･･。若い頃は未来しか見えなかったけど、大人になると今までしてきたことを振り返ったりすることがあるだろ？大人にならなきゃなんて、今までそんなことは考えたこともなかった。やりたいことをやっていればいいやって思ってたから。だからそういう心境の変化はすごくあったよ。この１年は特に、僕にとっては劇的な一年だったんだ。

－何か特別な出来事があったんですね？

うん。そうなんだ。

－カールは今いくつですか？

28歳だよ。まだ若いって言われるかもしれないけどね（笑）

－08年1月には初のベストアルバムのリリースが予定されていますね。収録曲の中から、カール自身、特に思い入れのある曲とその背景を教えてください。

基本的にはシングル曲で、あとは僕自身が好きな曲を入れたんだ。シングルを入れたのは、ベストアルバムっていたらどのバンドもシングルは外してないから、僕達もそうしなきゃいけないかなって思ったからだよ（笑）デビューから10年で一区切りってのもあったし、ここでベストアルバムを出すことで、新たなファンを増やせていけたらいいなと思ってる。ベストアルバムを初めて聞いた人でも、収録曲の中からお気に入りの曲を見つけて、どのアルバムに入っているんだろう？って興味を持ってくれたら嬉しいよね。気に入ってくれた曲が入っているアルバムなら、その時期の方向性としてにたようなサウンドが集まった仕上がったになっているし。ベストアルバムっていうのは傾向がはっきりと分かるものだし、これでLDOAの幅広さみたいなものを感じてもらえたらいいな、と思ってるよ。